Sexy Zoneが2024年3月31日に終わる。その意味を今ようやく思い知って眠れなくなっている。
昨日の配信ライブでは、寂しくなったときに開けられる宝箱をもらったような気分だった。
また5人揃って歌って踊る姿を見られたのが夢のようだった。5をとびきり大事にしていた勝利くんが5人のセンターに立ってSexy Zoneを歌い踊る姿を見られて幸せだった。
ケンティーはやっぱり歌もダンスも上手くて、表情管理が素晴らしくて、涙をも美しくて、メンバーへの挨拶も愛に溢れていて、この人がグループをやめてしまう惜しさと同時にアイドルを続けてくれることへの感謝が募った。
「負けんな」と言い続けてきた風磨くんに対して言葉を詰まらせながら「頑張れよ」と言ったら中島さんを見て、ふまけんはどこまでもふまけんなんだなと思った。二人の間には誰も入れないと思った。物理的に勝利くんやちびーずが入ることはあっても、精神的には何か入り難いものがある。
聡ちゃんとマリちゃんがナチュラルにケーキあーんしてるときは聡マリだなあと思ったし、5人揃って配信ライブに出てるという奇跡みたいな状況なのに無言でケーキ食べてるセクシーは大好きなセクシーだった。ケーキ美味しかったかな。
本当に夢のような時間だった。
1日経って、4月1日20時。生配信で新グループ名の発表があった。timeleszで読み方はタイムレス。5人で最後に作った「timeless」を由来とし、szを残したという。Sexy Zoneの意志を感じさせつつ、全く同じではない……次への気持ちを感じさせるいい名前だ。
timeleszと書き慣れるのには時間がかかりそうだなあなんて、今思うと呑気なことを思った。ファンネームも決まったけれど「セクラバ」もさして名乗っていなかったのでそっか〜と思って聞いていた。それにしても読み方決まってなくてウケたなあ。アリツアの発表は飛び上がるほど嬉しかった。
そしてもう一つの発表は、新メンバーオーディションだった。
新メンバーが入る。全く想定していなかった。
笑い話的に「フィロのスみたいに新メンバー加入とか!?」と話すことはあっても現実になるとは思っていなかった。予告での和田さんとのやりとりもお決まりの偽シリアスだと思っていた。
新メンバーが入るんだったら解散からの新G結成でよかったんじゃないか。ならばなぜ大切な楽曲であるtimelessとSexy Zoneを感じさせるような名前をつけるのか。SNSなどのアカウントも引き継ぐのか。涙こそ出なかったけれど感情がぐちゃぐちゃになった。せっかくしまったSexy Zoneの宝箱の上に、どかどかと物を乗せられていくような気分だった。
たしかに解散やアカウント変更をしないメリットもある。せっかく増えたフォロワーをアカウント移行で失うのはあまりにも惜しい。特に音楽活動に直結するYouTubeチャンネルはそうだろう。解散したらFCの諸々も大変だろう。Sexy Zoneは彼ら自身のものだから、その資産をどう有効活用しようと彼らの自由だ。
それでもつらかった。3人にSexy Zoneの守り人になれと言う気はないが、完全に別物なほうがまだよかったとすら思った。
どうしてSexy Zoneの要素を残したのか。残してくれたことを聞いて嬉しいと思ったときとは真逆のことを思った。
ただ22:30に一斉更新されたブログを、特にvic.Storyを読んで、ああSexy Zoneとしての12年も背負ってやっていくんだと思った。その後風磨くんがラジオで「5人の思いを乗せて走っていきたい」と話していたのを聞いて、Sexy Zoneの延長線にtimeleszを置く気なんだと思った。
Sexy Zoneがあったからこそtimeleszがある。そういう形をとればこそ、もしtimeleszがめちゃくちゃ「売れた」ときに「Sexy Zoneじゃなくてtimeleszになってよかったね」的な分断を小さくできるのかもしれない。
ふと、Jr.SpeciaL(現 SpeciaL)の単独公演を見た風磨くんの感想を思い出した。
B.I.Shadow単独公演とか、1回だけでもやらせてもらえたらよかったなぁ……なんて。
(……)でも彼らみたいに、あんなうまく踊れやしなかったもんな。オレらの単独公演なんて、夢の話でした(笑)。
こんなふうに前のグループではできなかったことに関する語りを聞いたら、前のグループを愛する者としてはきっと泣かずにはいられない。B.I.のオタクじゃなかった私ですら胸がぎゅっとなる話だった。
でも前のグループと今のグループが地続きであることが明確であれば、timeleszが夢を叶えていく姿にifのSexy Zoneを重ねずに済むのかもしれない。Sexy Zoneはひとまず終わったけれど、それがあってこそのtimelesz、中島健人、マリウス葉。そんな風に思えそうだ。
ケンティーやマリちゃんに羽ばたいてほしいと思うのと同じように、timeleszにも行きたいところまで羽ばたいてほしい。風磨くんのいう「ワクワクすること」をやってほしい。それが私にとってワクワクしないことや苦手だなあと思うことでもそれは私の中の問題で、彼らには彼らの思うことをやる自由がある。
どんな形になるかまだわからないtimelesz。なんやかんやライブが好きなのでそれを見るまでは好きかどうかを判断できないけれど、Sexy Zoneの先にあるのなら一度くらいは見てみたい。見てから判断したい。そう思えるほどのものをSexy Zoneから受け取ってきたから。
……ねえ待って、Sexy Zoneの気持ちを乗せたtimeleszなんだとしたら新メンバーにとって重すぎん!?
