サービスの安心感の話

kazzwatabe
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特定のサービスに依存するのが嫌で、最近はブログも個人サイトに(静的なHTMLで)で掲載するようにしていたんだけど、しずかなインターネットに関しては使ってみたいという思いが湧いてきた。

理由を考えてみると、UIが洗練されていて素晴らしいというのはもちろんなんだけど、何より運営の方針に安心感を覚えるのが理由だということに気づいた。(ちなみにUIは日本デザインセンターがつくったstoneというエディタを思い出した。こちらもいいアプリケーションです)

しずかなインターネットの運営方針や、これからやろうと思っていることは開発者のcatnoseさんの記事に書いてある。

ここのところ以前にも増してサービスの安心感について気にするようになったのは、元Twitterこと現X(以下、Twitter)のイーロン・マスク買収後の変化における徒労感を経験したことが大きい。

オーナーが変わってサービスの方針や、内容に変化が起きるのは当たり前だし、自分も経営者ではあるので、そういった変化を起こす必要性や、それに伴う大変さはイーロン・マスクの1億分の1くらいは理解しているつもりだ。

だとしても、あまりに既存のユーザーや、これまでそのエコシステムを支えてきた開発者たちを蔑ろにしたコミュニケーションには失望してしまったし、彼がそういったことを心底どうでもいいと思っている、あるいは優先度が非常に低いことが伝わってきて、Twitterを長く利用していた自分は妙な徒労感を覚えてしまった。

一方で、このサービスでは、少なくともそういったことは起きないだろうという安心感があって、例えばリリース時点でエクスポート機能が実装されているあたりとか、自分と近い倫理観で開発しているんだろうなあという感覚がある。

そもそも以前はたくさん生まれていた、開発者の顔が見える個人開発、あるいはそれに近いノリで作られたウェブサービスが好きだったんだけど、久しぶりにそういうサービスに出会えたので嬉しかったという報告でした。(サービスのスポンサーにもなったよ)

@kazzwatabe
長野でナガク株式会社を立ち上げました。Twitter/Bluesky/Instagramに @kazzwatabe でいます。 corp.nagaku.com