
いえーい!
本日3月24日から、「マイナ免許証」こと、マイナンバーカードと運転免許証の一体化ができるようになりました。マイナ免許証にメリットを感じるひと感じないひと、まあいろいろあるかとは思うのですが

私はずっと「薄い・コンパクトな財布」を使っており、財布に入れておくカード類の枚数をかなり絞っていたりします。んで、私はもういい年したおじさんであり生活習慣病的なアレで定期的に通院する必要があるわけで、少なくとも月イチでマイナンバーカードは(保険証として)出番があるため一軍扱いで財布には入れてある。となると、そこに運転免許証の機能が統合されるのは純粋に持ち歩くカードの枚数が減るため嬉しいのでした。
通常は運転免許証を更新するタイミングで一体化するかどうかを選んだりするかとは思うのですが、自分はまだ免許更新時期はけっこう先なのと、そんなわけでサッサと「持ち歩くカードが減るメリット」を享受したいきもちでいっぱいなので、更新前に手続しに行ってみることにしたわけです。
「保有状況変更」手続きをしよう

マイナンバーカードと運転免許証の一体化手続き…これを「保有状況変更」手続きと言います。「運転免許証1枚持ち」から「マイナ免許証1枚持ち」または「マイナ免許証と運転免許証の2枚持ち」に「保有状況」を「変更」する、ということかな。ちょっとわかりにくい命名ですね。私は先述のとおり「マイナンバーカードに運転免許証を統合することで持ち歩くカードを1枚減らしたい」というのがモチベーションであり別に転居する予定もないのでマイナ免許証と通常免許証の2枚持ちでいきます。まだしばらく元の運転免許証も持ってないと困る場面ありそうだしね。
あと、自分の免許証なぜか財布から出し入れしているうちに写真部分がかすれて荒れてしまってきたので、ついでに汚損扱いで再交付(再発行)してもらおうかなとも思ったのですが、免許証の発行の時間がかかりそうだな、というのと、純粋に保有状況変更だけだとどんな手続きなのかを見てみたい好奇心もあり今回は一体化だけの手続きをすることにしました。なお汚損での再交付のときは運転免許証番号の最後の桁(いわゆる再発行回数)は増えないです。
東京都では手続きに事前の予約が必要

警視庁のサイトによると、東京都ではマイナンバーカードと運転免許証一体化手続きには事前に予約をする必要がありそうです。「免許の更新と同時に行うとき」と「それ以外のとき」で予約をする先が異なります。
免許の更新と同時に行うとき
その他のとき
自分は免許の更新とは関係なくやるので、「警視庁行政手続オンライン」で予約です。

実に味があるロゴのサイトですが、粛々と利用者登録をし、ログインします

うっかり「予約」ではなく「電子申請」のサイトで入ってしまうと普段見慣れないゴツい手続きの名前がいっぱい並んで怯みますが、そのときは右上の「予約手続き」をクリックです


予約一覧の中にある「【運転免許予約】免許証の保有状況変更 ~更新手続以外でマイナ免許証に変更する方~」から日時を指定して予約できます。手続きができる場所は府中・鮫洲・江東それぞれの運転免許試験場となります。予約手続きの過程で運転免許番号を入れる欄があるので、手元に免許証の準備をわすれずにね!
いざ運転免許試験場へ

今回は江東運転免許試験場で手続きをすることにしました。実家にいたころは府中、その後は鮫洲で手続きしていて今回初の江東です。東京都の運転免許試験場3箇所全制覇だぜ!

