続:所感:チェンクロ 奈落の世界

attakei
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前編を読み終わって

「奈落の世界」という視点での感想

チェンクロ4部の基本プロセスの一つに「万象鏡によって選ばれたユグド世界のメンバーが異世界に飛び込む」というものがある(以下では、このメンバーを「選抜組」「選抜メンバー」などと書く)。そのうえで、選抜メンバーの新バージョンが登場して、最終的にアルカナとしてガチャ対象になる。

新バージョンになる理由は世界の事情によって変わるので割愛するが、選抜メンバーは選抜された上できちんと異世界上の役割を持ってストーリーに登場する。

奈落の世界編でもこのあたりは変わっておらず、選抜されるに足りる演出やそのキャラクターの背景をもとにした深堀りいったことは行われいる。そのため、単純に「ある異世界へ飛び込んだ義勇軍とその異世界」を描く第4部のシナリオとしては不自然な点もないし、いい前半ではあったと思っている。

どうしても引っかかってしまう確定済みの背景

前述を踏まえてやっぱり引っかかってしまうポイントとして「義勇軍(特に主人公とピリカ)にとってはヘルドラが既知の世界である」点なんだろうと感じた。

ifの世界を除いて、これまでの異世界は「義勇軍には未知なる世界」として登場していた。ifの世界にしても「似て非なる世界」という描写が比較的早い段階で行われていた。つまり「未知なる世界に飛び込み、その世界観に触れていく」というのも演出として描かれていた。

一方で、奈落の世界編の舞台であるヘルドラは、「チェンクロ世界線でも【ピリカがすでに来訪したことがある】世界」となっている。そのため、シナリオの関わりが濃い境界騎士団のメンバーからすると「顔なじみのメンバー=チェンクロ主人公と【久々に会う】」という演出になる。結果として、「プレイヤーは対して知らないけど」「なぜか距離感がおかしい人たちがいる異世界」という感触になってしまう。

そのため、プレイヤーと主人公の目線が大きくぶれてしまい、結果として楽しみきれないというどうしても歯切れの悪い結論になってしまう。

払拭

自分の中でこれを収めるとしたら、実質的に「シンクロニクルにおける【チェンクロコラボのシナリオ】と【コラボシナリオより前の時系列の本編】を読む」しか思いつかない。