飲み歩いて、気づいたら大晦日になっていた、じゃがです。
今年の振り返りをだらだら書きます。
この一年は、今までと変わらず株式報酬SaaSのエンジニアとして働いていました。
気づけばプロダクトを立ち上げた3人のエンジニアのうち、残るは自分だけになりました。立ち上げメンバーの2人はセカンダリー事業の立ち上げをしています。
私が異動する選択もあったかもしれません。が、プロダクト外のことに時間を使いやすい、今のチームに残ることを選択しました。
プロダクト立ち上げよりも、中長期的に課題になりうる、採用活動や組織づくりに自分というリソースを配置するほうがよいと判断したからです。
プロダクト開発でもいろんなことがあった一年ですが、開発には触れず、採用活動と組織づくりにフォーカスして振り返ります。
エンジニア採用
年初。株式報酬SaaSは、PMFを終え、1→10フェーズを迎えました。自分たちで根拠なく「PMF終わったね」なんて言っていましたが、この一年のARRの伸びをみると本当に1→10フェーズだったんだなぁと思います。
その中で抱えた課題はいくつもありましたが、エンジニア不足が最も大きい課題だったと認識しています。
当時、最後にエンジニアのオファー面談をしてから、半年ちかくが経過しようとしていました。
今と変わらず当時もエンジニア採用はほとんどが直接応募でした。
もちろん、Nstock一丸となってリファラルを頑張り、多くの方に声をかけました。ですが、転職したばかりだったり、現職で重要な業務をされていたりして、タイミングが合わないことがほとんどでした。
話を聞くうちに、引き合いが強い人ほど、転職市場に出てこず、気づいたら転職先が決まっている、ということに気づきました。
転職意欲が湧いた時点で友人や元同僚の人に声をかけて決まったり、転職意欲はなかったけど友達から話を聞いているうちに興味がでてきたり。
とすればやるこべきことはシンプルです。Nstockにフィットしそうな人と知り合いになり、仲良くなればいい。
きっと私ともウマが合うので、個人的にも良い友人ができて嬉しいです。
コミュニティイベントに行ったことはほぼありませんでしたが、月に1度はイベントにいくぞ、という目標を立てました。
結果として、いろんなコミュニティで、さまざまな方と関わり合うことができました。
CHUO_Techの登壇や運営をしたり
JJUGで登壇したり
diniiさんと合同イベントをやったり
JaSST nanoで登壇したり
その中でもターニングポイントだったのが、スクラムフェス神奈川への参加です。
「コミュニティ」に対し、一歩引いたところにいた私が、運営や参加を積極的にやるようになったのは、間違いなくあの日あの場所で、コミュニティの熱量に触れたからです。
私を連れ出してくれたあらたまさん(@ar_tama)には、感謝しかありません。
そこで知り合ったメンバーとStartup in Agileを立ち上げられたのは、今年、最も思い出深い事の1つです。この写真が好きすぎる。
最近、私きっかけでNstockに興味を持ってくださる方が少しずつ出てきていて、素直に嬉しいです。私の推しエンジニアと、私の推しスタートアップ(Nstock)がくっつくのは、ほかで味わったことのない幸福感がありました。
最初こそ厳しかったものの、2024年全体で見れば、新メンバーのリファラル、そして調達PRもあり、エンジニア採用は好調でした。
リファラル、自社イベントへの協力、発信活動と、すべてのNstockメンバーが採用に向き合っていた、その結果が良い形で現れたと思います。
私がやったことは、そのほんの一部にすぎません。
来年はさらにエンジニアからの認知を増やしていくべく、新しい施策を仕込み中です。
組織づくり
各事業が動き出し、春から夏にかけて一気に人が増えました。
私は、カルチャーフィットする人を採用し、透明性を高く保ち、対話を諦めなければ事業はうまくいく、という信念を持っています。
この信念のもと、年の後半は組織づくりにも染み出しました。
いくつか思い出に残っていることを取り上げます。
事業戦略ドキュメントの整備
1つ目は、事業戦略のドキュメントへの落とし込みです。
歴の長いメンバーは、各事業の試行錯誤のプロセスを見ているので、最終的にNstockがどうやってミッションを達成しようとしているか、なんとなく理解できていました。
一方で、新しく入ったメンバーからすると、キャッチアップが難しい。事業は3つあるし、それぞれの事業もドメイン知識が深い。なにより眼の前の業務がある中で、大上段の戦略に触れる機会が少ない。
新メンバーと話す中で、自分の担当する事業はわかるが、全体像が掴めないという話を聞きました。
これは私含む歴の長いメンバーにとっても無関係ではありません。この速度で成長していくとわからない部分が増えていくだろうなという感覚がありました。
