例のごとくaudibleで聴いた
以前聴いた「可燃物」でもナレーションに難ありだったけど、本作もけっこう厳しいぞこれ!!って思った
二人の女子高生を中心とした話で語り手が交互に入れ替わっていく内容なんだけど、その語り方に全く違いがないので今どっちの子の話なんだ???というのがめちゃくちゃ分かりづらくてかなり混乱した
あとで実際本を見て確認してみたところ、語り手が変わるところには**と*という区切りの印がつけられていた。これが朗読だと全然分からない
ナレーターは稲垣吾郎でタレント起用というのはあるんだけど朗読自体は全然聴き取りやすくて問題ない。でも作品的に声色でキャラ分けできるようにしてほしかったな
「同志少女よ、敵を撃て」は5,6人の主要キャラクターが声で演じ分けられてて分かりやすかった。ちょっとアニメっぽくなるが
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本編の内容からは逸れちゃったけど、まあ~~面白かった
湊かなえ作品、映画化された「告白」を以前観たのでノリとしてはざっくり理解していた感じ
本文が気になって本屋行ってみたら何作も出版されていて多作だなーって思った
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いろいろ仕掛けの話はあるけど、特に印象に残ったところとしてはメインの少女たちから見た男性キャラクターが「肉まん」や「おっさん」と無慈悲に呼称されるのがいい。まさに少女の暴力性って感じで良かった
で、そうしたレッテル付けされるキャラクターたちも実はちゃんと内面があって生きてるんだぞ、みたいな感覚もめっちゃよかった