嫌々だが社命ともあればと受験の上合格した。対象はGoogle CloudのPCA。
これから書くのはほとんど受験記だが、冒頭の通りベンダー資格アンチなので、受験した上での収穫があったか等の目線でもあれこれ雑感を書く。
学習方法
基本どの試験もだが、下記のフローで学習量・時間の濃淡を付けている。
ExamTopicsで問題の複雑性・専門性を確認する
複雑性・専門性を評価して学習フローを定める
if 今時点の知識でほぼカバー出来る
模擬試験周回(今回はUdemyを使うことにした)
else
参考書・公式教材等でちゃんとインプット
模擬試験周回(今回はUdemyを使うことにした)
PCAは `今時点の知識でほぼカバー出来る` ルートだったので軽めな学習で、平日0~30分、休日0~1.5時間程だった。ちなみに0と言うのは無論「さぼっていた」と言うことである。トータルでは8~9時間の間を消費した気がする。
学習時の意識ポイント
問を読んで知識が抜けている(不足にせよ、そもそも知らないにせよ)物だけフォーカス
大体はGC側のサービス名と機能がマップされていない点への対応ばかりだった
類似問も出るだろうと踏んで、模擬試験をなるべく周回することに主眼
この営みの目的は、一部納得いかない答えの問に対する半ば無理矢理な暗記である
基本上2点だけを意識して、試験の制限時間等は無視した学習をしていた。50問に対して120分を与えられるため、どう足掻いても時間が余るからだ。
PCAに対する感想
ベンダー資格アンチなため、ネガティブなことばかり書く。
AWS SAAより遥かに簡単。アーキ概念さえ抑えれば解ける問が多く、しみじみした実装話等は無い分楽な気がする
ただし、アーキ概念の解としてGCサービスを紐付けた出題をするので、言うまでも無く学習したところで汎用性ある知識にはならない
GC側の人と話す上でコンテキストになるサービス名が自身の辞書に登録されるだけで、エンジニアとしての成長には寄与しないので注意が必要
この点ではAWS SAAの方がまだ意義ある試験な気がする。あちらはクラウドサービスだけで無く、その土台となる部分の知識も動員しなければ解けない問もそれなりにあった
ベンダー資格、一定マチュアなエンジニア向けだよね
上記の通り、ベンダー資格をいくらこなしてもアーキ・システム構成に対する手触り感ある理解は醸成されないので、初学者・若手がベンダー資格に熱心になる意味は皆無だと改めて思った。こんな物はマチュアな人が暇潰しで取る物である。
ベンダー資格に回すリソース・熱量は趣味開発等、自身で手を動かして何かを組んでみる営みに回した方が遥かにためになる上、何より楽しいと思う。クラウドサービスを駆使してデータ基盤を作る、みたいなインフラ寄りの営みでも全然良い。手を動かして得られるアーキレイヤリングの理解、しみじみした設定とそこが関係する構成上の制約なり利点なり、、試験上のリアリティが無い問題解決より、目の前の自身の開発に立ちはだかる問題を解決した方が良い。
資格に呑みこまれて不幸になる人間が1人でも減ることを祈って、このブログの締めとさせて頂く。