2024年9月17日(火) 金峯山寺(3) 金剛蔵王大権現

homachimaru
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公開:2024/9/17

拝観料を支払い、靴を脱いで蔵王堂に入った。随分前のことなので、実はどうもこのあたりの記憶が曖昧になっている。もしかしたら、他の寺院の記憶と混同しているかもしれない。ただ、拝観料を支払うと、ピンク色の金峯山寺のロゴが入った黒いナイロンのトートバッグを貰ったことだけははっきり覚えている。一般的には拝観券の半券と貰うとしても寺院の沿革などのパンフレットくらいであることが多いため、さすがにトートバッグは想像していなかった。トートバッグはA4の雑誌が数冊入るくらいのサイズで、中には沿革や催し等の各種パンフレット、お守りサイズの木製の御札などが入っていた。

特別拝観は確か入替制だった。堂内で私が座った場所は、三体の金剛蔵王大権現立像が並ぶ向かって左側の像の目の前だった。三体のご本尊の大きさは、中尊が7.28m、右尊が6.15m、左尊は5.92mである。仁王門の金剛力士像も約5mという大きさだったが、こちらはそれ以上である。鮮やかな青い全身、逆立つ頭髪に憤怒の表情でこちらを見下ろしている。実際に目の当たりにした御本尊は、駅のポスターで見ただけでは計り知れない迫力があった。恐ろしいというよりただひたすら圧倒された。全身が青いのは、慈悲と寛容を表しているという。そう言われてみると、憤怒の御姿であるのに、どこか多くの人々の思いを受け止めてくれているような雰囲気も感じられた。

この蔵王堂には、他にも仏像が安置されており、御本尊の特別拝観の後、堂内を巡ってそれらも拝観した。

((4)に続く)