2022年末にクリアしてそれから他にもゲームやら読書やらして相当記憶が薄れているのですが、サントラを聴いてTwilogを眺めながら思い出せる範囲で。
学業とバイトに追われる平凡な大学生活を過ごしていた主人公が、幼い頃に目指していたマジシャンとして豪華客船に雇われることに。収入と夢の両立が叶うかもと喜び勇んで乗り込んだら船は何の説明もなく出港。いわば海の上に軟禁された主人公が陸に戻る方法は一つ、マジシャンとしての腕を活かしつつハニートラップで誰か客から全財産を巻き上げろ――
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導入からツッコミが追いつかねえ（第一声）。いくら家族を養うため、かつ小さい頃の夢が刺激されたからと言ってこんな怪しげな招待にホイホイついてく子が……あっ（スイクラを思い出した顔）、そういうこともあるかな！ いやそのりくつはおかしい。
しかし下船の条件が意味不明すぎｒ……面白そうと思っちゃったなら仕方ないなー！！
というわけで、イカサマトランプゲームのミニゲームとテキストアドベンチャーの選択肢で進行する乙女ゲームです。なんとなくスイクラくらいのボリュームを想定していたらひめひびAWBくらいでしょうか。読み心地も軽くてサクッと遊べました。攻略対象は5人、各3ED……だったかな？ 違ったらすみません。
ミニゲームは難易度も低く、イカサマもできるので負けるほうが難しいくらい。スキップを選べばゲームをやらずに勝ったことにできる快適システムですが、裏返しで負けるのが難しい。EDの中にはゲームに負けることが条件のものもあって、これならもうスキップモードで勝敗を選べても良かったんじゃないかな。それ以外はいつもの通りストレスフリーでした。
あとりちや先生の絵も良かったな～不満がまったくなかったしTwitter（当時）でのカウントダウン絵がとても好きでした。なぜかあれで「さては絵がめちゃめちゃうまいな？！」と思った。新作はあとりちや先生が再起用されてるみたいなので楽しみです。
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タクラムプロジェクトが始まってから初の新作？ だったっけ？ とりあえず主題歌だけでなくBGMもすべてラムソアーズ謹製となる初の作品。プレイし始めの時は曲の存在感が強すぎてテキスト（ボイス）が頭に入りにくくちょっと困ったものの、初のEDを見る頃にはすっかり気にならず遊べました。
というかいま聴きながらふと思った。曲によってはこれまでのTAKUYOゲーのBGMを踏まえた曲作り、音選びをしてるような？ それでいてオリジナリティも出てて、このグループめちゃめちゃ器用だな……。主題歌はOPもEDも大好きです。映像もノリノリですっごい楽しかったー。ラムソアに限らず主題歌カラオケ配信してくれないかな……。
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という前提でストーリーやキャラの全体的な感想ですが。メタになってしまいますけど、タクラム処女作としてTAKUYOとラムソアーズの名刺代わりみたいだったなぁというのが率直な感想です。
子供と大人の狭間を生きる平凡な少女が、出会った男と培った関係によって七変化する。夢に向かっては多少のリスクを侵してでも前のめりに頑張れというメッセージ性。
ドギツく冷たいように見える人こそ思いやり深かったりする。異国の王子様に憧れる気持ちを汲みながらも「あなたの本当の王子様は生活に根差したもっと身近なところにいる」と示してくる。いや私の完璧な王子様は数百年前に生まれた異国の王子様なんですが（主張しないでいられない信仰心）
この辺りは本当にいつものTAKUYOな一方、駆け出しの音楽家であるジェレミアくんと動画配信者の楓真くんはラムソアーズの象徴のようにも見えました。もしかしたら彼らの語る音楽や配信への情熱と悩みとはラムソアーズの抱えるものなのかも。
そして楓真くんが配信するゲーム内でのものづくり動画は、TAKUYOとラムソアーズが創り上げるゲームというものが何なのかを示しているのかなと。
そういう意味では、タクラムプロジェクトとは、ラムソアーズとは、そして改めてTAKUYOが目指すものとは、を垣間見られて面白いゲームだったものの、名刺としての意義に引きずられてゲームとしては「？」となるところもあったり、もう少し深掘りすればもっと作品の魅力を増せたのでは？（闇色に染まりきった目で）と残念に感じるところもあったり。まぁ名刺≒初対面の挨拶でいきなりボディブローは避けるが無難だし、これがタクラムプロジェクト第一作なら試運転みたいな意味もあったかもしれず、それならこれくらいの方が良かっただろうな。
となれば2作目、3作目とどこかのタイミングでタクラムプロジェクトとしてのフルスイングが来る気がしてならず、今後がとっても楽しみです。
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……ところで発売前には「マネサイトはスイートクラウン（道化師）体験教室なの？」と抜かしてたんですけど、まじで裏スイクラな趣があってどうしてそういうことするのTAKUYO……グラナデンシロッ（手記はここで途切れている）
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細かいキャラ雑感は次回。