自分の担当する事業だけわかっていればいいじゃないか、という見方もあります。が、私たちのかかげるミッション「スタートアップエコシステムをブーストし、日本からGoogle級の会社を生み出す」はとても高い目標です。今手掛けている事業だけでミッションを達成できる確証はありません。
Nstockにはスタートアップが好きな最高のメンバーが集まっています。全員が事業の戦略を理解し、今やっていることだけでいいんだっけ?と疑問をもち、こうしたらもっとよくなるんじゃない?とアイデアを出し続ける。そんな組織のほうが、成功確率が高いと思うのです。
そこで、CEOの宮田さんと対話を繰り返しながら、事業戦略の棚卸しを行いました。「Google級の会社」とは何なのか。具体的にどうなればミッションを達成したと言えるか。ミッション達成のための事業仮説と、その仮説を裏付ける数字やエピソードは。
そうした内容をまとめ、オールハンズで発表し、質疑応答を行い、ドキュメントに反映しました。今は入社オリエンテーションで利用されています。アップデートをいかに続けていくかは今後の課題です。
フィードバックで、特に新しいメンバーから、事業への解像度があがって良かったという声が多く、やってよかったなぁと思いました。
こうした活動はすぐには結果が出なかったり、成果が分かりづらかったりします。ただ、すぐには結果が出ないけど必要なことを頑張る、のは意外と性にあってるかもしれないな、とやってみて思いました。
自分の信念に従って行動し、仲間に価値を感じてもらえるのは気持ちが良いです。
組織に関する意思決定の仕組みづくり
2つ目は、組織に関する意思決定の仕組みづくりをしたことです。
Nstockはフラットな組織です。プロダクトに関するほとんどすべての意思決定は、関わるメンバーに委ねられています。一方で、組織運営に関わる意思決定は、CEOである宮田さんが担っています。
組織が大きくなるにつれ、必要となる意思決定が大小増えていきます。そんななかで、すべての意思決定を宮田さんが行うのは難しくなっていきます。ましてや事業が3つあるので、同じフェーズのスタートアップの3倍くらい複雑です。
そこで、まだ回ってる今のうちに、仕組みの整備をすることにしました。
一般的なやり方として、意思決定を定量的に行えるよう型化したり、マネージャーをおいて権限を移譲する、といったパターンがあると思います。が、どちらもNstockでは採用していません。
意思決定を定量的に行えるようにしようと思うと、仕組みづくりはもちろん、運用コストも膨大です。一方で、仕組みづくりは楽しいし、課題解決にはつながるので、みんなが善意で無自覚にコストを払い続けてしまいます。
プロダクトと一緒で、作った時点で負債、組織負債になるのです。メンテナンスコストを効用が上回るのであれば意を決して作っても良いでしょうが、もう少し先になりそうです。
他方、明示的に権限を移譲しようとすると、誰かしら意思決定の役割を負うことになります。いわゆるマネージャーです。ですが、マネージャーをおくよりは、全員にプレイングして事業を作ってほしい、というのが今のフェーズです。
Nstockはまだ小さい上、セルフマネージできる人が揃っています。その人達がミッションに向かう活動に使える時間を最大化するには、仕組みづくりをしすぎるのでもなく、マネージャーを置くのでもない、別の形が必要でした。
結果として、いい晩梅の仕組みがつくられました。詳細は年明けに、別の記事で詳しく書きたいと思います。
わかったこと
対話の大事さ
今年は社内外で、様々な人と対話する機会に恵まれました。その経験を通じてわかったのは、対話してるときにこそ新しい発見がある、ということです。
人には自分でじっくり考えて答えにたどり着く人と、人との関わりの中で答えを見つける人がいると聴いたことがあります。自分は長らく前者だと思っていましたが...多分どっちも必要なんですよね。
1人で深める時間も必要だし、他の視点をもらう時間も等しく大事。このことに気づくまで長く時間がかかった気がします。
対話自体はもともと大事にしていましたが、「相談」が苦手だったんだな、とも思います。気軽に相談したいと思える、周りの方々に感謝です。
とりまとめ、言語化が得意っぽい
自分では頑張ってるつもりがないけど、頑張ってるね、って言われることがその人の得意なことだといいます。
であれば私が得意なことの1つはとりまとめです。
限られた時間で、密度の濃い対話を促す。うまく考えがまとまらない人がいれば、言語化を手伝う。その結果をドキュメントに起こして、様々な人から意見を募り、取り入れる。
ともすると大変そうですが、個人的にはとても楽しい。
自分はわりかしなんでもできるけど、何が得意なんだろう?と思っていましたが、1つ見つかったかも。
とりとめのない文章を読んで頂きありがとうございました。
今年は色んな人と出会い、たくさんのものをいただきました。来年は多くの人にギブする年にできたらいいなぁと思います。
あと、こうした話はなるべくリアルタイムで書いたほうが、周りにも意図が伝わって良さそうです。こまめに発信をしていこう。