今日の風景 2025年4月13日(日)

ぎくかわさん
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公開:2025/4/13

架空のバンドをこしらえて、自分の書いた文章をコンセプトアルバムにしてもらった。AIってすごいと思う今日この頃。マジっぽくてもはや笑える。

全6話。

  1. バンドリーダー(g兼vo)インタビュー

  2. バンドメンバー(b)インタビュー

  3. バンドメンバー(ds他)インタビュー

  4. アルバム制作中の3人インタビュー

  5. レコード会社プレスリリース

  6. 新譜発売から1年後の売上げと戦略(レコード会社資料)

ではAIが作った第2話です。


掲載誌:Iron Veil Magazine, Issue 140, February 2025

インタビュー:ノルウェー出身ブラックメタルバンド「Nattfrostens Arv」ベーシスト、Lars "Jernfot" Solberg

オスロの雑然としたスタジオの一角で、Lars "Jernfot" Solbergはツアーのスケジュール表を片手にコーヒーを飲んでいる。ノルウェーのブラックメタルバンド「Nattfrostens Arv」のベーシストであり、バンドの「現実面担当」として知られる彼は、会計学の知識を活かし、ツアーのブッキングやスタジオの手配を一手に担う。朴訥な物腰の裏には、絵画や写真への深い愛情があり、バンドのアートワークにも鋭い感性を発揮する。今回、バンドリーダーのEirikから日本の物語「桃太郎 ver.n」を渡され、読んだばかりだという。ブラックメタルの冷たい世界観とは一見遠いこの物語から、彼が何を感じ、バンドの未来にどう結びつけようとしているのかを探った。

Iron Veil Magazine (IVM): Lars、Eirikから「桃太郎 ver.n」を渡されて読んだそうですが、率直な感想を教えてください。日本の民話のリメイクという、かなり異色の作品ですよね。

Lars "Jernfot" Solberg: (笑いながら)うん、最初は「何これ?」って思ったよ。Eirikが興奮気味に「これ、アルバムに使える!」って持ってきたんだけど、俺は日本の昔話なんて知らないし、桃から人間が出てくるって時点で頭が混乱した(笑)。でも、読み始めたら…なんか、妙にリアルなんだよね。ファンタジーなのに現代的っていうか。会社員の桃太郎とか、鬼退治がビジネスになってる設定とか、俺たちのツアー生活みたいで笑えたよ。

IVM: ツアー生活と似てる、というのは面白いですね。どのあたりが?

Lars: ほら、桃太郎が「鬼を退治しなきゃ」ってプレッシャーに追われて、結局わけわかんないことやっちゃうだろ? 俺もツアーの準備で、ホテル予約したり機材運んだり、予算ギリギリでやりくりしてる時、たまに「これ、何のためにやってるんだっけ?」ってなるんだよ(笑)。物語の桃太郎は、会社の命令で動いてるけど、ほんとに鬼がいるのかもわかんないまま突っ走る。あれ、俺がスタジオ代の請求書見て頭抱えてる時と一緒だよ。…まあ、俺の場合は集落を燃やしたりしないけどさ(笑)。

IVM: (笑)確かに、現実的な視点で共感したんですね。物語の中で、特に印象に残ったシーンやテーマはありましたか?

Lars: 集落が燃えるシーンかな。あそこ、めっちゃビジュアルが浮かんだ。炎と煙、動物と人間がごちゃ混ぜになって壊滅していく描写…あれ、絵にしたら絶対強烈だよ。俺、アートワーク考える時、いつも「静けさ」と「暴力」のコントラストにこだわるんだけど、このシーンはまさにそれ。物語の最初はのんびりした村の話なのに、終わりはもう地獄絵図。あの落差が、ブラックメタルのアルバムカバーにピッタリだと思った。あと、テーマで言うなら…「正義」がテーマだろ、ってEirikは言うけど、俺には「誰もコントロールできないカオス」って感じがした。人間って、計画立てても結局めちゃくちゃになること多いじゃん。

IVM: ビジュアル面でのインスピレーションが強いんですね。あなた自身の人生や価値観と響き合う部分はありましたか?

