2024/04/10 鴨川の流れのように物語る

hachimoto8
·

絶対にそんなことをしている暇はないのに、ハチミツ二郎のnoteを読んで人生の味を噛み締めていたら午前中が終わっていた。だれか私に緊箍児をつけてください。タスク以外のことをやったら頭を締め付けるようにしてほしい。もしくは頭にチップを埋め込んで、タスクをこなすたびに覚醒剤レベルの脳内麻薬が出るようにしてほしい。

春になり活動的になってきたのはいいが、そのエネルギーが全然思いもよらない方向に向かってしまう。突然本を読み始めたり、延々と今しなくていい調べ物をしたり。ぼーっと妄想にふけっている時もある。シムピープルをプレイしている時みたいに、勝手に動き回る自分を外側からもう一人の自分が眺めて「おいおい、どうすんだよ」と途方に暮れている。一刻も早く治療を受けた方がいい。というか本当に自分でもほとほと困り果てていてすでに治療は受けているのだが、色々試していたら初診から1年くらい経ってしまった。メンタル系(脳系?)はやけに時間がかかる。今度心理検査と知能検査を受ける。それはちょっと楽しみだ。

21時からは朗読配信の犬街ラジオ。北野勇作さんは「春眠」、谷脇クリタさんはエッセイ、私は40分くらいで書いた「アレスティオフィリア」を読んだ。動くものしか視認しないの逆で、静止するものしか視認しない異星の捕食動物から身を守るために、四六時中踊っていなければいけない宇宙探査員の話だ。アレスティオフィリアという名前は適当に検索して「静止するものを好むもの」みたいな学名風に名付けたものだが多分間違っている。春眠不覚暁の漢詩や、子守唄の話、他人の家族である動物を種類それぞれになんと呼ぶか問題、下手な踊りの面白さなどについて盛り上がった。

犬街ラジオの後でお茶を淹れて同居人と飲んだ。お茶が熱すぎて冷めるのを待っている時に暇を持て余していると、ぬいぐるみのオオサンショウウオが「じゃあお話してあげようね」と語り始め、でたらめに続けていたらけっこう起伏のある小話がすらすらと出てきたので驚いた。こういうことは時々ある。何か創作の重大なヒントであるような気もするのだが、一人で口述していてもなかなかできない(できる場合もある)。リラックスしていて、ある種のフロー状態にあり、安心できる聞き手がいるというのが大事なようだ。コツを掴んだら小説書くのめちゃくちゃ早くなりそうなんだけどな。早い人は一人でいつでもこの状態に入れるってことなのかもしれない。

その小話はこちらでアップした。

@hachimoto8
なるべくしょっちゅう書く/始めないし終わらない/これで完成でいいや