前回書いてから一週間以上経つけど、まだちょくちょく観続けている
動画を見てるだけなんだけど「Her Story」みたいに断片的な情報を繋げて全貌を理解していこうところに、わりとインタラクティブなゲーム性がある感じがする
むしろそうしたゲーム以上に決まった入口も出口も定められてないので自由度が高い。ただひたすらいろんなところに気になるフックが多いコンテンツであり、それをさまざまな視点で辿っていくとwikipediaを眺めているときのようにどんどん時間が溶ける

そもそも知ってるライバーが少なく誰が誰なのかよく分からないので、いったん全メンバー(EN勢も合わせて184人)を把握してみようとスプレッドシートにまとめてみた
これはダンジョンをマッピングして攻略するような感じでもあるし、競走馬やサッカークラブ経営ゲームのようにデータを眺めて構成を組み立てるようでもある。自分的にはこういう作業を通して何かを体系的に理解するところにだいぶ満足感をおぼえる
メンバー表
デビュー順に並べて同日デビューの同期生は同じ色でまとめてみた
そこにYouTubeチャンネルの登録者数と、この集団における偏差値、それとにじさんじGTAの参加日数も記載した
既に引退済みのライバーは除外している
2018年デビュー

元々はにじさんじ1期生・2期生、ゲーマーズ、SEEDsと3つのプロジェクトに分かれて展開していたのが後に統合されたらしい
やはり1・2期生は別格の先輩扱いのようで、にじGTA内の関係性でも月ノ美兎、剣持刀也、樋口楓などの初期メンバーの扱いは存在感がある
ただわりと初期メンといえど人気には優劣があり、ゲーマーズやSEEDs出身のほうが50万超えレベルが多く中核を担っている感じ
2019年

この時期は2-3人ずつでユニットを組んでデビューしていく展開
このへんもけっこう堅調っぽい
2020-2021年

このあたりは海外展開のライバー勢が多くなり、日本勢は少なめ
言語の壁がありつつも日本語が話せる韓国勢や英語勢も参加して交流していた
2022年以降

まだ日が浅いからか全般的に登録者数は少なめ
そんな中でも180万超えの登録者数を獲得してにじさんじの頂点に立っているサロメ嬢や、デビュー間もないのに多くの登録者を獲得しているルンルンの異様さが際立つ
さらに登録者数順で並べたのが下図

全然把握してなかったけど、にじさんじは男性タレントも多い
葛葉、叶、不破湊など今回のにじGTAでも中心的な役割を務め、実際見てみると確かに話術運びも面白く、周囲を巻き込んでプレイを盛り上げていた
これがホロライブだと男女でプロジェクトを分けてるので方針がだいぶ違うらしい

ライバー界全体のランキング。サロメ嬢はにじさんじでは図抜けているけど、それでもホロライブのトップ10には及ばないくらいの位置づけになっている
ただスパチャ額ではにじさんじの男性ライバー陣がかなり人気を集めている
マイナー陣が意外なキャラクターを発揮できる場
自由度の高い大型コラボということで、上位の人気配信者だけでなくマイナーな配信者にもスポットが当たるのがこの舞台の面白さだなと思った
特に話題になってたのはエリー・コニファーさんのキャバ嬢としての秀逸なロールプレイだったけど、コーエン兄弟の映画みたいなシュールなヤバみを感じて面白かったのは矢車りねさんだなと思う
先輩と後輩、経験者と初心者が入り混じり、全体的に気心の知れたグループで和気あいあいとしたロールプレイが行われていた中で、わりとマイナー勢である矢車りねさんのプレイに関しては全然そんな雰囲気では無かったので観ていて本当にヒリつきを感じた
狂犬コベニプレイ 矢車りね
開始後は同期と一緒に行動していたものの、すぐに銃を撃ちたがるせいで(GTAとしては正しいけど)対人ロールプレイとしては壊滅的なやり取りを繰り広げてしまい、絶縁されて放り出されてしまう
開始が遅かったことやぼっちプレイになってしまったことで、とにかくこの世界で把握できている情報が少ないまま過ごす。そうして他プレイヤーからハブられて置いてけぼりを食っている姿を見ると心がザワザワしてしまう(途中でバグってほんとに一人だけの別世界だったりした)
困ったときには「それくらい人に聞けばいいじゃん」って場面でも人に相談せず、一人で試行錯誤するがゆえに独特なプレイをしていた。自分も客観的に見られていたらこういうところあるだろうなと感じる
けど、たまたまトップの葛葉に絡んだことでギャングの三下としての扱いになってわりと気にかけられ、最終的にはサロメ嬢とも仲良くなるのはけっこうスーパープレイに感じる


2018年デビューの古参メンバーであるのに、全体イベント時にはグループ同士でわいわいと盛り上がる中で声を掛けられないぼっちぶりなので見ているこちらも緊張する

うっかりガススタを爆破させた上、カージャックしたせいで追ってきたNPCのタゲがなぜか葛葉さんに移ってしまう迷惑ぶりを発揮

「弾入ってると撃っちゃうんで、抜いときました」と銃口を向ける仕草が本人視点では至って真面目にやってる感じだけど、客観的には意味不明で怖い
人とちゃんと会話しないせいでいろいろと説明不足で情報が伝わらないこともあり、本気であの子ヤバくない?と相手側のライバーの配信で言われてるのを見て胸がギュッとなる

「そのへんでコンビニ強盗して来てくださいね」と放り出され、ノータイムで店主を撃ち殺す
小声でおどおどしながらも、いつでも即座にヘッドショットを狙いに行く姿勢がチェンソーマンのコベニ感高い
そういうロールプレイを狙ってやってるのかもしれないけど、わりと素でこういう人なんだなと感じさせるところが良かった