さあ、引き続き第二部開幕
と言うことで、第二部が開幕しました(私的に)。
文庫で出版されている追憶の烏まで、読み終えました。
「楽園の烏」で、一気に20年の月日を送り山内の変化を描き出し、
「烏百花 白百合の章」で、第一部を懐かしく振り返りつつ、
「追憶の烏」で、20年前に起きた変化の切っ掛けが明らかにされる。
第一部同様、素晴らしい物語の流れ。
雪斎こと雪哉が、純粋化している。
純粋化が先鋭になったの理由は、追憶の烏で明らかにされています。
雪哉の行動原理の根幹は、垂氷郷を守ること。
奈月彦とともに行動することで、山内を守ることが、垂氷郷を守ることになる。
視野が大きくなっていきました。
でもそれはあくまでも真の金烏こと奈月彦が居てこそ。
奈月彦のためと言う錦の御旗になってしまっていたことを、気付かされます。
外界から来たはじめには、雪斎は「国民のためと言って権力を振るう悪役」そのもの。
この先、外界と山内がどうなっていくのか、そして雪斎がどう動くのか、とても楽しみ。
ただ、奈月彦の心変わりが腑に落ちなかった。
遺言のことではなくて、死に至ることになった行動のことです。
もちろんその描写は随所にあったのですが、私にはあまり伝わってこなかった。
さあ、今週末からアニメが始まる!