デビューして12年経ってドームにも立ったような激重グループのオーディションで新メンバーとして入るって、そんな……応募段階でもうめちゃくちゃ覚悟がいるじゃないか…………。いやまあそういう人じゃないと入ってからが逆につらいか。その覚悟を持った人を探してんのか。
Jr.も含めればグループ解体もメンバー追加もごちゃ混ぜも前例のあることで、世間に目を広げればオーディション番組は多々ある。何も珍しいことではない。ただあの事務所で、オーディション形式で、デビューして12年経つグループに新メンバーを追加するっていうのは前例がないよなあ。前例の有無にかかわらず関係者全員の荷が重そうだ。
……本当に今までにないことをするんだなあ。
別に私は今までにないことをする姿や売れてる姿が見たいわけではなく、ただ貴方たちの思うエンタメを見たいだけだった。事務所のオタクでもないから事務所のことまで考えなくていいと言いたかった(これは風磨くんのラジオを聞いた感想)。
でも彼らの探求するエンタメがこの名前で・この形で・このやり方でやっていく先にあるんだっていうなら見てみたい。ここまでして3人がやりたいことや見せたい景色がなんなのか気になる。ライブを筆頭に活動を見て好きになったから見ずに判断したくない。
自分はオーディション番組が苦手だしオーディションの過程を見ても結局パフォーマンスを見ないとなんとも言えんタイプなので、自分の心が定まるのはだいぶ先になりそうだ。
8/25のツアーオーラスで新メンバーお披露目だったりするのかなあ……と考えて、8/25に発表されるかもしれない新メンバーのことを考えて胃が痛くなった。8/25はね、重いね。そこで発表されるのか知らんけど。
未来にいるかもしれない新メンバーさんへ。3人が選ぶ人なら私は一度は見てみたいと思っています。オーディション番組苦手なので薄目で見ることになるとは思うけれど、新メンバーを入れた新曲は楽しみです。既存曲は多分割と泣きながら聞く期間が長いだろうけどあんま気にしないでください。どうぞよろしくお願いします。
timeleszとSexy Zoneでアカ分けするかも考えようかなあ。いつまでも前身の話をされると新メンバーは嫌かなと思ったり。
そう考えて「ああ、Sexy Zoneは本当に2024年3月31日に置いてきたのか」と思った。もらった宝箱を開けることはあっても、きっとそれは自分の中でひっそりとやるんだろう。
私もまずは部屋中にあるSexy Zoneとの思い出を箱にしまおう。
壁に貼ったポスター、5人のちょっこりさん、5人分は叶わなかったけれど4人分は出せたアクスタ、風磨くんリスペクトで金のピアスとバケハを身につけたセクベア、10周年のときにFC会員に送られたバラの置物、ツアーのステッカーを入れたスマホの背面、お昼ご飯のときに使っているツアーグッズのボトルとカトラリー、普段使いしているツアーバック。
Sexy Zoneをあの日に置いていくにはあまりにも物が溢れすぎている。きっとそこまでしなくていいんだけれど、5exy Zoneとtimeleszを同時に器用に愛せるかは分からないから。
空いた隙間を埋めてくれとは言わない。5人のこれからとtimeleszのこれからがそこに収まるかもしれないし収まらないかもしれない。timeleszとケンティーとマリちゃんを少し離れて見守りながら、Sexy Zoneとの宝箱を開ける日々になるかもしれない。それはこの先を見届けないとわからない。
私が好きになった5人は、次は誰とどんな夢を見るのだろう。
*この後の話