採用を止めるリクルーター

kazuki_yakitori
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公開:2024/12/4

こんにちは。中島です。

この記事は『HR Share Advent Calendar 2024』の5日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/10515

今回のテーマは、「採用を止めるリクルーター」です。


2日目のアドベントカレンダーで、未来の労働に関する情報をまとめました。

  • 日本は少子高齢化の影響で、労働力の供給が著しく減少していくと予測される

  • 2035年には、1日あたり1,775万時間の労働力が不足すると予測される

また、パーソル総合研究所の調査を引用すると、「2030年には7,073万人の労働需要に対し、見込める労働供給は6,429万人であり、644万人もの人手不足になると予測される」との事です。

参考記事

次に、エンジニアの人手不足について共有します。今回はdodaの情報を基に説明します。

参考記事

経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査※」によると、IT関連市場規模の拡大に伴い、2018年を基準として2030年までIT人材の不足は年々増加すると予測されています。需要の伸び率別に高位(約9~3%)・中位(約5~2%)・低位(1%)の3つのシナリオをもとに試算したところ、仮に高位シナリオの経過をたどった場合、2030年には最大約79万人のIT人材が不足する見込みであるとの結果になりました。

2030年には、労働力不足が約644万人に達し、エンジニアの人材不足も約79万人に上ると予測されています。このような背景から、売り手市場はさらに加速し、採用環境が一層厳しくなることが見込まれます。

人口減少の影響により、労働力不足が深刻化し、採用がますます困難になることは明らかです。これまで、企業ブランドの力やエージェントとの関係強化によって採用を実現していた企業でさえも、その方法だけでは成果を出しにくくなっていきます。

採用が難しくなった時に何を考えますか?

  • 外国籍の方の採用に挑戦しよう

  • 新卒採用にも挑戦しよう

  • 若手エンジニアの採用に挑戦しよう

  • 業務委託の採用を始めよう

  • オフショア/ニアショアを活用しよう

採用のターゲットを広げることは、有効な手段の一つだと思います。

ターゲットを広げるだけでなく、採用手法を多様化するというアプローチも考えられます。

  • リファラルを強化しよう

  • エージェントを開拓しよう

  • スカウトにチャレンジしよう

  • SNSでの採用をやってみよう

  • 潜在層へのアプローチを強化しよう

ここでタイトルに立ち返ります。採用を止めるリクルーターです。

、、、?

何言ってんだ??といった感じですね。ChatGPTはリクルーターについて次のように説明しています。

リクルーターとは、企業や組織において人材採用に関する業務を担当する職種や役割のことを指します。リクルーターの主な目的は、企業に必要な人材を見つけ、採用プロセスを円滑に進めることです。

個人的には、この中でも特に「企業に必要な人材」という点が重要だと感じています。この観点は非常に興味深く、実際には「必要な人材」の定義が曖昧である可能性もあると思っています。

「大量採用です!年間に100名採用します!」

こうしたことを話しているリクルーターと時々話すことがあります。その際、ふと思うのは、本当にその人数が必要なのかという点です。

例えば、100人本当に必要ですか?その100人が必要だという根拠は、果たしてしっかりしているのでしょうか?もっと業務の効率化を進めれば、その人数は本当に必要ないのではないかとも考えます。また、人数を増やせば問題が解決すると思い込んでいないか、という点も気になります。

労働力が不足しているのが見えている未来において、リクルーターの役目は事業部側が希望する人員の採用をすることではなく、「その人数、本当に必要ですか?」とちゃんと言えることではないのでしょうか。また、大量に採用をしなくても事業がスケールするためにはどうすべきかを考えるのも、リクルーターの重要な役割になると思います。


今回は「採用を止めるリクルーター」という視点で考えてみました。組織をスケールするために採用という手段はとても重要です。文化を作り、発展させるのも採用の役目です。

ただ、採用の考え方は今後変わる可能性があると思っています。大量に採用するのではなく、大量に採用しなくても事業がスケールするにはどうすればいいのかという視点が求められると思っており、「本当に企業に必要な人材」だけを採用する事が求められる時代が来るかもしれません。

採用人数が減ることを前提に、テクノロジーにどれだけ仕事を任せる事ができるか。本当に必要な業務だけを選定できるか。少ない人数で最大効果を出すためにはどうしたらいいか。今から準備しておくと良いですね。生成AIを日々の自分の業務効率化に活かす事ができることがどの職種でも当たり前になるかもしれません。

「採用を止めるリクルーター」という視点について、いかがでしたか?頭の中にふと浮かんだことを記事にしてみましたが、正しいとは思っていません。ですので、少しでもこの話に興味を持っていただけたら、ご連絡いただけると嬉しいです。ぜひ、一緒に話しましょう。

それでは、今日はこの辺で。

@kazu_yakitori
エンジニアの採用や組織作りみたいな事をやりながら、猫と暮らしてます。XやLinkedInとは違い、頭の中に感じたことをただただ書いています。アドベントカレンダーの投稿も行います。