春の嵐の記録

kawa
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4月1日から春の嵐の中にいるような心地だった。

新グループ名と新メンバーオーディションに関する発表があった翌日、つまりは私がSexy Zoneを必死に記憶の底に沈めようとしていた頃、風磨くんは質問箱でいろんな質問に答えていた。他Gファンの同僚もオーディション番組オタクの同僚も見ていたそうで、すごい視聴率だったんだなあと思う。

ひどい言葉も混ざった質問箱だったが、何かが違っていたら自分もひどい言葉を投げる質問者と同じだったのかもしれない。そう思うと怖かった。

同時に言い方はどうであれ自分も聞きたかったことを知るきっかけになった質問には感謝している。

Q. 3人じゃ無くなるなら、何故szという名前を残したの?

A. 5人から始まったことは紛れもない事実であり、我々の宝物なので! それを目に見える形で残したい、何が変わっても変えたくない、どんなタイミングで我々のことを知ってくれたとしても、それだけはどうかわかってほしい、そんな想いがあります。

Q. 諦めきれない思いって風磨にとってどういうことなの?

A. 日本制覇です。

Q. なんでアイドルって世界に行きたいの?

A. 夢が大きくなるのがアイドルなんだと思います。

Q. 日本制覇ってなに?なにをもって制覇なの?

A. その景色をお見せします。

Q. 一緒に、また次の夢を見させてください

A. 私たちの夢が、いつか皆さまの夢になったとおっしゃっていただけるよう、同じ夢を見られるよう、必死でこの夢を追います。あくまで、一緒に見たい夢なのです。

新メンバーを入れるのになんでこのグループ名なんだろう。timeleszは、風磨くんは何がしたいんだろう。

そう思っていた自分に鋭く刺さる回答たちだった。

最初に「日本制覇」の文字を見たとき、正直すぐにはピンとこなかった。具体的にどういうことなんだとも思ったし(これはその後の質問で回収されたが)、日本制覇しようとしてまいと変わらず好きなんだけどなあと思った。

振り返ればしばしば聞く「売れたい」にも同じことを思ってきた。東京ドームや国立といった具体的な夢に対しても、そこに立てなくても変わらず好きなのにと思っていた。1stドームのときも「メンバーがドームに立ちたいって言ってるから立てたらいいなあ。立ててよかったなあ」くらいの気持ちだった。

そんな1stドームのとき、風磨くんは「一緒に同じ夢を見てきたことが幸せ」と話していた。

僕たちを応援してくれてるみんなで、最初はバラバラだったはずのみんなで、大きな途方もない夢を一緒に見ることができた、その過程が何より、その日々が何より幸せだったんじゃないかなと思います。

単にドームが大舞台だというだけでなく、5人とファンを含む周りの人たちが追いかけてきた夢だから大きな意味がある。そういうことなのだとすれば、ドームという言葉の持つ意味が変わる。

世間一般ですごいとされる「ドーム」ではなくみんなと夢を見た「ドーム」。ドームに立っていない状態の彼らも好きでい続けた先にある「ドーム」。

そう考えると、ドームに立ってほしいと願うこととドームに立っていなくても好きだと思うことは矛盾なく両立することに気がついた。

今回の「日本制覇」も「大改革」もあのドームのときと同じだ。それがなくても好きだという気持ちと、そこに向かっていくことを応援したい気持ちは両立する。

ドームのときの言葉然り、今回の質問箱然り、風磨くんは私なんぞにもわかるように言葉を紡いでくれる。一見自分とは違う物の見方や考え方に感じられることも、論理的に説明してくれるからこそ興味深い。

だから風磨くんが自担だ。この先も見ていたい人だ。自分のような風磨くんとバイブスや前提の価値観が合いづらい人のこともガッツリ掴む風磨くんはやっぱりすごいアイドルだ。

SZ10THのツアーパンフレットで、Sexy Zoneを続けていくために必要なのは根気だと風磨くんは話していた。その根気がどこに辿り着くのかは風磨担の自覚を持つ前から見届けたいと思っていた。

最近はこの原点の感覚を思い出す。

ライブに惹かれてSexy Zoneを好きになったのでtimeleszという新しい形にどのくらい熱を上げられるかは正直ライブ次第だけど。それはつまりオーディションで過程を見たとしても納得できなければ納得できないということで、ある意味酷い話なのだけど。今はおうおう見てみようじゃないのと思っている。