保有状況変更手続きについての説明をわりと隅から隅まで読んだんですが、結局の所手続きに何を持っていけばいいのかまったくわからず。いままでになかった新規の手続きなのもあって専用の説明がどこにもみつかりません…。ひとまず更新とか再交付とかのときには必ず申請用写真が必要なので、念のため用意はしておきましたがこれは要りませんでした。最終的には運転免許証とマイナンバーカード(と手数料)だけあれば大丈夫そう。
運転免許試験場内は写真撮影禁止なのでここから先は写真はありません。入口で「試験ですか?」と聞かれ「保有状況変更です」と答えたら、一瞬の逡巡ののち窓口を案内されました。どうやら私が初めてだったようです☺️
具体的には免許証返納、経歴証明の窓口にあらたに「保有変更」の表示が足されてました。なるほどね。
ちなみに8:30受付開始とのことでだいぶ早く(8:00前)ついたんですが、先に建物が開いて受付が始まったかと思ったら係の人がバタバタしつつ「入れちゃったけど8:30まで受付出来ないって」「それまで動かないって」「待たせることになっちゃうね」などというやりとりが聞こえたりしました。普段は先に始めちゃうんでしょうね。いやあ、こういうのが楽しめるのもシステム稼働初日の醍醐味ですね!
マイナ免許証変更手続

そしていよいよマイナ免許証変更手続き!マイナンバーカードと免許証を窓口に提出して手続きをお願いします。
受付窓口のところに設置してある受付機に、指示通りにマイナンバーカードと免許証を置いていき、マイナ免許証に設定したい暗証番号を入力すると申請書(特定免許情報記録申請書)がぜんぶ記入済の状態で印刷されて出てきました。うおーべんり!!
そう、マイナ免許証の情報を読み取るためのパスワード(暗証番号)を設定することができます。マイナンバーカード、これまでも
署名用電子証明書 パスワード
利用者証明用電子証明書用暗証番号
住民基本台帳用暗証番号
券面事項入力補助用暗証番号
と用途別にパスワード/暗証番号が設定されていたわけですが(まあ署名用以外は全部同じにしているひとがほとんどだと思いますが)それに加えて
免許情報読取用暗証番号
が設定できる、というわけですね。いやー理屈はわかるんだけどわかりにくい…!
ただ、この運転免許証用の暗証番号は「設定しない」ということもできるので、まあ券面情報だけだしな、と気にしなければ設定しないという選択肢もあります(ただシステム上はそうなっているというだけで窓口でイレギュラーなこというと当面は混乱しそうではあります(笑))。
印刷された申請書を受取ったらそれを持って手数料窓口へ。手数料1500円を支払ったら再度保有変更窓口へ。
窓口で登録作業をしてもらい、マイナンバーカードに特定免許情報を書き込んでもらって終了です。なおここでマイナポータルとの連携のために署名用電子証明書の提出(署名用パスワードの入力)が求められます。マイナ免許証の利用に必ずしも必須ではありませんが、後日免許情報をマイナポータルと連携するためにはマイナポータル上だけでなく現地での入力も必要となります。暗証番号はともかく署名用パスワードは確定申告とかで使わなければ忘れている人もいるんじゃないだろうか。このあたりは手間取るひとかなり多そうです。
ひととおりの手続きで45分くらいでした。係員がまさに「初めての」手続きで手順を確認しながらの作業になったことと、朝定刻までシステムが動かなかったこともあり手数料窓口が詰まって大混雑しておりそこでかなり待たされたので、それがなければもっとはやかったかもですね。実際の受付は一瞬、書き込み(登録)は10分くらいでした!
マイナ免許証読み取りアプリで読んでみる

マイナ免許証読み取りアプリで読み込んで見るとこんなかんじ。やってみるとわかりますがマイナンバーカードの券面情報を入力する必要もあり、すれ違いざまに読む、みたいなことはできません。写真はモノクロで記録されているみたいですね。

あと、一部で誤解があるようですが運転免許証情報はマイナポータルでも読めます。マイナポータル上で一度運転免許との連携をする必要がありますが、普通にマイナポータルから情報にアクセス可能です。あくまでも「免許証読み取りアプリ」は、免許証の確認だけをしたい人が使うためのツールということですね。レンタカー借りるのに店頭でマイナポータルにはログインしたくないもんね。
マイナ免許証ゲットだぜ!
というわけで、無事マイナンバーカードが運転免許証になりました。以後財布にはマイナンバーカードだけ入れて運転していきたいと思います。あとはどこかで運転中に検問とか受けて免許提示する機会がやってこないかなあ、わくわく(交通違反すればそういう場面にはなるけど、それはさすがにノーサンキュー!)