4/2 100年先も覚えてるかな

チェス記
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 4時ぐらいまで眠れなかったのに、謎の力が働いて10時ぐらいにすんなり起きられた。

 家でカップラーメンを食べたりしてうだうだした後、京都の街中の方に出発する。友達に贈る茶葉を買うのであった。

 三条の「ルピシア」に行こうと思ったが、迷いなく「リプトン」に突っ込み、予定したのとは違う商品を買ってしまうというおまぬけミスをおかした。ちゃんとルピシアで予定の商品を買い直した。ルピシアに会員登録すると、定期的に無料でお試しティーバッグを送ってくれるらしい。そんな太っ腹なことでいいのか?おい……

 ロフトでヘアオイルを物色したが、いいのがなかった。

 今日は大学でカウンセリングの予約がある。予定の時間まで時間があったので、コメダに入ることにした。先月ぐらいから溜まっていたコメダ欲が爆発した形となる。おぱんちゅうさぎのコラボドリンクをオーダーし、『三大陸周遊記』を読もうとしたが、妙に落ち着かずすぐに出てしまった。

 そのあとは四条の文具店で前から欲しかったピンバッジ(これの(H)となっているやつ)を凝視し、今日はまだ買う時ではない……と思って帰ってきた。財政難が主な要因だが、スマホケースを返品したぶんのお金が人知れず戻ってきていたので、買っておけばよかった気もする。

 トットコとカウンセリングへ行こうとしたが、桜の季節とあって四条通は人でごった返しており、5分ほど遅れてしまった。

 カウンセリング後は友達のサークルがやっている花見に顔を出した。ちょうど終わるところだった。

 研究室に帰ったら仲良しの先輩がいた。適宜ベリベリをやりつつ、先生にお借りした研究書をスキャンする。共産主義時代の製本だ。元々の質が悪いところに経年劣化が加わり、手にした側からボロボロと解体されてしまいそうな儚さがある。もろい紙から粉が舞い、作業が終わる頃には机の上が粉まみれになっていた。

 先輩を夜ご飯に誘おうか思案していたら、先輩の方から「このあと時間ありますか」と訊いてくれた。あります。「じゃあご飯行きませんか?」いいですね。こんな嬉しいことあるんだ。

 大学の近くの、タイ料理とどんぶりを出す店(?)に行った。先輩はここに来るのが初めてらしく、私も初めて来るものだと勘違いしていたようだが、私は5回ぐらい来たことがある。前回もらった割引券もしっかりと使った。

 お店に行く道で、先輩と大河ドラマの話をした。下宿にテレビがないので大河の話題からは完全に取り残されている。日本史を履修せず関心もないので日本からも完全に取り残されている。

 友達からの受動喫煙で、道兼という人がいることだけわかる。「友達に道兼が好きな子がいる」と話したら「道兼⁉️😨悪役ですよ⁉️😨」と言っていて面白かった。ヴィランに魅力を感じる回路がある人とない人がいる。先輩はない寄りなのだということが強い語気から伝わってきて、思わず笑ったら先輩も笑った。

 家に帰ってからフォロワーさんと通話をした。フォロワーさんの推しと私の推しに新しい着せ替えスキンが実装される旨が発表され、2人で鳴き交わした。


 君たちはNHK連続テレビ小説「虎に翼」主題歌「さよーならまたいつか!」を聴いたか。

 すごいよ。OP映像とぴったりすぎる。「さよーならまたいつか!」ってどういうタイトル?って思ってたけど、米津があのOPに載せて「さよなら、100年先でまた会いましょう」と歌った瞬間に、そういうこと!と全てを理解した。

 「虎に翼」のOPからは、「女性へのエンパワメント」という明らかな隠しテーマが読み取れる。従来の米津玄師の曲はある程度男性の物語で、それは主題歌を務める作品の主人公が男性だったりMVが男性である米津にフォーカスしたつくりになったりする以上ある程度は当たり前のこととして彼のファンをやっていたんだけど、それでもやっぱり女性の曲を書いてくれるのは嬉しいなあ。なんだよおまえ女の曲も書けるんじゃんかよと肩をバシバシ叩きたい思いがある。まあ女の曲といえばdécolletéとかシンデレラグレイとかあるけど、あれらはむしろ「少女表象」の曲だ。

 まあ、だからこそ、「知らないけれど」と歌えばいいところを「知らねえけれど」と歌っているのは気になる。

 米津の主題歌がどれもこれも作品にぴったりハマるのはディレクターかなんかが有能なんだろうが、それでも求められたものにバシッと応える/応えられる米津が好きなんだぜ。

@cesuki
他人の生活(善き人のためのソナタ)