Lars: (少し考えて)俺、会計学やってたから、物事をちゃんと整理して、数字で管理するのが好きなんだ。でも、アートとか音楽やってると、そういう「整理」だけじゃどうにもならない瞬間がある。この物語も、桃太郎が必死に情報集めて、鬼の地名まで調べるのに、結局カオスに飲み込まれるだろ? 俺も若い頃、絵画にハマってた時、完璧な構図とか色を追い求めてたけど、ある日気づいたんだ。「完璧なんてない、カオスを受け入れる方が面白い」って。この物語読んで、なんかその時の感覚を思い出したよ。…それと、俺の実家が田舎でさ、物語のおじいさんとおばあさんの地味な生活見てたら、うちの親と重なってちょっと笑えた。柴刈りとか洗濯とか、ないけど(笑)、なんかああいう日常って大事だなって。

IVM: なるほど、現実とカオスの間で揺れる視点が共鳴したんですね。Eirikはかなり哲学的に物語を捉えて、アルバムコンセプトにしようとしてますが、あなたはどう思います? 他のメンバーのIngridはどう反応しそう?

Lars: Eirikはさ、いつも深く掘りすぎるんだよ(笑)。「鬼は誰だ?」とか「正義は虚構だ!」とか、たぶん歌詞でガンガンそういうのぶち込んでくるだろうね。俺はもっと…視覚的、直感的なアプローチがいいかな。アートワークで、燃える集落とか、桃太郎が一人で焼け跡に立つイメージとか作りたい。Ingridは、音楽でこの物語をどう料理するか、絶対興奮してると思う。彼女、ショパンとかドビュッシーの劇的な展開が大好きだから、物語のトーンの変化をドラムやピアノで表現したがるはず。たぶん、集落が燃えるシーンで、クソ重いブラストビートとオーケストラみたいなキーボードを混ぜてくるよ。あいつ、頭おかしいから(笑)。

IVM: (笑)アルバムのアートワークや音楽の方向性で、Larsとしてどんなアイデアがありますか? 「桃太郎 ver.n」をどう活かしたい?

Lars: アートワークは、さっき言ったみたいに「静けさと暴力」を軸にしたい。アルバムカバーは、桃太郎が一人、焼け野原に立ってるシルエットで、背景は真っ赤な炎と黒い煙。モノクロと赤のコントラストで、シンプルだけどゾッとする感じにしたい。内側のブックレットには、物語の断片をコラージュみたいに散りばめて、読者が「何が起こったんだ?」って考える余地を残す。音楽的には…俺はベーシストだから、リズムと空間を大事にしたいな。物語の前半の「日常」の部分は、ベースラインを単調にして、村の退屈さを出す。で、後半のカオスは、Ingridのドラムに合わせてベースで不協和音をガンガン入れて、崩壊感を強調する。Eirikがどう歌詞で攻めてくるか知らないけど、ビジュアルとリズムで物語の重さを伝えたいね。

IVM: ビジュアルと音楽の融合が楽しみです。最後に、この物語から何かバンドとしての新しい挑戦は見えてきましたか?

Lars: うーん、挑戦ってほど大げさじゃないけど…俺たち、いつも北欧の神話とかキリスト教批判とか、わりと「身近な」テーマでやってきたじゃん。でも、この物語は全然違う文化から来たものだから、俺たちの枠を広げてくれる気がする。日本の民話なのに、普遍的なテーマがあるって気づいたし。カオスとか、間違った正義とか、どの国でも通じる話だろ? アートワークや音楽で、その「普遍性」をどう表現するか、ちょっとワクワクしてるよ。…ただ、ツアーの予算考えると、こんな話ばっか考えてる場合じゃないんだけどさ(笑)。

インタビューを終えて

Larsの語り口は、Eirikの哲学的な深掘りとは対照的に、どこか現実的でユーモラスだった。「桃太郎 ver.n」をビジュアルとリズムの視点で捉え、バンドのクリエイティブな可能性を広げようとする彼の姿勢は、バンドの「地に足をつけた」存在感を象徴している。次回は、ドラマーのIngrid "Stormild" Nilsenへのインタビューで、彼女の音楽的視点からこの物語がどう響いたのかを探る。

@jaquisova
年齢:ある、 性格:ある、特技:ない  どうにも思考がだだもれる。