そしてもし初回でしっくりこなくてもしっくりくるまで見続けるだろう。

どんな失敗も成功も感情も死ぬまでは道中だ。CRYの歌詞を借りるなら「素晴らしい旅の途中」だ。

もしかしたら半年後、1年後は「好き」とは違う感情を抱いているかもしれないけれど、数年後はまた「好き」を抱いているかもしれない。世間から見てとんでもない大コケをするかもしれないけれど、その数年後にビッグになっているかもしれない。最後の最後にならないとどうだったかなんてわからない。

中丸くんとの動画でも、彼らがやり切ったと思う日まで見届けないといろんなものを受け取り損ねてしまうだろうなと思った。

中丸くん:「やっぱ菊池ダメだわ、失敗だわ、菊池のせいだわ」ってなったらどうする?

風磨くん:(長めに考え込む)

中丸くん:まあそんなケースはないと思うんだけど俺は菊池の覚悟が聞きたい。

風磨くん:なんとしても立て直します。

中丸くん:なるほどね。そんな道は許さないと。

風磨くんがなんとしても立て直すと言っているのだから何かあってもなんとしても立て直すと思う。そして「いろんなことがあったけど好きでいてよかった」と思える日が来ると思う。これは該当担からの身勝手な期待なのでどうか気負いすぎないでほしいけれど。

中丸くんとの動画は「5人」の話も印象的だった。

5人ということによりプライオリティを持っていたというか。スペシャル感を持っていたというか。だから一人、マリウスが卒業するという意思を固めた段階でなんか僕の中でSexy ZoneのようでSexy Zoneじゃないな、なくなっちゃうなってどっかで思っちゃって。

ああ自分もそうだったなと思って泣きそうになった。

どんなにライブの演出やメンバーの言葉で「5人」を感じられても各所で「4人組」として紹介されているのがつらかった。聡ちゃんが最年少だと書かれているのがつらかった。そしてそれぞれの選択を尊重したいと思っているのに、メンバーも4人で頑張っていこうとしているのに、そう思ってしまう自分が嫌だった。

けれど、あの自分の気持ちは風磨くんの気持ちと多少重なっていたのかなと思うと少し気が楽になった。自分の気持ちと風磨くんの気持ちは別物なので下手に重ねてはいけないのだけれど。

最初こそ「いっそ全然違うグループ名にしてほしかった」とメソメソしていたけれど、Sexy Zoneを5人組として永遠にした上でSexy Zoneの歴史を乗せて前に進むためにこれ以上ない決断だったといつの日か思えるような気がする。

だから風磨くんが、Sexy Zoneの5人が、そしてSexy Zoneの夢のかけらを「sz」に乗せたtimeleszが、どこまで行くのか見届けたい。その道中を一緒に過ごして夢を見たい。今はそう思っている。

まあ! これまでと同じ熱量で応援できるかは!! ライブ次第なんだけどね!!!!!

そんな風に「ライブを見ないと最終判断はできない」と予防線を張りながら、5人のことが好きだなあと思ってそれぞれを見ている。

そして早くも未来の新メンバーの気持ちを考え、Sexy Zoneとの距離感を気にしている。「5人」やSexy Zoneを感じさせる何かは新メンバーにとって嫌かな……とか。

4月2日あたりはその懸念が大爆発して部屋のポスターなどはとりあえず剥がすなどした。泣きながら剥がすなら剥がすなよとセルフツッコミを入れながら、自分も次に進まねばと謎の追い込みをしてしまった。

でも風磨くんを筆頭にメンバーの言葉を受けて、最近はSexy Zoneを記憶の底に埋めなくてもいいような気がしている。新メンバーが一緒になって「リペコンいいっすよね〜」と言ってくれるかもしれないし(?)。その時が来ないと分からないことはじっと待ちたい。ゆっくりと、急がずに。

最後に。あの鬼のような質問箱の日の刹那ルの更新、本当にありがとうございました。その優しさに涙が出ました。風磨くんが「大丈夫」というならそれを言葉通り「大丈夫」と受け取るようにしているので過度に心配はしていませんが、風磨くんがおいしいものをおいしく食べられること、よく眠れることを願っています。

そば、おいしいですよね。

@kawa09231116
🌹/🦋🕰️🧡/ex.DFP💛