『ロマンシング サ・ガ2』発売32周年を記念して、SQUARE ENIX MUSICさんが12月5日(水)12時 ~ 12日(金)21時00分頃までYouTubeにてロマサガ2楽曲をライブ配信してくれていた。
オリジナル版の楽曲時には、スタッフさんによる実機でのプレイ映像録画と共に振り返る形でバレンヌ帝国史を辿ることができ、懐かしくも新鮮でとても心躍った。
そんなわけで、
🐲.。oO( 好きなロマサガ2音楽発表ドラゴンが 好きなロマサガ2音楽を発表します )
🐲˗ˏˋ みんなの好きなロマサガ2音楽も教えてください!! ˎˊ˗
先日の「#おすすめゲームサントラを5つ挙げる」記事の元の音楽バトンに倣って5曲で行こうと思ったが、できるわけなかった! とはいえ、全部書き出したらえいえんに終わらなそうだ。悩んだ末、特に好きなロマサガ2楽曲デッキいかせていただきます。
お兄ちゃん、ごめん……。ロマサガ2と3のオリジナルサントラ、何年も前からずっと借りたままになってる。借りパクじゃないぞ。FF4・6・7のサントラもえいえんに借りておくだけだぞ!
「エピローグ」
のっけからすみません! いっとう好き!
俺達のイトケンさん楽曲と言えば\疾走感ある熱く滾るバトル楽曲!/
ももちろん大好きだが、こちらのようなしっとり奏でられる静かでやさしい曲がとても好き。ロマサガ3の「ポドールイ」とか、サガスカの「緋色の邪星 (室内楽版)」も良いぞ!
この曲が大好きなのは、ロマサガ2ゲーム内で流れるシーンにも、物語にも思いを重ねてしまっている部分が大きいからだと思う。1000年にも渡る長く苦しい戦いの果てにかつて皇帝であったひとが街のパブで聴く一曲。やさしいんだ。メロディーも、使われている楽器も。詩人の歌う物語も。それに耳を寄せる子も。店のマスターも。俺は外で泣く……。
オリジナル版ももちろん好きだし、オーケストラアレンジアルバム『Romancing Sa・Ga 2-Eternal Romance-』に収録されている「Preciousness-Epilogue-」版も好きだ。子どもたちの歌声から始まり、女声・男声コーラスとも響き合い、重なっていく。戦いの時代は終わったんだな。帝国から共和国になったんだな。と胸に沁み込んでいく。
リベサガ版では、イトケンさんがピアノ演奏を担当なさっているそうだ。ゲームプレイで自分はまだそこまで辿り着けていないのだが、リベサガのサントラ聴いただけで泣いてしまったので、ゲーム内で聴いたらやっぱり目からメイルシュトロームするんだろうな。
「村1」
村の楽曲、どれも甲乙つけがたい好きな曲ばかりなのだが、どれか一つを無人島に持って行くなら俺は絶対これ!(?)
確かクジンシー撃破後のソーモンやティファールで聴けるんだったかな。
この曲ね、1周が僅か33~34秒という短さなんですよ。サントラには1分22秒の形で収録されている。2周終わり、3周目が流れ始めてフェードアウトしていくという仕様です。
こんなにも短く、使われている音階も極めてシンプル。それなのに聴いただけで、青空に白い雲がぽっかり浮かぶ村の風景が眼前に広がる。とんでもないことですよこれは。この静寂と平穏を守るために俺達は皇帝をしていると言っても過言ではない。モンスターのレベルが跳ね上がって、やっと辿り着けた集落で流れるときの安心感もとんでもなく良い。
「ダンストラック #3」
人魚イベントで陛下と踊り子が手を取り合って踊るワルツ曲。好き!
