ぼくのともだち

kyhi
·

これは

の女の子がいなくなったあとの話

ショッキングな内容が含まれますので閲覧注意


僕が幼稚園の年長さんになったとき

友達ができた

その中のひとりに

とびきり仲の良い男の子がいた

雰囲気もどことなく

僕と似ていた気がする

その時は

親友のような感覚だったから

毎日その子を含めた4人位で

たくさん遊んでいた

小学校に入学した際

クラスが別々になってしまって

悲しかったけど

隣の教室にいるから

休み時間になったらいっぱい遊ぼう

その程度に思っていた

1週間後くらいか

隣の教室にいる子たちが何やら騒いでいた

それは

僕にとっては最悪の報せだった

集団登校で集まる際中に

事故にあったらしい

とはいっても

どのくらいのものだったのか

情報はわからず

いや

理解できなかったのかもしれない

なんの確証もなく

大丈夫だろうと

そんなふうに思っていた


それからすこしたち

僕ら一年生は全員バスに乗っていた

行き先は

友達の自宅だった

僕の大切な友達は

事故に遭って

帰らぬ人となってしまっていた

僕を含めた子供たちは

理解が追いつかず

呆然としていて

ご親族の方が

泣き崩れている

幼い僕には

この状況が

すぐに理解できなかった

帰りのバスが動き始めた時

ようやく僕の頭が

もう友達は

いなくなってしまったのだと

理解した

その瞬間

バスの座席の足元のところに

うずくまって

学校に戻るまで

わんわん泣いていた

その日は夜眠る時も

思い出して涙が止まらなかった

小学校に上がりたての子供が

経験するには

あまりにも酷すぎることだったと

今でも思う


僕の友達は

いなくなってしまったけど

僕にとても

大切なことを

たくさん教えてくれた

友達の大切さ

家族の大切さ

生きる事の大切さ

そして

別れる事の悲しさ

僕は人生の中で

何度も

思い詰めてしまい

生きることを諦めようとしたことがあった

それでも

そうしなかったのは

きっと

僕の友達が

僕に教えてくれたことを

忘れないように

してくれてたのではないかと

時々思う

今は

残念ながら

僕はまだまだ生きてたいので

もうしばらくそちらに行く予定はないけど

いつか

また

@iruca
日々のことやマインドを随筆にして残していってます。 podcastをやっています stand.fm/channels/65c586070a4a74f98fb66fc9