あなたにもBEYOOOOONDSと交差する日がありますように

しお
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公開:2024/11/25

BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)というアイドルグループが好きだ。

二次元でも三次元でもアイドルに全く興味のなかった自分がBEYOOOOONDSに惚れ込んで3年が経つ。2024年11月の武道館公演でメンバーとファンの高まり切った熱量を浴び、この素晴らしいグループを一人でも多くの人に知ってもらいたい……!という気持ちが湧き上がっている今、あらためて主観を交えつつ紹介文を書こうと思う。

「そういうアイドルがいるんだねえ」と知ってもらえれば十分で、YouTube動画を1回再生してもらえたら大喜びで、「ふーん、いいじゃん」と思ってもらえたら最高。流し読みで構いませんのでどうかお付き合いください。

※2024年11月下旬時点の内容をベースに、一部は後日更新しています

公式HPから画像を引用しています

~ 特にリンクのない目次 ~

  • BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)とは?

  • ハロー!プロジェクト(ハロプロ)とは?

  • BEYOOOOONDSのおすすめ楽曲

  • BEYOOOOONDSの魅力

  • BEYOOOOONDSのユニット&メンバー

  • 私がBEYOOOOONDSを好きになった経緯

  • BEYOOOOONDSをもっと知るには?

  • これからのBEYOOOOONDS


◆BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)とは?

ハロー!プロジェクトに所属する日本の女性アイドルグループ。「モーニング娘。の後輩」といえば一番伝わりやすいかな。2019年に12人でメジャーデビューし、2人の卒業を経て2024年11月現在は10人で活動している。以下画像は12人体制時。

「既成の枠組みをビヨーンと超えて未来へ伸びていく」がコンセプト。ピアノやトークボックスなど特技を生かした音楽、寸劇や小道具を交えたコミカルな演出、本格的な舞台演劇など、幅広いパフォーマンスに取り組んでいる。

デビュー年には日本レコード大賞で最優秀新人賞を獲得したが、翌年からのコロナ禍で活動が制限される困難に直面。自宅からのYouTube配信などを地道に続け、2022年には初の全国ツアー&武道館公演を成功させた。これまでにシングル5枚、アルバム2枚、約50の楽曲、6本の主演舞台作品をリリースしている。


◆ハロー!プロジェクト(ハロプロ)とは?

音楽事務所アップフロントがプロデュースする女性アイドルグループの総称。1998年にデビューしたモーニング娘。をはじめ、現在7グループ+研修生が活動している。BEYOOOOONDSもその一員で、デビュー順では5番目。

グループの垣根を越えてメンバー同士の仲が良く、年に何度か合同コンサートがあってお互いの楽曲を披露する機会も多い。YouTubeでも複数の合同番組が配信されており、ファンもいつのまにか全グループに愛着を持つ仕組みになっている。

  • 生歌&ダンスにこだわりがあり、ライブパフォーマンスに強い

  • 人気投票&センター争いのような競争がなく、心穏やかに応援できる

  • 万人受け美人が勢ぞろいというよりも、様々なタイプの容姿の子がいる

  • 歴史が長いのでファンの年齢層が幅広く、男女比は現在ほぼ半々

  • 『アイドルが好きなんじゃなくてハロプロが好き』と自認するファンが多い(私もそう)

などの特徴がある。


◆BEYOOOOONDSのおすすめ楽曲

曲を見てもらうのが一番なので、悩んで悩んで6曲(+新曲)を選抜した。ひとつでも気になるものがあれば聞いてみてもらえると嬉しい。ざっくりと下に行くほど新しい曲です。

  • 『眼鏡の男の子』(MV)

    寸劇、鉄道、物語調などBEYOOOOONDSらしい要素が詰まったフレッシュなデビュー曲。配役のおかげでメンバーを憶えやすい。別キャラ視点のスピンオフ曲やコンサートでの追加シナリオがあり、知れば知るほど味が出る世界観を作っている。MVロケ中のメンバーがストリートビューに映っているのも青春。

  • 『ハムカツ黙示録』(MV)

    個性的という点で一、二を争う曲。表向きはハムカツ屋、裏の顔はスナイパーの二人がムカツいてる人の口にハムカツを撃ち込んでいく……という謎設定のMVが癖になる。折り合いのつかない感情を抱えてそれでも生きていく、悩み多き現代人への福音とも言える名曲。

