cool642tbやcool942tbでのトラックボールを組み立てて動作確認した際、「あれ、ボールを動かして、カーソルが反応しない」と思った時のチェックリスト的なものです。他のトラックボール付き自作キーボードでは、機能しません。
①ファームウェアはどうですか?
あまり、このパターンはないのですが、ファームウェアを入れ直して、改善する場合があります。一番、労力の少ない解決策です。
②導通はどうですか?
この記事を参照して、テスターを用いて、はんだ付けの甘い部分がないか、確認してください。
③付属のトラックボールケース2つともダメですか?
cool642tbやcool942tbでは、キットにトラックボールケースが2種、同封されています。そのどちらでも、動作確認ができないでしょうか。もし、どちらか1つが問題ないのであれば、もう片方のケースは、サポート材の除去が不十分で、ボールの挙動をセンサーが読み取れないだけかもしれません。
または、トラックボールケースとボトムケース(ボトムプレート)との接合部分に間隔が空いていて、結果として、ボールの挙動をセンサーが読み取れない場合があります。
前者であれば、サポート材の除去をしてください。後者であれば、M2スペーサー3mmがしっかりトラックボールケースの凹部やボトムケース(ボトムプレート)の凹部に入るよう、サポート材の除去をしてください。
しばらく使っていると、ボールに付着した汚れで、トラックボールケースのセンサー開口部に埃が溜まって、ボールの挙動をセンサーが読み取れず、反応しないことがあります(実体験です)。
④PMW3610とアクリルレンズの向きは大丈夫ですか?
PMW3610をトラックボール基板につけ間違えることは、ピンの数と位置の関係から起きにくいのですが、アクリルレンズの上下を逆することは、私自身が一回やったことがあります。ビルドガイドの写真のようになっていれば、問題ないですが、そうではない場合、修正してください。
また、アクリルレンズをきちんと固定しないと、内部でずれてしまい、ボールの挙動を、センサーが読み取れなくなります。
⑤PMW3610を破損していますか?
ここまで確認して動かないのであれば、はんだ付けの作業で、不用意に、ハンダゴテの熱がセンサーのピンを通して内部に伝わり、熱によって破損をしたと考えます。
この場合は、新しいセンサーを入手して、付け直すこととなります。
または、トラックボール基板とセンサーを買い直して、再挑戦することとなります。申し訳ないのですが、boothにて、販売しています(個人的には、はんだ付け済みのものをお勧めします。私自身、動作確認していますので、大丈夫だと思います)。
センサー自体が不良品であることも考えられるのですが、これについては、証明が難しいです。なぜなら、センサーをトラックボール基板にはんだ付けしないと、動作確認ができないので、それ以前に、動作不良かどうか調べる方法がありません。国内で、信頼できる入手先があれば、いいのですが、アリエクでまとめて購入しているため、そのあたりについて何とも言えないです。
ここまで書くと、最初から、私がはんだ付け済みのトラックボール基板とセンサーを同封した方がいいのかなとも考えます。販売ページが煩雑になりますので、どうすればいいか、難しいところです。