執筆・登壇・OSSなど、いわゆるアウトプットに対する個人的なモチベーション

にー兄さん
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はじめに

背景とか概要とか

会社の先輩との1on1で、自分のいわゆるアウトプット活動に対する向き合い方を言語化できて良かったので、この機会にどこかにメモしておこうと思った。最近は、自分の好きなことだけをして将来生活できないかなということを考えていて、その過程で「じゃあ何が好きなんだっけ」「なんで好きなんだっけ」を考えることが多くなっている気がする。

ここでは自分が趣味活動の一環として続けている執筆登壇OSSの「いわゆるアウトプット」に絞って書いていければと思う。敢えて「いわゆる」とつけているのは、個人的には「よし!アウトプットするぞ!!」みたいなモチベーションではなく、例のごとく土いじり感覚で続けているので、なんというかこう、アウトプットっていう響きだと意識の高さに認識の齟齬が出そうで、若干の気恥ずかしさを込めていわゆるアウトプットとしている。

私のいわゆるアウトプット活動について

記事の執筆は、技術解説記事やブログやポエムを投稿している。記事投稿は高校1年生の頃にはじめて、投稿本数はそこまで多くないが、8年ほど経った今でも続いている。本の執筆は、現在制作にかかわった13冊の技術同人誌が技術書典のマーケットに出品されている。なんだかんだ技術書典11~15まで皆勤賞だ。

登壇に関しては基本的にLT登壇だが、直近だとXR Kaigi 2023でロングセッションの発表機会をいただいたりした。LT登壇は大学1年から始めたが、もともと人前で発表することが好きだったのでかなりハマった。SpeakerDeckには42個ほどスライド資料が上がっている。

OSSに関しては、技術記事のサンプルなどの小さなプロジェクト公開やOSSライブラリへのコントリビュート、OSSライブラリの開発・公開などを行っている。コードを書くのが好きなのと、前から憧れがあったので比較的最近力を入れ始めている。

アウトプットのモチベーション

アウトプットを続けている理由を自分なりに考えてみた。

見てほしい

幼稚園~小学1年生くらいの、外で遊ぶのが大好きな男の子を思い浮かべてほしい。ある日、近所の田んぼに行って立派なギンヤンマを虫取り網で捕まえた。この事を彼はお母さんやお父さんになんて報告するだろうか。「見て見て!キレイなトンボ捕まえたよ!」みたいな感じだろうか。

残念ながら(?)私のアウトプットに対するテンション感もほぼ同じである。「見て見て!AR.jsアプリをFull-TypeScriptで開発できたよ!」みたいな感じ。楽しかったり興味深かったりする技術を使ったニッチな成果物を自慢したいのかもしれない。なので「すげ~」って言ってもらうと素直にうれしい。

そして、そういう自分の好きを披露した結果に起こった成功体験が私のアウトプット活動を後押ししている。例えば書いた記事を「見たことあります」って言われたり、LT登壇した時に参加者から参考になると言われたり、作ったライブラリに対してすごいと言われたり、そういう体験である。意外な人・タイミングに成果物に対してフィードバックをもらうことがあり、そういう意味でインターネット上に残るアウトプットは実績としてかなり良い。今勤めている会社にJoinしたのも、日々のコミュニティ活動の積み重ねがあったからだとも思っている。

言語化するのが好き

「見てほしい」に関しては完全に外向きのモチベーションだが、内向きのモチベーションもある。大学生になってから、周りの影響なのか「言語化による理解」を大切にするようになった。物事を理解するためには言語というツールが必要だということを実感した。技術的概念を説明する時は定義に立ち返ってなるべく正確な言葉を選ぶようになった。

そう心がけるようになってからは好きな技術に対する解像度が上がり、できることが増え、新しいことを学ぶ意欲が高まり、執筆や登壇も楽しくなってきた。

コミュニティへの恩送り

3つ目のモチベーションは「恩送り」である。学生時代から私はずっと技術コミュニティにお世話になってきた。具体的にはIwaken Lab.、Babylon.js勉強会、HoloLensコミュニティ、Microsoft MVP/MSP、学生LTなどだ。イベントでお話してくれたり、ご飯に連れて行ってくれたり、キャリアの相談に乗ってくれたりと、自分がお世話になった人がしてくれたようなことを自分もできるようになりたいという思いがある。恩返しも大事だが、今年社会人になったこのタイミングで「今度は自分の番だ」と思うようになった。

おわりに

アドカレという機会を使って改めて振り返りやモチベーションの言語化ができて良かった。あと、ここまで構造化した文章であればZennのIdeaとかでもよかったかも、とちょっと思った。

@drumath2237
ソフトウェアエンジニアをしています。 @ninisan_drumath