  • 『虎視タンタ・ターン』(コンサート映像)

    コロナ禍でも絶えず爪を研ぎ牙を磨いた彼女たちによる、弱肉強食な世の中への挑戦状。あるいはそんな世の中で戦い続ける人への応援歌。回を追うごとに力強くなる双璧エースのフェイク合戦や、病気を患って手術に挑んだ桃々姫ちゃんの「私が私の夢を守らなきゃ」というパートが心に刺さる。初武道館の本番前、円陣の空気感も併せて見てほしい。

  • 『オンリーロンリー』(コンサート映像)

    誰かの孤独を優しく包む、秋の夕暮れのような曲。初めて聞いた武道館で「どんな大人にだって きっと子供のように そっとしまった宝の箱があるはず」の歌詞にぽろぽろと泣いてしまったし、いつでも聞くたび心が浄化される。繰り返される「また遊ぼうね」のフレーズはBEYOOOOONDSコンサートの定番の締めセリフになっている。

  • 『Hey!ビヨンダ』(コンサート映像)

    AIに恋心を抱く女の子の心情を歌った曲。黒人音楽にルーツを持つニュージャックスイングのグルーヴ感、縦横無尽なトークボックスがコンサート全体に厚みを加えてくれる。「もうほっといて」「ねぇなんで放っておくの?」という裏腹な感情を乗せた声色や表情にも注目。一番好きな曲を聞かれたらめちゃくちゃ迷ってこれを答える……かも……(永遠の悩み)

  • 『灰toダイヤモンド』(MV)

    2024年春、BEYOOOOONDSの新たな代名詞に躍り出た名曲。畳みかけるコーラス、競い合うダブル主旋律、ピアノにトークボックスにラップにダンスにフェイクと持てる武器を全部詰め込んだファンクナンバー。「もっと君らしさ 遠慮せず輝きな!」の歌詞は、これをラストシングルとして旅立った夢羽ちゃんにも、新体制となるグループ自体にも向けられている。

    追記:この5thシングルは「Go City Go」「フックの法則」やカップリング曲も全部良く、こんな名盤出しちゃって次からどうするのって心配になったけど、6thシングルもまた最高だったので嬉しい。

  • 『Do-Did-Done』(MV)

    2025年1月発売の6thシングルより、「ドゥディダン」のフレーズを繰り返すキャッチーな新曲。これまでにないシンプルかつ革新的なMVで、今の彼女たちを世界に売り込んでいこうという制作陣の気概も感じる。グループの形が変わる渦中のメンバーたちが力強く歌う「不規則変化するよ毎日」「思い出話はまたいつの日か」「このまま突き進むって決めたった」という歌詞に、ファンの方が励まされている。


◆BEYOOOOONDSの魅力

ファン目線ではもう魅力がありすぎてうまく言葉にできないけれど、強引にまとめるなら個人的には以下3つを挙げたい。

  • いつも新鮮な驚きをくれる

    歌とダンスとチームワークが年々成長し続けていて、「そんな複雑なコーラス歌うの初めてじゃない!?」「同じ曲なのに去年より格段にパワーアップしてる!!」といつも驚かされるし、次は何を見せてくれるんだろうという期待をいつだって超えてくる。

    武道館の天井からハムカツを吊るしたり、ファンを巻き込んでカスタネットを叩いたり、ステージでほかほかごはんを炊いたり……スタッフとメンバーがアイディアを出し合ってステージを盛り上げる数々の演出にも要注目。

  • 明るいのになんだか泣けてくる、魅力的な楽曲群

    一曲ごとに違った物語や世界観があったり、時事ネタやメタ視点を大胆に取り入れたり、音楽的な遊びを詰め込んだクラシックや洋楽のオマージュだったり。とにかく楽曲のラインナップが濃くて、どれも違った良さがある。

    一見コミカルな曲が多いけど、聞けば聞くほど楽曲の世界に引き込まれる、あるいは聞く人を優しく肯定してくれる人生賛歌として胸に響く名曲ばかり。それらを全力で届けてくれるメンバーたちの姿と相まって、明るい曲調なのになんだか泣けてくる。