ゆったりとした曲調でずっと聴いていられる。
大きな使命と重責を継承し、抱えて背負ってきた皇帝が、ただ一人の人間として恋に落ちるという物語も合わさって肩入れしてしまうのかも。
1周25秒という短さもまた、月明かりの下で目線を交わして芽生えた二人の恋の行方や儚さを思い起こすのが良い。
2016年に発売された『サガオケ! The Orchestral SaGa –Legend of Music-』内の特典ディスクには、この「ダンストラック#3」と「エピローグ」のピアノアレンジが収録されていてねえ、俺得ディスクなんですわ。確かイトケンさんが演奏なさっていたはず。今でも原稿推敲時の作業BGMにしたり、初稿討伐の休み時間に流すリラックス楽曲として愛聴しています。
「帝都アバロン」
⋆⸜ アーバロン、アーバロン、うーるーわーしーの~~ ⸝⋆
アバロンの民に広く愛唱されている曲。力強いメロディーなのにどこか安心する。
この曲を聴くと、遠征や討伐から帰ってきたのを実感してほっとするし、術法研究所設立資金が足りずに何回もバトルして必死に資金増やしたつもりで帰還して玉座に座ってみたり、帝国大学試験に合格できずに脱走を試みた陛下が大学教授に捕まった事件を思い出します。
皇位と記憶と思いが継承され、随行メンバーも代替わりしていくなかで変わらない音楽の安心感と、音楽は変わらないのに帝都アバロンが発展して景色も街並も変わっていくのが嬉しくもあり、寂しくもあり。1曲で胸に色々なものが去来する思い出深い曲です。
「異変 -ヴィクトールの死-」
ヴィクトール、
しっかりしろ
なにがあったのだ。
兄が原作プレイしているのを見ていて、最初に衝撃受けたのはこのシーンだった。当時は上手く言葉にできなかったんだけど、今の自分の言葉に乗せるのならば「哀しみ」がぎゅっと込められている一曲である。
原作SFCでは、決して現在の映画のようにキャラの悲痛なボイスや表情が流れるわけでも、美麗なムービー・豪華で壮大なオーケストラ劇伴と共に映し出されるわけでもない。シンプルなドット絵で描かれたキャラクターの動きと徹底的に削ぎ落とされた台詞がこの楽曲と重なることで一連の悲劇を描いている。こんなにもシンプルな演出なのに、こんなにも心揺さぶられることってそうはないだろう。
レオン陛下、大事な息子を亡くして去来する思いがあっただろうに、その色々を全部抑えて、父として愛する息子のための弔い合戦と、己の命すら擲って帝国を統べる皇帝として長く苦しい戦いに身を投じることを決意するのがまた良いんだよね。言葉少なに語る父の思いを継承する次男のジェラールのやさしさも胸を打つ。
先述したオーケストラアレンジアルバム『Romancing Sa・Ga 2-Eternal Romance-』内では、「Bitter Prophecy」としてアレンジされている。オーケストラの旋律とコーラスに乗せると悲壮感がまた一層増すんですわ。リベサガ版ではこちらのオケアレンジを踏襲している印象でした。リベではフルートがメインだったよね? 好きな原曲と好きなオケアレンジが溶け合う、泣いてしまう……今も聴き直して泣いてる。兄さん……。
(オケアレンジのエターナルロマンス、本当に良いアレンジで。現在は終売していて入手が極めて難しいアルバムだ。自分は過去にニコニコ動画で存在を知った。しかし、既に販売終了していたので泣く泣くレンタル屋に駆け込んだ思い出。リベサガも好評ですし、再販や配信してくれませんか!? 何卒!)
「皇帝出陣」
ジェラール様の…
皇帝陛下の御出陣!
御出陣!
ヴィクトール殿下の悲劇とレオン陛下の決死の決断からのこれ、泣くよな。
言い直してくれる伝令役にもまた泣く。台詞の表示がさあ、また泣けるんですわ。一気に表示するんじゃなくて、確か一行ずつの表示だったよね。敢えて間があるんだよな。見事にして美事な演出だ。レオン様からジェラール様に継承されたのを真っ先に認めてくれたんだよね。彼も国の一大事と仕える主君の悲劇に胸を痛めて辛いだろうに。
親の声より聴いた\先帝の無念を晴らす!/曲でもある。
ルドン高原でめちゃめちゃ聴きました。ちなみにルドン高原のテーマでゎない。兄に頼み込んでセーブデータを一つだけもらい受けた私も新しい陣形欲しさに皇帝単独行動でルドン高原に通いました。
原作が発売された当時は攻略サイトもSNSもなかった時代なのに、人々はなぜルドン高原に向かうのだろうか。
誅殺時に聴く後ろめたさは拭えないのだけれど、聴きながら遠征で強敵と戦いながら道なき道を進むと、こちらも奮い立つものがあります。
原作では1周が1分12秒ほど。リベサガのアレンジ版でより一層、「やるぞ!(シャキーン!)」感も雄大さ、悲願と決意が増しましたよね。
「プロローグ -七英雄の伝説- (オリジナルバージョン)」
原作ゲーム内では使われず、サントラでしか聴けない一曲でしたよね。リベサガでもプロローグ内では使われていないはず。
※ゲーム内では皆さんご存じ、自動戦闘映像と共にバトル1が挟まれています。
1分13秒から曲調が徐々に変わり、1分23秒で一気に高まる疾走感、たまらなく好き!
