
令和7年は3月のキーケット、5月の天キーと大きな自作キーボードのオフラインイベントがありました。天キーの後、ちょっと力を抜いて、完全にロウスタが好きな自分のために 趣味でcool436を作りました。先ごろ、boothで頒布しましたが、全く売れません。ロウスタは30%キーボード界隈では本当にマイナーなのですね。
大きさの比較(手前:cool640zmk、奥:cool436)

それならば、みんなが大好きなオーソリニアではどうかなと思い、考えたのがcool640zmkです。コンセプトは、
・17mm狭ピッチにして、横幅を短くする。
・ケースのデザインで曲面を取り入れる。
・一体型、BT接続によるケーブルレスで、持ち運びしやすい。
・電池交換の手間を減らすよう、ネジ数を少なくしたい。
となります。
ケースについては、曲面を取り入れたデザインにして、固定するネジも2箇所にしてみました。そのため、ちょっとだけ、開閉にコツがいるような感じです。説明用動画も作りました。
過去に似たようなレイアウトで、cool640lpを設計しています。cool640lpはBLE Micro Proを使用して、qmk_firmwareで動きます。
これもとてもよく、購入者からあたたかいXのポストを目にすることがあります。気に入っていただけて、とても嬉しいです。
また、cool640zmkとcool640lpの相違点は何かを考えながら、設計しました。
一つめは、ファームウェアです。cool640zmkはzmk_firmwareで、cool640lpはqmk_firmwareです。
二つめは、電源まわりです。cool640zmkは単4形充電池で、cool640lpはボタン電池で動きます。
三つめは、キーピッチです。cool640zmkは17mmの狭ピッチに対して、cool640lpは一般的な19.05mmのピッチです。
四つめは、価格面です。これは批判ではないことを前置きして、cool640lpで採用しているBLE Micro Proの半額以下で、cool640zmkのxiao bleが購入できます。より安価に作ることができました。
半年前は、zmk_firmwareに対する知識と技術が十分になかったので、cool640lpを設計しました。
今は、zmk_firmwareで動く自作キーボードをいくつか設計した経験もあるので、cool640zmkを設計しました。
もし、cool640zmkを気に入ってただけたら、幸いです。

おまけの話
実は、私に40キーは多すぎるようで、余っていた白色フィラメントを使って、トップケースのスイッチ枠を塞ぐようなデザイン修正をしました。これは特別な36キーバージョンです。もしほしい人がいれば、データを公開するだけでなく、boothで購入した際、速やかにメッセージで36キーのトップケースが欲しいと言ってくださせば、そちらを印刷して同封します(白は余っている分だけなので、黒色になりますが)。

