Outer Wilds プレイ日記_1

hem
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公開:2024/2/12

……目が覚めた。

知らん異星人がいる。目が四つある。

視点X軸操作が反転できない。詰みの気配がする。

目の前に焚き火と「マシュマロを焼く」の文字があった。私は宇宙で遭難したのかもしれない。マシュマロは焦げたというか燃えた。勿体無いので食べた。再びマシュマロを刺した枝の抜き差しを高速で繰り返すと食べ頃になった。これでいいのか?

目の前にいた訳知り顔のおじさんらしき人と話したところ、私はこれから宇宙に行くらしい。ロケットの発射にはパスコードが必要とのことで、それを探しに行く。

Y軸スティック操作を反転するかどうかを試行錯誤しながら段差を登って行くと、展望台のようなところに出た。暗くてよくわからないが、目の前の低地から間欠泉のようなものが吹き出している。ロケットを飛ばす練習ができるらしい。

モデルロケットは飛ばし過ぎて宇宙の彼方に消えた。このミッションの目標がなんだったか忘れてしまったもので……間欠泉に飛ばされてそのまま周回軌道に乗ったっぽいので、ある意味成功だと思っておく。

足元の目標地点である観測所への行き方がわからず、しばらく展望台と焚き火ゾーンを往復した。エレベーターらしきところで銃のようなものを取り出すと何かの周波数を拾えそうな挙動をする。操作盤のあたりでカーソルが合う。ハーモニカのような和音が聞こえる。それだけ。

頭上にも周波数が合いそうなものがあるが遠くてわからない。

展望台と焚き火以外の場所に行けない。途方に暮れる。

暗がりでフラフラしていたらたまたま集落への道に迷い込んだ。

上り坂が続く。歩いていくと訓練所を見つけた。酔った。自分がどこを向いているのかわからない。上か下か、いや宇宙には上とか下とかいう概念は無意味なんじゃないか。とにかくなんとか設備の修理を終えた。自分で未知のものを読み解いていく感覚は悪くない。ロックオン→速度同調→ジワジワ近づく を繰り返すのが基本の動きだと理解した。

それにしても地下に0G環境があるというのはどういうことだ?わからない。重力がある環境の「下」に無重力空間がある。この星、本当に丸いですか?

高台を目指しながら、合間に村の人々と話す。ここに住む生命体は、自らをHearthianと呼んでいるらしい。火を囲むものたち。音を集めるものたち。小声で「気をつけて」と囁いてくれた人がいた。ここの村の人たちは優しい。

彼らの名前もなんだか見慣れない綴りだ。ちょっとドイツ語っぽい、と思ったら鉱石関連の英語だった。おしゃれ。鉱石にちなんだ名前の生命体が、ひとりひとり楽器を携えて旅をする。おしゃれだ。Chertはドラム(荷物が多そう)、Riebeckはバンジョー、Gabbroはフルート、Feldsperはハーモニカを持って旅立ったそうだ。なんだかよくわからないビームガンみたいなもの(のちにシグナルスコープという名前だとわかった)は、何かを撃つものではなくラジオアンテナのようなものだとわかった。じゃあリフトの下から聞こえてきたあのハーモニカのような和音はなんだったんだ。明らかに地面に向けていたけれど。ん、ハーモニカ……?

高台の広場で、幽霊ガスと呼ばれるものの噴出口を見つけた。ここまでの散歩で、何度滝壺に飛び込んでも死ななかったので、えいやとガスに飛び込んだらあえなくゲームオーバーとなった。

え、セーブされてない?そうか……初めからやり直す。

そういえば自分が目を開けるときにも影のスリットが四つあったな。足元を見る。肌が青い。なるほど自分もこの村の人たちと同じ生命体か。今更気がつく。目を開けるときの表現、芸が細かい。

お子様とのかくれんぼと訓練をスキップして、一通りの人に話しかけたあと博物館らしきところに行く。RPG脳なので、イベントスキップでエンディングが変わらないか気になってしまうがもう酔いたくないので仕方がない。

この世界にも月と太陽の概念があるらしい。太陽はやがて膨張しその生命を終えていく。ただし、それは途方も無い時間を過ごしたあとで。地球が所属する(?)太陽系の太陽と同じだ。

数千年前にこの星系にいた、Nomaiという古代種族の彫像があった。山羊っぽい。「枝角」という表現がいかにも英語っぽい。シートン動物記を思い出す。NomaiとHearthianとは遺伝子的な要素での繋がりがないらしい。じゃあ私たちはどこから来たんだ?Nomaiはどこへ行ってしまったんだ?私はそれを調査しにいくのか?

名前の響きから、昔に聴いた曲の歌詞を思い出す。直訳すると「誰も私の邪魔はできない」的な意味だった気がする。古代に文明を築いた種族のイメージとして、なんとなくしっくり来たので頭の中で歌っておいた。

Outer Wildsという名前は、この村から旅立った初の宇宙調査隊の名前だと知った。タイトル回収した。第一部完。この村、扱う技術レベルの割に建物等のインフラが貧弱というか技術力がアンバランスだと思ったけれど、もしかするとNomaiのテクノロジーを掘り起こして活用しているとかそういう感じか?考えすぎ?疑問が増えすぎて、何を言っているのかわからないことはとりあえずスクリーンショットを撮りながら、さらに高台を目指して歩いていく。

観測所にいたOuter Wildsリーダーと思しき研究員から、お前はNomai語翻訳ツールを携えた最初の宇宙飛行士だと言われた。そういえば博物館にいた友人らしき人からも似たようなことを言われたっけ。

この旅の目的は自分で決めて良いらしい。小心者なのでまずは一番近い衛星に行くことにした。スモールスタート。何事も小さくはじめて、必要になったら大きくしていけば良いと思っている。月に行こう。月に行って、Nomaiの痕跡を探すことを目的(仮)と定めた。

Chert(ドラム持ち、絶対に荷物が多い)は砂時計の双子星、Riebeck(バンジョー持ち)は脆い空洞、Gabbro(フルート持ち)は巨人の大海にいるらしい。私も何か楽器を持っていけたら良いのに。バンジョーがいるならフィドルも必要だろう。彼らに会えたらブルーグラス同好会に誘おう。暗い空に陽気な音楽を奏でよう。きっと楽しい。

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