『自閉症は津軽弁を話さない』
『自閉症は津軽弁を話さない』という本を読んでいる。今は第6章方言の社会的機能説のあたり。
方言には、方言を使うことで親近感が高まり心理的距離が近くなる(ポジティブ・ポライトネス)、という対人関係調整機能がある。
一例として、ポジティブ・ポライトネス・ストラテジーとしては以下のものがある。
聞き手(の関心、望み、要求、利益)に注目し、耳を傾ける
聞き手への関心、賛同、共感を強調する
聞き手への関心を高める
反対に、ネガティブ・ストラテジーとしては、疑問文・緩衝的表現を使う、悲観的に言う、敬意を表する、相手のフェイス(欲求)を脅かす可能性のある事柄を一般的なルールとして述べる、などが挙げられている。
適切なストラテジーを使い、相手のフェイスに合わせる(ために方言を利用する)ことは、社会性の障害のあるASDにとって困難だ、と言う仮説。
信頼して任せる
Being Geekに出てきた「信頼して任せる」を実現するためにも、たぶんポジティブ・ストラテジーは有効に機能しそうだな、と感じた。