追記)当時のEMとお話したときに、見えないところでかなりEmpowerしてもらっていたのだなと知った。よいチームは決して一人で作れるものではないと確信した。
いいチームをつくるのは難しい。いいチームでいつづけるのも難しい。
その一方、自分はチームで働くことが好きだ。おそらく、学生時代にずっとチームスポーツをしていて、そこで成功体験があることが大きいのだと思う。
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自分が今所属しているチームは、とてもとてもいいチームだ。
どうやら自分だけの認識ではなく、マネージャーやリードのメンバーと話していてもよくチームのコンディションが良いという話になる。機能するチーム作りに、メンバー全員が参加している感覚がある。いいテーマに向き合えているのも大きい。外のチームからしてもそう見えているらしい。これは単純に嬉しい。
チームの特徴を列挙してみる。
職種、役割や年齢に関わらず、言いたいことが言い合えている
主語がユーザーやチームになることが多い
過去何度もコンフリクトしたり悩ましい課題にぶちあたったこともあるけれど、都度コトに向かって改善できている
「そもそもこれってなんのためにやるんでしたっけ?」「ちょっとアウトカムがわからなくなったんですが〜」というWhyに対する質問を誰もが気軽に出せている
(もちろん、多くのケースで事前に揃っていることが多く、わからなくなった人が言い出せる)
それでいて殺伐とならない
好きあらばみんな面白いことを言おうとしている(笑)
働いていて気持ちのいい、素敵な人が多い
シンプルに当事者意識が高い
プライベートもある程度開示・共有できていてお互いの状況に配慮できている / 深く立ち入らない
大食いが多いのでご飯食べにいくと盛り上がる(チーム流飲み会)
とにかく速さにこだわっている / まだ良くなると信じている
いるメンバーの指向が近しいのかもしれない
自身の役割・職種に対するプロ意識が高い(基準が高い)
自身の職種にとらわれずに役割は染み出す(デザイナーがコード書いたり、エンジニアがテスト設計したり)
アジャイルの「透明性・検査・適応」を地で行っていて、とにかく試して学びを得るプロセスが染み付いている。そういう慣性をもっている
バランスがいい
スクラムチームとしてロールのバランスがいい
PdM(兼SMと本人は思っている)、エンジニア4人(テックリード、ピープルマネージャー含む)、QA、UXデザイナー兼プロダクトデザイナー
若手2人、中堅2人、ベテラン3人
オフェンス指向の人、ディフェンス指向の人
長期目線を考えるのが得意な人、短気でガッと集中するのが得意な人
作ったものでユーザーに価値を届けている
課題解決を全員でしにいっている
価値が出せなかったものは撤退する判断をして、消せている
例えば、自分たちが大変な思いをして作った機能をログ見て「使われてないので今後メンテのことも考えたら消しましょうよ」とフラットに意見できる
こういうチームで働いていると、仕事が楽しい。完全に背中を預けて、チームのアウトカムを最大化することに集中することができる。
たとえば自分はPdMの役割なので、アウトカムの言語化、優先順位付け、要求整理と要件定義、ステークホルダーとのコミュニケーション、現場で一次情報を拾うこと・それをまとめること、スケジュール管理、チームの開発プロセスのアップデートに集中できる。やらなくていいことを考えることもできる。
比較的得意な領域なので、得意なことをやってチームに貢献することができ、結果的に価値をユーザーに届けることができる。
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しかし、機能する「いいチーム」でいられる期間は驚くほどに短い。(そもそも職業人生全体で見ると、いいチームを組成したり、いいチームに属することができる機会はごくわずかな回数しかないことに気づく)
そうなってしまうのはいろんな要素があると考えていて、会社員でいる限るは仕方ない部分もある。この辺りはコントロールできるものではない。コントロールしたかったら立ち上げるしかない。
組織の中で人の入れ替え
戦略の変更による配置換え
昇格(これは喜ばしい話だ)
新しい人を迎え入れてチームの形が変わる
メンバーが退職する
プライベートの事情で仕事の優先度が下がるタイミングがある etc.
コントロールできるもので悩んでも仕方ない主義なので、いいチームでいられることは恵まれていることだよねと認識して、変に落ち込んだりせず、貴重な時間を過ごさせてもらっているのだと感謝を伝えるようにしている。
そういう気持ちで週次のレトロに臨んでいる。
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結束バンドもいいチーム。価値を届けている。