  • みんな仲良く真面目で向上心にあふれている

    仕事でアイドルをやる人はみんなそうだろうという前提で、それでもなお特筆したくなるほどに一丸となって高みを目指し、全力でやり切ることのかっこよさを体現しているグループだ。先輩グループからは「ほんとに仲がいい」「なんでそんなに頑張れるのってくらい全員真面目」と評されているし、メンバーたち自身も「喧嘩はしない、その分とことん話し合います」と語っている。

    近年は特に制作陣との意見交換を積極的におこない、楽曲制作・振り付け・MV・衣装・レコーディング・ステージ演出・SNS発信などあらゆる場面で自分たちの強みを活かし、やれることを増やしてやりたいことを実現している。

    意見を出し合いながら練習やリハーサルに取り組む様子や、全力を出し切れたからこそこぼれる綺麗な涙を見ていると、互いを尊重しながらより高みを目指して切磋琢磨できる関係性が眩しくて、羨ましくて、背筋が伸びる。


◆BEYOOOOONDSのユニット&メンバー

BEYOOOOONDSのメンバーは3ユニットに分かれており、各リーダーやユニット曲が存在する。一人ずつに語り切れない魅力があるけれど、その一部を紹介したい。

CHICA#TETSU(ちかてつ)・・・ふんわり穏やかな空気感のユニット。持ち曲は鉄道と恋心をテーマにした軽やかでどこか懐かしい歌謡ポップス。

  • 💙一岡伶奈(いちおか れいな) ※2024年卒業

    鉄道を愛する元リーダー。柔らかい声と天然気質ながら突如真理を突く。

  • 💜島倉りか(しまくら りか)

    見た目はお嬢様、中身は少年。昭和歌謡の似合う真っ直ぐな歌声が魅力。

  • 💗西田汐里(にしだ しおり)

    歌・ダンス・容姿・愛嬌・精神力の五角形が一番大きい、アイドルのプロ。

  • 💛江口紗耶(えぐち さや)

    抜群のスタイルと歌の安定感。淡々とした喋りで笑いを誘う"間"の使い手。

雨ノ森 川海(あめのもりかわうみ)・・・小劇団のように個性的なユニット。持ち曲は思春期全開の尖ったロックと、大自然をテーマにしたバラード。

  • 💚高瀬くるみ(たかせ くるみ)

    面倒見の良い頼れるリーダー。MC演技ナレーション、声のことはお任せ。

  • ❤️山﨑夢羽(やまざき ゆはね) ※2024年卒業

    引っ込み思案な元エース。圧倒的な主人公属性で数々の大役を務める。

  • 💙前田こころ(まえだ こころ)

    きらきらの無垢な瞳、懐の深いハスキーボイスから優しさが溢れ出す。

  • 💗岡村美波(おかむら みなみ)

    にこにこ笑顔が眩しいマスコットガール。力強い歌唱&DJな一面も魅力。

  • 🧡清野桃々姫(きよの ももひめ)

    多才な音楽センスと愛の深さで会場を沸かせる最年少ビートボクサー。

SeasoningS(しーずにんぐす)・・・一芸に秀でた職人気質なユニット。持ち曲はピアノとダンスを生かして自在に展開するミュージカル風ポップス。

  • 💜平井美葉(ひらい みよ)

    生真面目なダンス番長兼リーダー。低音を活かしたハモりや台詞も得意。

  • 💚小林萌花(こばやし ほのか)

    優しい歌声と穏やかな笑顔、心に熱く闘志を燃やすハングリーピアニスト。

  • 💙里吉うたの(さとよし うたの)

    ガーリーなダンス番長兼おしゃれ番長。好きを極めて仕事にする努力家。


◆私がBEYOOOOONDSを好きになった経緯

私の入り口は完全に平井美葉ちゃんで、彼女については以下記事に詳しく書いたのでここでは簡単にかいつまんで紹介します。

  • 2020年頃からハロプロ好きの友人たちにモーニング娘。を熱烈に勧められる

  • 2021年の「ひなフェス大抽選会」動画で他グループの存在に興味を持つ

  • ハロプロ合同コンサート『花鳥風月』の配信を見せてもらい、ボーイッシュでダンスの綺麗な平井美葉ちゃんが目に留まる

  • BEYOOOOONDSっていうグループの人なのかあ(沼の予感を察知しながら関連動画を全部見る)

