Loop 130
巨人の大海のコアに向かうため、Feldsparのヒントを追う。前回動揺して調査できなかったツルの中に入ろう。
ツルの中を進み、霧を抜けると氷の地面にクラゲが埋まっていた。クラゲの一部が露出しており、直に触れることができる。ふさふさした触手の奥、クラゲの傘の中は空洞になっていた。

近くにFeldsparの記録が落ちていた。クラゲ、食べたのか。この数年間をどうやって食い繋いでいたのか気になっていたところだ。この世界にはポータブルマシュマロ無限湧きドコロが存在するか、Hearthianはあまり食事を必要としない生物なのかと思っていた。
そして、やはりクラゲに隠れてコアに入れということらしい。クラゲ自身も電気を帯びていたはずだが、初期の調査で触手の先端の方に電気を帯びていない箇所を見た記憶がある。次回のループで試してみよう。
Feldsparのキャンプに戻った。Feldsparは「お前は俺の次に初めてここに来たHearthianだ」と言って、2度目の歓迎をしてくれた。前回会った記憶があるのは私だけ。彼にはその記憶もないし、これから思い出を積み重ねていくこともない。ループものアニメの主人公の気持ちになった。いや、まさしく今ループものゲームの主人公をやっているのだ。しかし何か楽しみ方が違う気もする。
自問自答をしているうちにタイムアップとなった。
INFO: END - Loop 130 of Outer Wilds Ventures
Loop 131
今回は、まず村のHearthianたちにFeldsparが見つかったことを報告する。Slate:反応なし。Gossan:反応なし。君ら同じ創設メンバーでしょお……?

かろうじてHornfelsが反応した。若干白々しく聞こえるがたぶん翻訳の問題だ。主に過去の発言のせい。Tektiteへの報告は後日でも良いだろう。
あとは前回のヒントをもとに、巨人の大海のコアに向かうことにした。本当にクラゲの中に入っていけるのか?感電したりしない?やってみるしかない。
潮流の中に入ったあと、クラゲにギリギリまで近づいてから急いで探査艇を出た。よく見ると、クラゲの側面の触手は電気を帯びているが、中のフサフサ部分は比較的安全そうだ。フサフサ部分を伝って、傘の中にお邪魔した。クラゲはそのままコアの中に沈んで行く。バチバチ音がするが無事に着いたらしい。クラゲが止まり、自分だけが沈む。探査機追跡モジュールを探した。
宇宙空間ではないためか速度同調が効かない。移動がとても難しい。探査機追跡モジュールを見つけはしたが移動に手間取り、危うく酸欠で死亡するところだった。

探査機追跡モジュールの中には、予想通り記憶の像が鎮座していた。これは誰とペアリングしたものだろうか。像が起動している=ペアリング相手が生きていると仮定すると、やっぱりFeldsparじゃないか?彼は巨人の大海のコアまで調査に来たのだし、「Hearthianはもっと大変なことを乗り越えてきた」と意味深なことを言っていた。その昔、Hearthianの祖先が侵入者コアの爆発を乗り越えたことを知っているのではないか。

そして、Privetの遺骨がない。スクリーンショットを見返した限り、他のモジュールにも遺骨はなかったようだ。灰の双子星プロジェクトは休止していたから、Nomaiの絶滅その瞬間に探査機に乗っていなかった可能性はある。発射モジュールの破損時に遺骨が宇宙に流れてしまった可能性もある。28万年前に滅びた種族で、コールドスリープ技術は開発されていなかったから、像のペアリング相手がPrivetである可能性は低いだろう。まさかこの像だけ、生き物ではなく探査機追跡モジュールそのものとペアリングしたとも言うまい。
これは、そのうちFeldsparに再度話を聞かなければならないだろう。まずは船を探し、その後Feldsparに事情聴取だ。
記憶の像と反対側の天井には、文字通り探査機を追跡した記録が残っていた。これまで発射した探査機の数は9,318,185。この宇宙は22分おきにループを繰り返しているから、最初の探査機が発射されてから 22 * 9,318,185 = 205,000,070分経過している(ペアリング済みのだれかの死亡によるループ時間の短縮は無いものとする)。205,000,070 / 60 = 3,416,667.83時間、3,416,667.83 / 24 = 142,361.16日、142,361.16 / 365 ≒ 390年。あまり意味のない計算ではあるが、延べ390年の時間が宇宙の眼の探索に費やされたことになる。今後の調査では、この計算と矛盾がないか確かめてみても良いだろう。私がループに参加してからはまだ131回。なぜ今さら私が記憶の像とペアリングすることになったのか、疑問の余地はある。像の配置場所からするとHornfelsの方が先にペアリングしていてもおかしくない。
ともあれ、そのうち9,318,054番目の探査機が宇宙の眼を発見したとのことだった。Nomaiにとってはアルティメット偉業だ。宇宙の眼の座標を表示する。

まったくわからん。六角形をベースにした文字だが、数字か?何進数だ?六角形の各頂点からふたつ以上を選び、それを任意の順番で並べ、しかし逆順は同一とする組み合わせの数は……考えるのが面倒くさい。宇宙空間の座標なのだからX軸Y軸Z軸の3桁であることは想像できる。ひとまず裏と表、それぞれでスクリーンショットを撮った。
ところで、細かいことだがこの手のゲームで数値にコンマを打ってくれるのはありがたい。コンマがないと数字が読みにくくてたまらない。

宇宙の眼はウニっぽいとずっと言ってきたが、探査機の全軌道を可視化したモデルの方がよっぽどウニだった。ゾワゾワする。立体モデルを見ると、宇宙の眼は相当遠い場所にある。
それにしてもこのモジュールは不思議な空間だ。扉を開けたときに明らかに水が流入したはずなのに、このモジュールの中にいれば酸欠にならない。それでいて時折泡が浮かんできて、水中の中にいるような錯覚もする。時間が余ったので探査機追跡モジュールを出て周囲を探索した。しかしサンゴ以外のものを見つけることはできなかった。そのうちに太陽の爆発が始まった。
INFO: END - Loop 131 of Outer Wilds Ventures.