誰かが誰かに悪態をつく。
直接的ではなくとも。
僕は嫌でもそれを聞かされる。
適当に流しはする。
間に受けては疲れてしまうだろう。
ただでさえ人間が嫌いなのに、これ以上嫌いにさせないで欲しいとすら思う。
俵万智さんは棘のある言葉はあまり使いたくないのだそう。
言葉が寂しい思いをしてしまうんだとか。
そうだよなあ。
わかる気がする。
言葉も人間のように感情がある。
そんな強い言葉で捨てられたら寂しくもなるだろう。
強い言葉で吐き捨てていけば行くほど、
その人自身がどこか悲しくなってしまうのに。
それでもそうするのは
そうしないとやっていけないから、世の不条理をどこかにぶつけたいから。
分かって欲しい。
言葉にも感情がある。
言葉にも精神がある。
何より言葉には力がある。
暴力的な言葉を用いれば、言葉は武器になってしまう。
直接的ではなくても傷つけてしまう。
言葉はどんどん冷たくなっていくよ。
孤独になっていくよ。
悲しいだろ、そんなの。
当たり障りのない言葉を選ぶんじゃない。
自分の思いを、感情的になりすぎないように選ぶんだ。
あとは言葉がうまく乗せてくれる。
大丈夫、言葉は使えば使うほど、増えるものだ。