Loop 5
今回の目標は、前回積み残した航行記録の「探検できる場所が残っています」をクリアすることだ。闇のイバラの種があるクレーターに宇宙船で直接乗り付けることにした。
無理やり着陸したとき、この宇宙船からも偵察機ランチャーを発射できることに気がついた。Tuffが「ふぅ……」しか言わなくなってしまったので、私がTuffの代わりにあの種に偵察機ランチャーを突っ込もう。種を狙える位置になるよう着陸位置を調整し、Tektiteの真後ろから偵察機ランチャーを発射した。Tektiteが頭を庇って避ける。後ろから高速で飛んでくる物体を避けられるTektite、何者なんだろうか。
種に刺さったはずの偵察機は、なぜかさらに飛距離を伸ばしていく。スナップショットを撮ると、種の中には広い空間があり、イバラの根や蔓が縦横に伸びているようだった。偵察機はイバラの蔓に守られたスペースに着地したが、Feldsparはそこにはいなかった。
得意顔でTektiteに報告しようと話しかけると、「お前、今日宇宙に行くんじゃなかったのか」「なんでまだここにいるんだ」的なことを言われた。はい、すみません……ご指摘の点、おっしゃる通りです……本業を疎かにしているのがバレてしまった。
私のメインミッションは、この宇宙に散らばるNomaiの痕跡を探し、情報を翻訳して持ち帰ることだろうと思っている。たぶん。たぶんなどと言っている時点で組織としては終わりなのだが、行方不明になったFeldsparの捜索記録がとりまとめ・公開されていないことや、月で見た記録に「アイツ生きてるんかな」的な文があったことから、Hearthianの価値観や死生観は私のそれよりもドライなものかもしれないと考えた。
それはさておき、Tektiteに偵察機が捉えた様子を報告し、航行記録の「探検できる場所が残っています」表示が消えたことには満足した。天体の方の闇のイバラにも記録が追加されている。種の中は闇のイバラ天体に繋がっているということだろうか。まだ時間が余っているようなので、村の外に着陸したついでにNomaiの廃墟を探すことにした。
見つからなかった。彷徨い歩いたが、前回行った電波塔についてしまった。振り返ると森の中へ続く道がある。行き止まりには焚き火をした跡と、誰かの日誌が置きっぱなしになっていた。星図を書いている者の記録だった。Gabbroと仲が良さそうだ。誰の記録だろう。
焚き火跡に火をつけて、森を抜けると地響きが聞こえてきた。
INFO: END - Loop 5 of Outer Wilds Ventures
Loop 6
今回の目的は木の炉辺にあるNomaiの廃墟を調査することだ。Tektiteにも本業そっちのけで地元の調査をしていることを指摘されてしまったし、たまにはそれらしいことをしておいた方が良いだろう。
宇宙船で木の炉辺の上空を偵察していたら、明らかに文化レベルがHearthianと異なる施設を見つけた。
鳥居っぽい。ここがNomaiの廃墟だろう。Hearthianの村(航行記録を見ると、集落ではなく村と呼ぶのが正しいらしい)が木造建築メインであるのに対し、ここの建造物は石造りだ。カットや装飾のレベルを見るに、やはり技術力が高かったのだろうと思う。
近くには低層の建造物があったので、そちらから先に調査することにした。廃墟とは言ったが、ギャンギャンに電気(もしくは他のエネルギー)が通っていそうな見た目をしている。地面には、らんま1/2に出てくるラーメンどんぶりのような模様が光っている。何のギミックが隠されているか見当もつかない。ここはあとでもう一度来ることになりそうだ。
重なる鳥居の奥を覗いた。幽霊物質が出ていそうな深い谷があった。ここも直接乗り付けようと宇宙船で降りて行くと、滝に捕まって身動きが取れなくなった。船内に水が入ってきている。あーあーあーあー。これはループ終了だなと思ったが終われない。ゲーム機が振動し続けている。壊れてしまいそうだ。やむなく船外に出ることにした。宇宙船を出て、すぐに濁流にのまれた。
やっと死ねた……不死に苦しむ強キャラのような感情を覚えた。記憶の巻き戻しが始まった。
INFO: END - Loop 6 of Outer Wilds Ventures.