自動化は好きだけど…コーヒーを淹れよう

cba
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何日か前に↓こういうのを書いた。

その延長線上で、自分は効率化や自動化は必要になってからやりたいっぽいことに最近気づいた。

効率化や自動化はとても好き。だけど、効率化や自動化によって、目的がずれてしまう場合があって、それがあまり好きではない。

例えば、僕が毎朝誰かのSlackメッセージに「おはよう」スタンプを押してることに対して、(はっ!これって毎朝やってることだから、この人のあさイチのメッセージにスタンプを押すのを自動化すればいいのでは?)って自動化すると、たしかに朝やることが一つ減るけど、それって違うよなって。僕は、その人のメッセージを読んで「おはよう!」という気持ちでスタンプを押したいのだから。

他にも、まだ自動化するほどには固まっていない作業を、めんどくさいからという理由で自動化して、手作業はたしかに減ったんだけど、(どこまで自動化されてるんだっけ?あ、この部分は手でやっておかなきゃ)って気にすることが増えたり、そもそもその自動化スクリプトをメンテナンスしないといけなかったりで、あれ?これは便利になったのか?ってなったりとか。

そんな風に、効率化や自動化をしてしまうことによって、目的がずれたり、考えることが増えたりするのがあまり好きではない。

あとは、それによって別の人に負担を強いてしまうのも、もっと好きではない。自動化することでエンジニアは楽になったけど、プロダクトマネージャは手間が増えた、みたいなの。

なので、まずは効率化や自動化のための俯瞰をしたいかなって思う。目の前の作業がめんどくさいから、じゃなくて、その効率化で全体がどうなるんだっけ?みたいなの。

バリューストリームマッピングみたいに全体を見たり、それを時間軸にも広げたり(今は良くなっても3ヶ月後の僕らのやることが増えないかみたいな)、そういう、全体を俯瞰した効率化や自動化の目的の確認かな。

そうすると「よく考えたらこの手作業って、あったら便利だけど、そもそもやらなくてもいいよね?」ってなったりもする。本来やらなくてもいいことを効率化したり自動化したりして、そこで(自動化してしまったことによって)考えるのをやめてしまうのも苦手。

そういう理由で、僕は、本当に必要になるまでは効率化や自動化をしたくないっぽいんだよねって言ってたら、おぎじゅんから「わかる。『はやすぎる最適化は諸悪の根源』だね」って言われて、いくおさんから「クヌースですね」って言われて「あー!それ、僕が言いたかった!」ってなった。(教えてくれてありがとう)

ただ、これも前回の記事と同じで、自分はそういう考え、というだけ。自分と違う考えで「まずは自動化して、そのあと考えたらいいよね」というのもとてもアリだと思う。自分はちょっと頭が硬いなという気持ちも少しある。同じ目的を持った人たちのいろんな角度からの意見を浴びたい。

なので、自分は自分の意見を伝えて、他の人の意見も聞いて、あとはチームでそのときに納得できるやり方を選べばいいかな。という気持ち。

さて、手で豆を挽いてコーヒーを淹れよう。