このオリジナルバージョンをゲーム内でも聴いてみたかったな。
「七英雄バトル」
好き!
やはりまだセーブデータ分けてもらえず、兄が遊んでいるのを観ていた頃、会話の途中でイントロが入ってバトルに流れ込むという演出にもメロディーにもとんでもなく衝撃を受けた一曲でした。
これも当時は上手く言葉にできなかったのだけれど、大人になった今なら分かるよ。ボス戦だからどこまでも熱いのに、哀しさもどこか孕んでいるんだよね。熱さと哀しさが一曲の中に同居している。それが子供心に強く残ったのだと思う。
原作における七英雄の背景については、沈没船でのスービエや沈んだ塔にて竜が僅かに喋ってくれる程度だ。七英雄について、皇帝も皇帝一行も我々プレイヤーも(プロローグ内で流れた)かつての彼らの伝説と、世界の各地で人々を蹂躙している現在の姿しかほとんど知らないんだよな。それなのに、どこか哀しい。徹底的に計算して削ぎ落とされたシンプルな会話劇ではあるのだが、対話を試みても言葉では分かり合えないままバトルに持ち込まれるシーンも続く。人であった彼らがモンスターと同化したという背景とそのおどろおどろしいバトルグラフィックと相まって、余計にこの楽曲からも哀しさを感じてしまうのかもしれない。
この楽曲もアレンジがたくさん出ている。エロ格好良いヴァイオリンの音色と合わさり疾走感も叙情性も天元突破したロックアレンジも良いし、豪華オーケストラ版も良いし、ジャズアレンジもリベサガ版もたまらなく良い。一粒で何度でも美味しく、決して色褪せない楽曲だ。
ロマサガ2楽曲、おそらくたぶんメイビー子守歌より耳にした数が多いんじゃないかな。大切なことはみんなロマサガ2に教わったと言っても過言ではないと思う。
何度も聴いて心慰められたり、気持ちが奮い立つ音楽は、何度聴いてもやはり良いものだ。これからもいつでも何度でも大切に聴いていきたい。
余談
以下は思いっきりロマサガ2やライブ配信の思い出や雑感だ。ライブ配信が次回あるか分からないのでメモしておく。思いっきり余談だ。読み飛ばしてね。
ライブ配信中に早朝・昼下がり、夜中に流れた「1時間ぶっ通し! 七英雄バトル」の好きなとこ発表ドラゴンをします。
ライブ配信内「1時間以上ぶっと通し!七英雄」のターンで笑ったのは、
1位.「そろそろやめにしませんか」とバトル中に恩情をかけたノエルにクイックタイムぶっ放し始める格闘家皇帝テリー陛下御一行
2位.嘘は許しませんわよロックブーケのテンプテーション全滅後にインペリアルガード皇帝タンクレッド陛下から速攻解雇された重装歩兵&フリーファイターお兄さんズ
3位.「こんなところに長年いるから世の中に取り残されてしまうんだ。まったく」とファッションリーダーフリーファイター皇帝シーシアスに諭されるダンターグさん
でした!
