Outer Wilds プレイ日記_19

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Loop 46

Riebeckに会えたことで満足感を得て、数日間はその感情を反芻しながら日々を過ごした。久しぶりにGabbroにも会ってみるかという気になったので、巨人の大海に向かった。

これまでの調査結果が何か会話の種になればと思っていた。予想外にも量子木立のクレーターにあった意味深な詩はGabbroが書いたと明かされた。

名詩選24作、ということは他にもあるのだろう。おとくなけいじばんってやつだ。

なんだかやっぱりこのひとは少し苦手だ。Eskerが言った「ああいうやつ」という意味がわかった。ああいうやつに対する解像度が異常に高い謎のゲーム、Outer Wilds.

Gabbroがいる島には幽霊物質で阻まれた洞窟がある。その奥に何が隠されているのか気になった。横移動がダメなら上か下だ。しかし巨人の大海は重力が大きく、ジェットパックを使っても大した飛行はできない。もしかすると、竜巻に巻き上げられ重力が弱まった時に頂上から隠された場所に侵入できるかもしれない。島が竜巻に巻き上げられたその隙にジェットパックを起動し、頂上に出入口らしいものがないことを確認した。そのまま島に降り立とうとしたが、減速が間に合わず死亡した。

INFO: END - Loop 46 of Outer Wilds Ventures

Loop 47-48

先のループではうっかり死亡したが、巨人の大海では、彫像工房の中に入るルートを探そうと思っていた。彫像工房の底には水が溜まっている。屋根と思しきものは網目状だったので雨が溜まっただけかもしれないが、Nomaiの子供達の記録から、侵入するルートは他にもあり、水はそこから来ていると考えていた。

海中に出入口がある可能性がある。試しに潜ってみた。海中、一番大きな竜巻の中から量子揺らぎの周波数を検知した。この竜巻の中にあるものも気になるが、今は彫像工房が先だ。

予想通り島の土台部分に出入口があった。思っていたより中は広そうだ。作りかけの彫像も、初めて作成された彫像もあった。

Nomaiの記録曰く、この彫像は灰の双子星プロジェクトのためにPhloxにより作成されたものだそうだ。彫像はひとりのNomaiと対になるよう設定され、そのNomaiの記憶を灰の双子星にある記憶保存装置(これはDazが作成するらしい)に転送する役割を担っていた。

壁画でも表現されていたが、Nomai→彫像→記憶装置→Nomaiと記憶をバックアップ・復元するための仕組みのようだった。私の身に起こっていることもまさしくこれなのだろうが、これを見るとどうもタイムリープをしているわけではないらしい。

私自身が過去に戻っているのではなく、過去時点の私に別の時系列で起こった一連の記憶を転送している、と。次に目が覚めたときには、トランザクションログから死亡時点までの記憶が復元された状態でプロセスが起動されるだけ。死亡直後に時間が巻き戻るように見えているが、死んだ私は本当に死んでいるということになる。怖くなってきた。

Nomaiはなぜこのような機構を開発したのだろうか。これは確かに倫理的に問題がありそうだ。Nomaiたちも、ある時点(Tとする)の記憶をそれより過去の時点(T-1とする)のNomaiに転送した結果について、Nomai(T) = Nomai(T-1)になりうるのか議論していたようだった。Nomai(T)を肉体ごとT-1時点に送るのと、Nomai(T).記憶を復元されたNomai(T-1)は別ものだ。けど結果的には大体おなじだからいんじゃね?とふわっと結論付けられていた。ヤバい種族である。

洞窟内にはプロジェクションプールがあり、以前に木の炉辺の採掘場2bで見たNomaiの仮面が並ぶ様子が見えた。ゼーレの会議の真ん中に放り込まれたような気分だと思っていたが、これは彼らのアバターではなく(仮面は個人に対応しているらしいが)記憶装置が並んでいる様子だと推測された。

朧げな記憶だが、光っている=起動済と思われる仮面は3つ以上あったように思う。いつの時点の状態だろう。もしも今時点のものだとするならば、私とGabbroと、他にもNomaiの彫像と連携設定が完了した存在がいることになる。Feldsparであってくれと願った。また、光っていない仮面は少なくとも2つあった。これから記憶を同期する対象がまだ残っているということだ。

灰の双子星プロジェクトは、プロジェクトが成功しても失敗しても彫像を起動させる仕組みとされていた。一応アラート発報のジョブも仕込んだらしいが、成功時と失敗時に同じジョブを起動するように見えて少しハラハラする。少なくとも、今時点で灰の双子星プロジェクトが成功したのか失敗したのか、Hearthian視点ではわからないということだけわかる。

ひとまずGabbroと情報を共有するため、彼のいる島に向かった。彫像工房で見たことを報告したのち、気まぐれで瞑想の話題に乗った。繰り返す死に冷静でいられるのはなぜだ?と問う私に、Gabbroは「真面目な話、瞑想するんだ。気づけば次のループに入ってる」と答えた。そんなわけあるかと、それならやり方を教えてくれよと冗談で頼んでみた。指示に従って目を瞑り、

……Nomaiの仮面が現れ、記憶の逆再生が始まった。嘘だろ。

INFO: END - Loop 48 of Outer Wilds Ventures.

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