良いところ
殆どのゲームを遊べる。特に、対応OS Windowsのみのゲームでも特に工夫することなく遊べる。ここが一番重要な点だったので、これが期待通りだったのは嬉しい
SteamのストアページにSteam Deck Compatibilityの表示があって参考になる。事前にどういう問題があるか大まかに知れるのは良い。 "Unknown" になってるタイトルも多いが、それで碌に遊べなかったことは今のところ一度も無い
コントローラーの機能の割り当ての自由度が高く、マウスやキーボードが前提のゲームでもコントローラーのみで何とでもできるようになっている(そういうゲームはマウスやキーボードを繋いだ方が快適ではあるけど)
携帯ゲーム機としても使える。据え置き機として使う前提で買ったものの、実際には意外と両方の形態で使っていた。腰を据えてやる必要のないタイトルはSteam Deckを持って遊ぶ方が気楽で良いし、Nintendo Switchと同時に使うこともできるのも何だかんだで便利(例: Splatoon 3のマッチングの待ち時間にSteam Deckでちまちま他のゲームを進める)
悪いところ
家庭用ゲーム機であれば動いて当然のあれこれがSteam Deckだと全然
外部コントローラーを繋ぐだけでも一苦労させられた
HDMI出力の映像がおかしい問題も結構困った
Bluetoothコントローラー経由でのスリープ解除もできたりできなかったりで安定しない(どうもSteam Deck再起動後はXboxコントローラーだとスリープ解除ができなくなるっぽい)
HDMIコントロールも無いので不便(自分の環境ではゲーム機とモニターの間にAVアンプを挟んでいて、HDMIコントロールが効いてるならコントローラーのボタンを押すだけでゲーム機→AVアンプ→モニターと連鎖的に起動できる。HDMIコントロールが無い場合は個別に電源を入れるしかない)
意外とスペックは低い。ゲームによってはグラフィック周りの設定を落とさないと快適に遊べなかった。4Kでゲームをやるのは無謀だろう
ゲームによっては割と不安定。例えばRain Worldは3〜4回はエラー落ちした(これは「多分メモリ食い過ぎて落ちるだろうな」と或る程度予想できるタイミングでの落ち方だった)。酷かったのはソフィー2で、これは30回以上フリーズした(マップ移動や何かしらのカットシーンの為のロードで起きる。おかげでエンディングは見れてない)
ドックが使い辛い
Nintendo Switchの場合はドックに挿せば良かったけど、Steam Deckの場合はドックに置いた上でUSBケーブルをわざわざ挿さないといけない。純正品でもサードパーティ品でもそのケーブルが短いので取り回しが悪い。予定よりもハイブリッドな使い方が多くなったことでこの欠点が大分目立った
純正品でもサードパーティ品でも端子がドックの背面にあるので、各種ケーブルを挿すとどうしてもスペースを取る。この点、Nintendo Switchのドックは良く出来ていてコンパクトに収まる
何とも言えないところ
使い始めた頃はABXYの配置がNintendo方式とは逆なことに混乱していた。ABYXの配置についてはどうしようもないということが分かったので、観念してXbox方式に慣れることにした。1ヶ月経過して改めて見直すと、Aは押し易い下のボタンだし、XもYも文字から連想し易い位置にあるしと、当初の印象よりも全然合理的に思えてきた
今のところの結論
総合すると、PCの延長にあるものとして「或る程度以上は自力で何とかする」覚悟の元に買うなら良いけど、家庭用ゲーム機として買うと痛い目を見るという印象。特に、無線コントローラーでのスリープ解除のような動いて当然の機能が動かなかったりするのは致命傷。
それでも、これまで遊べなかった多数のタイトルを遊べるようになったことは大きい(自分はPCでゲームをしないし、やる気も起きないので)。スペックの上がったSteam Deck 2が出たら買うかと言われたら買うだろう。