今回のタイトル、前回書いた旧ジャニーズ事務所に所属している、もしくは過去に所属していたタレントの本心では?
もちろん、タイトルの「他人」は、千人以上の性被害当事者を指す。
何せ芸能界は、一般社会以上に、弱者を踏み台にしてまでのし上がるほど厳しく、この上なく闇が深い世界だから。
先ず、先日の復活ドームコンサートと、能登半島地震のチャリティーソングの発表に、心底から強い憤りを感じた。
「僕たちは今、こんなに輝いているんだよ!
だから、ファンのみんな、これからも応援よろしくね!!!」
性被害当事者への補償問題を横に置いて、自らの知名度アップや税金控除対策といった、いかにも打算的な言動がミエミエ。
肝心の被害者への補償問題が一向に進まないまま、まるで何事もなかったように、復活ドームコンサートなんて、本末転倒もいいところ。
現に、性被害当事者の大半は、地獄の苦しみに耐えつつ、今も辛うじて生き延びている。
性被害による精神的な後遺症に加え、一部のファンからの心無い誹謗中傷に苦しみ、その被害者の中には、残念ながらたった一人で自死に至った人も。
所属タレントが、今回の問題に対し未だに口を閉ざしているのは、現時点では、事務所のかん口令に従わざるを得ないのもある。
ただ、わたしが思うに、彼らは多くの被害者のことを、内心では鼻で笑って見下している気がしてならない。
「負け組のくせに(笑)」
そんなに芸能活動をしたいなら、旧ジャニーズ事務所による千人以上の性被害当事者の気持ちになって、真っ先にステージ上で謝罪の言葉と共に、ファンの前で土下座したら?
本当に良心あるタレントなら、率先して皆の前で謝罪できるはずだ。
だけど、月日が経過しても、一向に被害者に謝罪する気配を感じないので、この事務所は、もはや「倒産」、もしくは「解体」しか道が残っていない気がする。
今後は6月の国連人権理事会による報告書の詳細と、BBCのドキュメンタリーの続編に注目したい。