4話_いざ手術へ

mushikei
·
公開:2024/7/10

手術室へ移動

用意された服装に着替え、手術室に入りました。テレビで見たような光景が広がり、看護師や麻酔医師がベッドを取り囲み、私はベッドに横になりました。

「あー。とうとう手術か・・・・。」

急に緊張してきました。手の甲に針をさされ・・・・口にマスクをつけられます。

「それでは麻酔しまーす。10秒数えますよー」

「10・9・8・7・6・5・・・・・」

それから私の意識はありません・・・。

意識をとりもどして 

「●●さーん、お疲れ様でした。」「そろそろ入院施設に移動になります。」そんな声で目が覚めました。

意識を取り戻したころ、私は別室のベッドの上にいました。全く記憶になく、鼻の痛みなどはありませんでした。

鼻の中には綿を入れられており、鼻にはガーゼを入れられていました。目覚めると喉がカラカラで、全身麻酔のせいかふわふわした感じでした。

鼻が苦しい・・・・。のどが痛い・・・。

のどの痛みは風邪をひいて喉がガラガラのような状態に近いです。唾を飲み込むと少し痛みが走る。鼻も綿を詰められているので、パンパンになっています。

あー終わったのか・・・。全身麻酔ってすごいね。と思いました。なにも記憶にない・・・。

しばらくすると、看護師さんがウイダーインゼリーとお茶、そしてお菓子を持ってきてくれました。

看護師「朝から何も食べてなかったからおなか減りますよね?」

( ゚д゚)ハッ! ここでも神対応!私は、むさぼるようにチョコレートを食べ、飲み物を飲むのでした。この気の利き方はなんでしょう・・・・。すごすぎる。

それから着替えて、入院施設に向かうのでした。

入院施設へ

会計を済ませ、入院施設に向かいます。この時、看護師さんが付き添ってくれます。すごく心強いです。

私「えっ?付き添いがあるんですか??」

看護師「はい。もちろんです!行く道中、体調に変化があれば遠慮なくおつたえください。」

私は、息苦しく喉が痛かったので、端的な質問しかできませんでしたが、これはメッチャありがたかったです。こころのなかで「ありがとうございます」と叫びました。

車の中では特になにも考えず、外を見ながら、ボーっと無言で過ごしました。手術施設について、受付を済ませ看護師さんとお別れします。この時のタクシー代金はクリニックが負担してくれます。

病院につき、診察を受けます。付き添いの看護師さんが病院の先生に症状などを伝えてくれ、私は流れに身をまかせるだけ・・・。

お母さんに連れられるこどもに戻った気分です。すべての手続きが終えると看護師さんはクリニックに戻られます。

別れ際に「何かあったら、入院施設にお伝えください。また、その他伝えにくいことなどあれば、LINEに送っていただければこちらからフォローいたします。」

      担当      

よく聞く言葉ですが、担当としての責務を高いレベルでまっとうされてるなーと感服しました。

入院生活

生まれて初めての入院です。15:00頃病室に案内されると点滴を開始。利き腕と逆の腕に点滴を入れます。

定期的に血が垂れるので、鼻につけているガーゼを病院の方に変えてもらいます。鼻の中に綿が詰まっていますが、かなり血が出ます。鼻の痛みは私は全くありませんでした。あまりにも血がでるので、私は入院施設の看護師さんにガーゼを予備でくださいと言って、もらいました。鼻に留めるテープも。

垂れたら自分でガーゼをかえていました。

全身麻酔がきいているので、頭はぼーっとして、あんまり人と話したくもなかったです。そして、目の前の欲求にまっすぐでした。

「何か食べたい。」「何か食べたい。」

自分のオアシスを作るためまず、点滴を打ちながら、ベッドの位置を調整します。ベッドを起こして、足を起こしてべスポジを探るのでした。

食べ物をベッドに残さず、なおかつ片手で自由がきき、食べ物を食べやすく、鼻血が垂れない体勢を模索。

持参した「おにぎり」と「野菜サンドウィッチ」と「ポテトチップス」と「お茶」それに病院からもらった「ウイダーインゼリー」と「お菓子」

これが夕食までつなぐ私の食料でした。私は腹ペコで、

のどもカラカラですが飲み込むと少し痛みがはしるので、もらったウイダーインゼリーをチューチュー。これが一番飲みやすかったです。この経験から入院中にあったらうれしいリストを下記にまとめました。

ガーゼがあるので口元に運ぶのが想像以上に難易度高めです。大きすぎるとガーゼにあたって食べにくいし、口を大きく開けたくない。食べ物を想定していなかったことで、結構後悔しました。

食べ物編

  1. じゃがりこ (口を大きくあけれない中で塩味もとれるのでいい)

  2. プリン (スプーンで量を調整できるのでいいし、のどに優しい)

  3. トッポ (手もよごれないし、少しずつかじってもこぼれない)

  4. サンドウィッチ(できれば玉子サンド_小さくちぎれるから)

  5. 小さい巻物 (ネギトロ巻きとか小さい一口サイズでたべれるもの)

飲み物編

  1. ウイダーインゼリー (のどごしも最高です)

  2. ゼリータイプの飲み物 (とりあえず、のどごし)

  3. お茶 (ストロー必須)

  4. 水 (ストロー必須)

飲み物はストロー必須です。大量に飲むと喉が痛くなり、耳に圧がかかるので注意が必要です。

入院施設に行く前にこちらのものを調達するか、お見舞いで持ってきてもらうのを推奨します。術後はかなりおなかが減っているので、何か食べたくなる。

そして、かなり喉が渇きます。鼻血も結構出ます。少しおなかを満たしたら、こどものように眠りにつきました。2時間後、夜勤の看護師さんが夜ご飯を持ってきてくれました。喉が痛いのと鼻のガーゼが邪魔になって、ごはんは食べにくかったです。

夜の病院

長時間の熟睡はかなり難しいです。鼻から血が出て気になるのと、口呼吸をよくしているので、口が乾いて何度も歯を磨きました。

夜になると喉が渇いて、点滴を押しながら一人で廊下をヒタヒタ歩いて自販機を探して歩いて回りました。まるでウォーキングデッドのゾンビになった気分です。頭は全身麻酔がまだ聞いている感じがして少しふわふわ。ただ、欲望のままに水分をもとめ、病院内を徘徊・・・・。

病院にいるだけで、すごく体が弱った気になります。動きもスロー。点滴をカラカラ押しながら、ゆっくり暗闇の中を歩いて・・・・。しばらく廊下を歩いてさまよっていると、看護師さんと遭遇。

看護師さんは幽霊でも見たかのように、体をびくっとさせて驚いていました。

そりゃそうなるよね。と私は思いながら・・・・。

「の、のどが渇いて・・・。自販機を探しています…。」と伝えました。すると自販機迄案内され、水を買って部屋に戻るのでした。

ベッドに戻り、ベッドのべスポジを探り、鼻血が喉に落ちないように眠りにつくのでした。血が気になるのと、のどの痛みで、2時間おきぐらいに起きガーゼをかえ、トイレに行き、歯を磨く。こんなルーティンを繰り返し、朝を迎えるのでした。

※個人的な感想としては、初日に熟睡はできないと思ってた方がいいです。

次号につづく

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自分の気になったこと。思いついたことを自由気ままに書いています。