停戦を呼び掛けるノエルにクイックタイム駆使する乱暴な皇帝御一行にはやっぱり笑うし、汚名返上とばかりにテンプテーションで全滅した一行のドワイトくんによる清流剣でロックブーケ撃破となるのも大変アツい。
ヴィクトール皇子殿下が得意とした「流し斬り」を系譜とする「清流剣」をドワイトくんが使いこなしているの、嬉しいよね。(※説明しよう! 小林智美先生の画集ではジェイムズがヴィクトール殿下の「親友」という設定があるのじゃよ)ヴィクトール殿下と同年のジェイムズが親友の得意とした流し斬りを大事にして、子孫に伝えていたらと思うと胸が熱い。……オタクくんてば、見えないものを見ようとしてす~ぐ望遠鏡覗き込む。
オリジナル版を実機でプレイしている運営さんの推しクラス、好きな技・術も伝わってきてニヤニヤした。SE入りのバトルに胸が熱くなったし、クイックタイムで曲もクイックされるし(コメント欄ではギャラリーが一様に「イトケンには内緒にしないと」とあわわしていたのにも笑ったし、イトケンさんにはしっかりバレていてXで言及されていたのにも笑った)、全滅からタイトル画面に戻るのも盛り込まれていて大変楽しかった。
※クイックタイム倍速再生については、バトルデザイナーの小泉今日治さんもXで語っていらっしゃるのでぜひご覧になってニコニコしよう!
皇位継承された皇帝ではなく、陛下に随行している帝国軽装歩兵お兄さんが千手観音したり、クイックタイム詠唱したりする姿を見るのがすっごく新鮮だった。大剣も槍も使ってないけど、何でも器用にこなす帝国軽装歩兵だもんな。ありかな。ありかも。それはそれとして、帝国軽装歩兵お兄さんとフリーファイターお兄さんよりも、フリファイお姉さんのほうが千手観音のダメージはちゃめちゃ叩き出していて笑った。力関係勝手に想像してニヤニヤしている。
他の方の歩んだ帝国史も面白いね。みんな違ってみんな良い〜!
リベサガのアレンジされたキャラ造詣も好きだが、原作のカラーリングも好きだ。特にサラマンダーのエリマキ部分、原作は個性がバリバリ出ていて最高にお洒落じゃない?
後学のためにスクショたくさん撮らせていただいてすみませんでした。ありがとありがと!
リベサガのカラーも大好きなんですが、原作カラーも良いですねえ。
ジェイムズ族、なんとなくですが始祖ジェイムズ基本で青系イメージが強かったので、ドワイトくんの暖色系は新鮮でした。リベサガでもそうしたカラーの小物を持っていたら嬉しいなあとオタクくんは思います。剣帯とか、ヘアバンドの内側とかさ、さりげなく見えそうで見えないとことかどうすか?
ライブ配信で良い色だなあと感じた原作カラーは、軍師ハクゲンの銀髪×ダークカラー衣装だなあ。
ピンク×パープル×ブラウンのハーキュリーズ皇帝陛下率いる御一行にいた青系帝国軽装歩兵始祖ジェイムズ&ダークブラウンヘア×赤紫系ローブ纏うトパーズの色の共演も良かったな~。
ロマサガ2の進む道は同じなのに、皇帝陛下によって歩む歴史の細かな部分が違うの面白楽しいことを改めて実感したし、また遊びたくなる魔法にかかってしまった。
リベサガのプレイも色々を言い訳に\コッペリア陛下の御出陣! 御出陣!/スタート後にデータが止まってしまっているのですけれど、今回の原作楽曲ライブ配信だったり、フォロワーさんの渾身の作品拝読したり、思い出話お聞かせいただけたりするたび、サガ魂に火が灯る。また遊びたいし描きたいな。
軍人も傭兵も武器握って戦うものだと思っていたので、帝国軽装歩兵お兄さん&フリーファイターお兄さんwithフリーファイターお姉さんが\武器なんか捨てて千手観音/してたのすっごく新鮮で手を叩いて喜んでしまった。
絵的にも大変燃えるので、得意武器なんて気にせず、俺もリベサガで部下に千手観音を強要する皇帝になるか!💡
ゲームシステムとして得意武器設定がダメージ数値に影響もあった気もするんですが、使えるものなんでも使ってステゴロする帝国軽装歩兵もフリーファイターも絵として大変良いと思います。どっちも器用さを売りにしている人々だ。絵になるに決まっている。フリーファイターお姉さんが彼らの中で一番攻撃力あるのもとても良いと思います。
先述のリベサガ、コッペリアの次が最終皇帝となるので無事にこの帝国史にピリオドを打てたら、次はステゴロするフリファイお兄さんと帝国軽装歩兵お兄さん育ててみようかな~。
やはり千手観音……! 千手観音は全てを解決する……!