今日の記事はムードを使用せず、『UNISON SQUARE GARDEN』の『傍若のカリスマ』を流しながら書いています。
今日は『ブルーロック』に出てくる架空の特撮の話をします。以前の記事(https://sizu.me/kouya/posts/1f0hiaenftfu)の続きのような感じです。
【一個人の感想と解釈です。ご自身の解釈と相違あっても流せる方だけ読んでください】
エヴォルメンとは、『ブルーロック』における主人公・潔世一のライバルポジションキャラクターである糸師凜の本質的な部分を演出するために出てきた特撮の主人公で、この特撮の最終回のラスボス怪獣の行動が彼の根本になっているということが最新刊(31巻)で分かりました。エヴォルメンはウルトラマンのような存在で、戦える時間は三分。けれど三分でラスボス怪獣を止められず絶体絶命! 人類の生命エネルギー(寿命)を吸い上げて(わたしはこっちもやばいだろと思った)力に変え、最後の大技を放ちます。ラスボス怪獣はその大技を受けて身体をボロボロにしながらもエヴォルメンに突進していき、自爆攻撃を仕掛け……という結末なのですが、この後二匹がどうなったのか描かれておりません。
この結末が、潔と凜の結末なのかもしれない……と思いながら色々な結末を考えていたのですが、たまたま今日幼馴染と会う約束があったので、わりと特撮を観ている彼女に聞いてみました(わたしは特撮に明るくないので)。ウルトラマンシリーズでは自爆攻撃はわりとよくあるパターンらしく、怪獣が自爆することもあればウルトラマンが自爆することもあるそう。怪獣が生き残った例はなく、ウルトラマンは中に人間がいるのでその人間だけ生き残ったケースはあるそうです。他にも仮面ライダーや戦隊シリーズの結末についてあれこれ聞いてみましたが、自爆したラスボスが生きているケースは(彼女が観ていた中には)ないそうでした。
それならラスボス怪獣は死んでしまったんだろうな、と思い、エヴォルメンは生命エネルギーをどうこうする力がありそうなので生き残っていても不思議ではないな、とも思いました。きちんとした血統のウルトラマンタロウにはウルトラ心臓という器官があり、自爆しても細胞が集まって再生するそうなのでエヴォルメンもそれくらいしそうだな……と思った時点で、潔の適応能力のことを思い出してちょっとぞっとしました。過去の自分を脱ぎ捨てて散らばったパズルピースを組み替えて再生してくる潔と、強い相手とどろぐちゃに混ざり合いながら心中したい凜、これ一生相容れずこの状態のままなのでは?とも思いました。墓にしたい相手が何度も再生してくれば、凜も死ぬことができないじゃないですか。凜が潔を選んだことで始まった二人ではありますが、潔に執着し執着されの凜は結局生き地獄を味わうことになってしまうのでは……。エヴォルメンとラスボス怪獣は心中共倒れエンドがわたしの中で濃厚だったのですが、ウルトラ心臓の話を聞いてしまったおかげで、エヴォルメンが生命エネルギーを使用して再生する過程でどろぐちゃに混ざり合っていたラスボス怪獣も一緒に生き返ってしまい、ラスボス怪獣のプライドがズタズタにされたまま劇場版へ続くとかもあり得そうだなと……。
まあでも潔のサイコパスポジティブパワ〜でその結末が捻じ曲がって凜が憎悪でめッッッちゃ生きる可能性もあるのでもう何も分からないのですが。公式がエヴォルメンの結末出してくる可能性もありますし。心中したいのに生き地獄味合わされる凜……フランス戦完結たのしみだなあ(遠い目)。
もう三年くらいブルロ読んでるのですが、31巻で突然糸師凜にぶん殴られていて、なんでなんだろうと思っていたのですが、タイプの女と似ていたからでした。わたしはプライドが高くて一途な女が好きなのですが(胸が小さいとなおよし)、ここぞという勝負どころで好きな人のために相打ちを許容できる女だとめちゃくちゃ好きになってしまうのです。凜は誰かではなく自分のためですけど。サッカーじゃなくて殺し合いしようぜ!ってハイなってる時は意識が勝敗ではなく生か死かになってると思うけど、心中は凛にとっての勝ちになるのかな、どうなんだろう……。でも、強いやつと殺し合って死にたい、という彼の自滅願望には、心中共倒れとかそういう言葉では言い表せない『一瞬の美しさ』はあると思う。32巻もたのしみだなあ。
※冒頭にも書きましたが、この記事は一個人の感想と解釈を壁打ちしたものです。ご自身の解釈と相違あっても流してください。