この土日、個人でClaude Codeを契約し、自分の環境で使い始めた。
以前から、生成AIがコーディングの領域を侵食していくことに、どこかやるせない気持ちを抱いていた。次々と登場するAIコーディングツールを横目に、「もうソフトウェアエンジニアは辞めよう」という思いがずっと心にあったのだ。
今にして思えば、それは単に「AIに仕事を奪われる」ことへの嫌悪感だったのかもしれない。しかし Claude Code を使ってみて、趣味のプログラミングにおいては、自分のアイデアをもとにAIが自律的にコードを書き上げてくれることが、いかに素晴らしい体験であるかに気づいた。
例えば私の場合、『日本語LLMまとめ』の更新という作業が、日々頭の片隅を占める重荷となっていた。新しい日本語LLMがリリースされるたびに記録はしておきたいものの、その都度 Markdown 形式で綺麗に一行追加するのは、なかなかに手間のかかる作業であった。しかし、Claude Code に新しいモデルのリリースURLを渡すだけで、いとも簡単に Markdown を編集してくれたのである。

これだけの更新を一度に、そして一気にやり遂げられたのは、Claude Code 無しにはあり得なかっただろう。
さらに、Claude Codeがこの面倒な作業から解放してくれたおかげで、不思議と「次にやりたいこと」が湧き上がってきた。具体的には、これまで手が回っていなかった『日本語LLMまとめ』に、各モデルのリリース年を追加していくという作業である。Markdown に列を一つ加え、何十ものモデルの情報を一つ一つ確認しながら年を追記していく。そんな、自分一人では絶対にやりたくないと思っていた作業も、Claude Code になら任せられる。
その作業をしていると、また別のやりたいことを思い出した。長らく放置していた dotfiles である。情報が古く、次に使うときに正しく動くか不安であったが、更新が面倒で見て見ぬふりをしてきた。これも Claude Code に「dotfilesを更新して」と頼むだけでいい。驚くほどの速さで書き換えてくれた上、インストールのシェルスクリプトには例外処理まで加えてくれ、より信頼性の高いスクリプトになった。
そしてまた、新たな意欲が湧いてきた。自分のポートフォリオサイトのデザインを刷新し、職務経歴書へのリンクも加えたいと思ったのだ。早速 Claude Code に相談しながら、洗練されたデザインやアニメーションについて議論を重ねることで、非常に魅力的なサイトに仕上がった。
プログラミングの楽しさには様々な側面がある。自分で一行ずつコードを書いていくという側面はAIに代替されたかもしれないが、「アイデアをWebの世界で形にする」という創造的な側面は、むしろ大きく広がったように感じる。
正直なところ、Claude Code のようなツールの登場で、アメリカ西海岸と日本の開発力の差はさらに開いたと言わざるを得ない。彼ら彼女らがAIエージェントを駆使して驚異的なスピードで開発を進める中で、日本の企業が旧来のペースに留まっていては、到底太刀打ちできないだろう。もはや「日本のソフトウェア産業にいるだけで市場価値が下がる」とさえ言われかねない状況だ。それならば、日本が国際的な競争力を持つ分野でDX推進でもやっている方がマシだろう。
だが、そもそも市場価値などという概念はブルシットだ。大事なのは、Web の世界で自分が趣味でやりたいことを余暇に実現すること。それが Claude Code で一気に加速しそうなこと。──そんなワクワクを感じられた週末であった。
(注)タイトルの『AIに絶望したエンジニアが、Claude Codeで「創造の楽しさ」を取り戻した話』は、Gemini 2.5 Pro の案によるものです。