基本的に広告は好きだ。
広告ブロックは使っていない。自分でも2000年より前から広告を自分のサイトに貼っている。2000年前からではない。当たり前である。
広告を貼る側としては、いま個人サイトで普通に(閲覧に邪魔にならないように・だましてクリックするんじゃない方法で)広告を貼っても、まあ儲からない。昔はそのおとなしい貼り方でも、私のようなアクセス数がそれほど多くないwebサイトでも年間数万円の収入になった。サーバ代&ドメイン維持費をそれで賄えていた。今は無理だ。数年に一度、1万円手に入るかどうか。次に広告報酬が支払われるのは何年先だろう。今月のadsenseはまだ9円しか稼げていない。そんな感じだ。でも閲覧者をだましてまでクリックさせたいわけではないから仕方ない。他の収益方法を模索したい。
さて、日ごろニュースや情報をメディアのサイトに読みに行くと、広告貼っても儲からないからなのか日に日に広告の貼り方は下品になり、記事を読む邪魔になったり、強制的にみせられたり、内容も危ないものになっているような気がしてしまう。個人的な体感でしかないので実際の割合や傾向はどうなのかわからないが。
そこで、2024年11月現在の「こんな広告嫌だなあ」ランキングを個人的にメモしておきたい。いつか未来に読み返したときに「このころは嫌だったなあ、いまは良くなった」と思うのか「このころはまだましだった。こんなことでイヤだって言っていられたんだから」と思うのか、どちらに感じるだろうか。
【webサイト・アプリ利用時に無料で使うために見る広告】
※広告の世界もどんどん変化しているので、今日はもう対策されて表示されない広告になってるかもしれない。なってたらいいな。
【5位】楽天の広告で、みているページにふさわしすぎる見た目の商品を紹介してくるバナー広告
これ伝わりにくいと思うんだけど楽天の広告である。
たとえば飲食店情報サイトで「メニュー」というタブ(メニューを撮影した写真を見ることができる)を押すと、メニューっぽい文字がいっぱい書かれたような商品がバナーに出てくる。私はこれには何度も騙されている。サムネのように見えるので、「この写真を拡大して見たいな」と思ってクリックしてしまうのだ。しかしそれは本来見たいメニューの写真ではない。
【4位】「広告を削除できる」と書いてある広告
全面広告として出てきてなんだかなーと思った。クリックしてないから本当に消せるかどうかは知らない……
【3位】「ダウンロード」「続きをよむ」ってボタンみたいに書いてある広告
いやだね。今まさにフリーウェアや素材、DLLやパッチをDLしようとしてるときだと間違えて広告をクリックしかねない。今のところ騙されたことはないので、あれをクリックした先に何があるのかわからないが(広告にもリンク先に何があるのか書いてないことがおおい。悪質である)、DLしたかったものはDLできないことは確かだろう。「続きをよむ」をクリックしても続きじゃないことも確かだ。何もヨクナイ。いますぐなくなってほしい。
救いは、そういう広告を放置するタイプのサイトはたくさん広告枠を貼り付けて真・ダウンロードボタンを囲んでいるので、いっぱい「ダウンロード」というボタンが出てくることにより「おかしいぞ」とすぐ気づけること。
ちゃんとそのサイトのイメージカラーに合わせた色をチョイスしてるっぽいのもまたやーらしーな。
【2位】通知みたいな見た目の広告
「あれ、通知バッジかな?」と思うがこれも広告である。よくない。これ押させてどうするんだ。
【1位】不安をあおってくるやつ
Windowsのシステムからの警告みたいなものとか、iPhoneのストレージがいっぱいになってるようなもの。写真加工アプリで保存したときに出る広告で「ストレージがいっぱいです」って出たときは一瞬「エッ」と信じかけた。ほんとに一瞬だけど。
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Facebookで出てくる著名人を騙った広告はほぼみなくなって良かった。
提訴などの動きもありましたね。
“著名人なりすまし広告” メタを一斉提訴 全国5地裁|NHK 関西のニュース
インスタでは「あの人が逮捕された……」みたいな広告がいまだに出てくるのでこれも早くなくなってほしい。
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★おまけ 「自らみている広告」の世界
ポイントを得る、ゲームを無料でやるために自ら進んでみている広告の世界。
お金持ちのひととか広告業界の人はむしろこっちの話はあまりわからないかもしれない。何か報酬を得たくて望んで閲覧しているのだから、文句があるなら見なければいいというのももっともだが、「それでもこれはあんまりだ」と思うことがあるのでメモしておこう。これはどんどんひどくなっている気がする。
※以下は広告の内容ではなく見せ方の話。前段の話と種類が違っててすみません。
【3位】とにかく長い
長い。1分ぐらいある広告は近頃ではザラにある。しかも35秒の広告を見た後で、アプリダウンロードを促す画面を5秒~見てようやく消せるとか、15秒の広告を見た後に15秒の広告を見て5秒のアプリアイコンページを見せられて……など広告を消すまでに時間がかなりかかる。
【2位】広告が表示されたフィールドを見せようと、「OK」的な広告入りの画面を間になんどか挟んでくる
広告はもう終わったのに、
「広告を見ていただいてありがとうございました OK」
などのボタンだけ表示されたページを見る、「広告を見る」のボタンにも広告バナーがある(そのボタンの画面はいいから一回で再生を始めてほしい……)
さらに、広告を何度か見ると報酬なしの広告動画を挟んでくることも。なかなかすごいでしょ。
【1位】ボタンが押しにくい・だますようなボタンになっている
広告を見終わって「×」ボタンを押して閉じようとすると(基本的に広告を見終わった後は広告を閉じる必要があり、もとの画面に勝手に戻ることはない)
・タップ判定が狭すぎて広告をクリックしたことになってしまう
・若干はやめに表示されているのか、しっかり押しても広告をクリックしたことになってしまう
・真ん中にいかにもポップアップされたように出てくるポップアップじゃない全面広告(このポップアップの×を押すと広告をクリックしたことになってしまうようだ。ポップアップだけが閉じることはない)
とにかくだますのはだめだろう。内容もだますようなサービスの広告もあれば、広告自体に問題はないのにアプリ側がなんとか押させようとしてきているように感じる広告もある。
同じゲームを紹介する広告でもアプリが変われば閉じ方がスムーズだったりするため、アプリ側の何らかの施策を感じてしまう。
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以上、気軽なメモの予定だったのに3000文字近くになってしまった。今後もっと広告を見る側・出す側・見せる側三方よしの世界が来ることを願う……私は広告という仕組み自体はとても好きなので。