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15年後のこどもたちと、15年後のおれに勧める自炊家電3つの話

imori0125
·
公開:2026/9/25

料理ガジェットが好きだ。

おれは料理そのものより、60度でタンパク質が凝固するとか、塩、砂糖をすりこむと浸透圧で水分が出て味が凝縮するとか、そういう話を好んでいる気がする。

そのため、「60度以上をキープして保温調理する」とか「圧力をかけることで水の沸点を高め、通常より高い温度で加熱ができる」みたいな調理器具の話を聞くと腕組みしてウム!と言ってしまう。なお、理屈はよくは分かっていない。

なので、料理ガジェットもいろいろと試してきた。全く合わず、キッチンの棚を圧迫しているだけのものもあるが目をそらしている。

今回は、こどもが家を出るときに自炊ガジェットとしてなにを持たせるか?を考えてみたい。

これは仮定の話で、もしアレなら「長期の出張で持って行くなら」という話でもいい。とにかく絶対失敗できない切迫感をこどもというキャラクタに託す。おれはこどもを不幸にしない。

なお、ここには「1口コンロ、激狭キッチン、家にはほとんど寝に帰るだけ」という、あまり長くはやらない方がいい極限状態を想定している。

例えば20代前半の大学生、勉強とバイトとサークルに忙しいが栄養面と金銭的な意味で自炊がしたい、のような状態の時にこんな感じだと倒れないのでは、という構想である。生活環境は関東の都下を想定している。

また、後述もするが、加齢したり、病で身体機能が衰えても良いものだと思っている。

結論から言えば、以下の3つである。内容は個別説明する。

・炊飯器(3合炊き)

・電気圧力鍋(1人用)

・電気ケトル

・炊飯器(3合炊き)

言わずもがなである。

こと、居住区が日本であれば、コメはどこででも・・・なんならコンビニですら手にはいることもあるスーパー保存食である。

そうとう安いコメ、そうとう安い炊飯器でも、水加減さえ間違わなければ減った腹を満たすことは十二分にできる。弁当生活にしたければ、まずは白ご飯をおにぎりにして冷凍しておくことをオススメする。

市販の炊き込みご飯の元で味変したり、また気合いがあればパンやケーキを焼くこと、また煮込み料理のできるモデルなどもあり、日本の炊飯器の可能性は限りなく広い。

これをコンロの上になにかステンレスとかの板を敷いて置く。そう、おれはコンロを使うことを想定しない。理由は以下だ。

・電気圧力鍋(1人用)

これを、コンロ脇にスチールラックとかを設置し置く。

タイマーのかけられる電気圧力鍋は、鍋でもカレーでも作れる超万能調理器である。

中身はスーパーで買える「鍋野菜」を、週に一回くらいまとめ買いして冷凍庫にぶっ込んでおけばいい。肉、魚なども同様だ。すでに切り分けられた肉はもとより、ソーセージや鍋用の肉団子などだと使い勝手がいい。春雨なんかの乾物もオススメだ。

自分でも経験があるが、仕事ばかりしていると、コンビニ飯というのはどうにもこうにも飽きてくる。ところが、カレーや鍋というのは味が選べることもあり相当飽きない。

朝イチ、冷凍庫の野菜と肉をぶち込み、水と好みの鍋だしを加えタイマーをかけ、夜に家のドアを開けるとあたたかくていい匂いがする・・・というのは相当気持ちが安らぐ。

また、たいていの電気圧力鍋には鍋モードがついており、パスタや野菜をゆでることも可能だ。この場合、ソースは炊飯器で仕込むこともできるし、パスタと一緒にレトルトを温めてもいいと思う。

つまり、鍋は使わない。コンロのガスの元栓は閉めてしまっていい。

ホットクックなど高いモデルならタイマーで炒め物もやってくれるが、値段が1桁違う(電気圧力鍋は安くて1万5千円くらいで買える)。炒め物が食べたければ買ってくればいいのかな、というのがおれの意見である。

・電気ケトル

これはデスクの横とかに置くといいと思う。

家の中で温かなコーヒー、またスープなどを飲めるのはものすごいアドバンテージだ。

マンションの目の前に自販機があったとして、その半額以下のインスタントコーヒーの粉を買うと相当いいコーヒーが飲める。いわゆるコスパがいいというやつだ。

買ってきたパンに、買い置きしておいたフリーズドライのスープとかを合わせれば朝食にも夜食にもいいし、お湯の持つポテンシャルは無限大である。

また、お湯を沸かせると生活のいろんなシーンで役に立つ。ハンカチなどを熱湯で殺菌するとか、水と専用洗剤とまぜて洗濯槽のカビを取るとか、お湯は生活に必要なものである。

以上である。

この構想は、「あとかたづけが極限まで楽」ということで組み立てている。

人間、作るのだって面倒ではあるが、あとかたづけはさらにめんどうなものである。しかしやらないと家庭内害虫がイエーイとやってきてしまう。

これらであれば包丁もまな板もいらないし(というか「まな板を置くところがない部屋」を想定している)、多少の蒸気は出るものの、水汚れも油汚れも壁につくのは最小限である。洗い物も、炊飯器と電気圧力鍋の内鍋と内蓋、それからお茶碗と大きめのスープボウルとおたまとお箸、そんなもので済む。

調味料も長期保存するとなんか石?みたいになるし、単身者なら個別に鍋のもとやカレールウを買った方が捨てずに済んで良いと思う。

なにより楽に、自炊する習慣をつけること、家に帰ってくると秒であったかくてそれなりにおいしいものがおなかいっぱい食べられること、自炊のスタートはそれが大事だと思っている。

そしてこれは、15年後のおれのことも想定している。

いまでこそ元気で鉄のフライパンを数種使い分けているおれだが、実際、片目が緑内障で、10年単位先、いずれは見えなくなる。体力もなくなるから、鉄フライパンは重くてツラくなるだろう。

はっきり申し上げて、この自炊家電で「手一杯」という状態がいつか来るだろうと思っている。ガスを使わないのもその辺りを考えてのことだ。電気で火加減を調整できるのは、加齢で判断力が弱っても生煮えを食べることがない。

片目が見えない状態になってなお、自分の手で野菜たっぷりの自分の好みのスープを作り、あとの片付けが楽であることで、自炊をずっと続けていけること、これが大切かなあと思っているのだ。

人には人の料理ガジェットがある。

楽ちんで、家に帰るのが重荷じゃなく、「とにかく家帰ればもうごはんあるもんな」と思える料理ガジェットが、みんなの家にあることを願っている。これは料理ガジェット好きの願いである。

※さらに言うと、今のうちの家庭では週に2回はレトルト食品を食べる生活をしている。ごはんを炊けばいいだけなのでめちゃくちゃ楽である。これは災害備蓄の意味もある。

とにかく楽に自炊をすることを心がけている。やりたい時は土日に凝った料理を作ればいいのだ。

@imori0125
イモリを想う