  • 美葉ちゃんをもっと見たくてBEYOOOOONDSのBlu-rayを買う(ライブ風映像作品「Premier seat」と、美葉ちゃん主人公の舞台「眠れる森のビヨ」)

  • 森ビヨでぼろ泣き

  • 心をがっちり掴まれこのグループを応援しようと決意しファンクラブに加入、「ここにBEYOOOOONDSのBlu-rayと会員証があります…」と報告して友人を驚かせる

  • 好きになって初のシングル「英雄〜笑って!ショパン先輩〜/ハムカツ黙示録」が良すぎて泣きながら夜道を走る

  • 2022年春のひなフェス&初単独武道館で現場デビュー

アイドルに興味がないどころかむしろ積極的に遠ざけてきた人生だったのに、今ではコンサートに通ってペンライトを振って時に泣きながらカスタネットを叩いている。何が起きるか本当に分からない。ハロプロを勧めてくれた友人も「人間は心が弱ってるときにハロプロを聞くと救われてしまう、そういうタイミングが人生にはある」と言っていて、私はそれがコロナ禍の鬱々とした時期だったんだと思う。

勧められたからといって好きになるわけじゃないし、興味すら持ちがたいのは、私がそうなのでよく分かる。その上で、あなたの人生にもハロプロあるいはBEYOOOOONDSが重なる瞬間がいつかあったらいいなと思うし、「そんな大仰な話じゃなくたって良いものを勧められたら素直に楽しめるよ~!」という才能のある方にはぜひ足を踏み入れてみてほしい。


◆BEYOOOOONDSをもっと知るには?

そう思ってくださった方へ。YouTubeが充実しているので、過去動画を掘っていくのがおすすめ。BEYOOOOONDSはひとつのコンサートを通しで見るのが一番おもしろいんだけど、期間限定の公式配信かU-NEXTの過去配信(後述)か、円盤を買うしかないのがもどかしいところ。

↓新規の方にまずは見てほしい

↓ある程度ファン向け

↓外部サブスク

  • U-NEXT

    約2年遅れくらいで過去のコンサート映像が時々配信される貴重なサブスク。その時々で見られるものが入れ替わる。BEYOOOOONDSはひとつのコンサートを通して見ると良さが倍増するグループなので、U-NEXTに加入する機会があればぜひここで見てほしい。


◆これからのBEYOOOOONDS

2022年11月下旬現在、BEYOOOOONDSは秋ツアーを終えて2025年1月29日発売の6thシングル「Do-Did-Done/あゝ君に転生」のリリース準備中。年末には日本を代表する音楽フェス「COUNTDOWN JAPAN」に初出場したり、年始にはハロプロ全体コンサートも控えている。

そして今年2人が卒業して10人になったグループに、新たなメンバーが加入する…可能性が、ある。まだ加入の有無は発表されていないし、闘志溢れる今の10人でどこまでも進んでほしいのが正直な気持ち。でもオーディションにBEYOOOOONDS専用枠を設けてくれた事務所の計らいと、BEYOOOOONDSが好きでオーディションを受けてくれたであろう挑戦者と、何より新しい仲間を迎えてさらにパワーアップするであろうメンバーたちを信じて、もし加入があるなら全力で歓迎したい。

デビュー5周年でまだまだ新しい挑戦を続け、体制を変えながらも走り続けるBEYOOOOONDS。彼女たちが見せてくれる鮮やかで楽しくて優しい世界を、少しでも誰かと共有できたら嬉しい。

「歌がいいから聞いて!ライブが超楽しいから見て!」の気持ちはもちろんあるけど、どちらかというと「BEYOOOOONDSが人生に必要な人に出会ってほしい」「一瞬だけでも交差する瞬間がみんなにあってほしい」という気持ちです。彼女たちを見ていると自分の中から湧いてくる元気や勇気が、いつかあなたにも届きますように。

ご覧頂きありがとうございました!

@m_shiroh
140文字以上の文章を書く練習をしています。自己紹介代わりの記事リンク集はこちら→ sizu.me/m_shiroh/posts/kk0dbd40xv71