デイリープレイリスト②

るな
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各記事、感想レターをいただいてとても嬉しく読んでいます。ありがとうございます。

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前回の続き。毎日聴いているデイリープレイリスト内の各曲について。

・きらり/藤井風

YouTubeのピアノ弾き語りや1stアルバム「HELP EVER HURT NEVER」の完成度の高さですでに名前は知っていたけれど、この曲を聴いた時の「あ、凄いのが来たぞ」という衝撃たるや。コロナ禍で音楽をどっぷり聴いていた時期に「きらり」が配信されて、ますます音楽にのめり込むきっかけになった。

一言目から、一音目から爽やかな風が耳を吹き抜けていくような心地よさ。この耳心地良い声、爽やかな曲調が、鬱屈とした世相に絶妙にマッチしたと思う。ウィスパーながら力強い声。BPMも本当に丁度よい。細かなギミックは多数散りばめられつつも、派手な仕掛けがある曲ではないからこそ、音楽の良さが真っすぐに心に響く。Aメロ、Bメロで気持ちの良い微風に吹かれていると、サビで草原を音を立てて吹き抜けるような突風に巻き込まれて、でも何だかずっと素敵な気分でいられるような…とにかく「爽やかで心地よい」というのがこの曲の感想。MVで高層ビルのなかを、澄んだ空気だけを集めて音と共に駆け抜けているような映像は、かの宇多田ヒカル「Wait & See ~リスク~」のMVのバイクシーンを想起させた。ずっと雲の上に浮かんでいるような、でも同時にしっかり地に足を付けた、言葉で言い表すのが難しいけれど、苦しくないスピードで隣を歩いてくれるような曲。しばらく「きらり」しかリピートしない時期があって、今、あらためて聴くとあまりにも良すぎてちょっと何も手につかなくなってしまうくらい、曲の力が大きすぎる。朝、シャッフル再生で「きらり」が流れてくると「今日はよい一日になるな」と確信できるような、聴くたびに、爽やかな風が吹き抜けるような一曲。

・罪の香り/藤井風

この曲を聴いて、音階と変則性と纏う雰囲気に何となくH ZETT M「ダイキライ feat.HIRO:N」を思い出した。久しぶりに聴きたくなってYouTubeで検索すると「ダイキライ feat.HIRO:N」のMV映像に藤井風が「サビおしゃれ過ぎる 全体的にかっこよ過ぎる」とコメントを残していて、本当に驚いた。「罪の香り」は何といってもイントロの音の紡ぎ方。渋い!

・Sesame/Kroi

「Juden」とミックスしたら良さそうな音階。「Sesame」のちょっとエスニックな雰囲気ながらもしっかりKroiらしさを出しているのが新しくて、このバンドはどんどん先へ進んでいくんだろうなと感じた。Bメロの伴奏の和音と繊細なキーボードの音色からのゴリゴリのサビが良い。武道館を成功させて、これからもどんどん大きなハコを埋めていくんだろうな。そのうち大きなフェスのトリを務めてほしい、というか、すぐにそうなると思う。

・Week End/星野源

以前の記事で「Pop Virus」には触れたので省略。この曲の、語り掛けるような、普通に隣で話しているような始まり方がとても好き。あと、ハンドクラップが入る曲はいいよね。星野源の曲ってものすごく派手ではないけれど、日々の暮らしの延長線で、毎日の暮らしを少しだけキラキラと煌めかせてくれるような印象。楽しい時に聴ける曲は多いけれど、疲れた時や落ち込んだ時に聴ける曲って限られている。憂鬱な時にも「Week End」を聴くと、何となく前を向いてみようかなという気分になれる。星野源とSAKEROCKは漁ったら沼の予感しかしない。

・歌うたいのバラッド/斉藤和義

シンプルな格好良さを突き詰めたらこの曲になる。二番のサビ~Cメロ~ラスサビのロマンチックな歌詞が本当に素敵。MVもまた良いんだよなあ。しあわせな気持ちでいっぱいの時にこの曲を口ずさむと、幸福が倍増する。人間のしあわせについての一つの解答たる曲。

・クラクラ/Ado

このアニソンらしいBPM!すぐにそれだと判る菅野よう子節!サビの疾走感にUNISON SQUARE GARDENっぽさがあって良い(てっきり一枚嚙んでいるものだと思ったら、特に関係なかった)。スピードと歌唱力とトランペットの響き。最高。

・Just Dance feat. kiki vivi lily/Deep Sea DIving Club

「忘れ難いあなたのステップ」の歌詞、たまらない。この二組、とても相性が良いのでもっとコラボしてほしい。いつどこで聴いても思わず体を揺らしたくなるリズム。一番でしっとりとした雰囲気を作っておいて、二番Aメロのkiki vivi lilyの声がまたアクセントで良い。抑えめだけれど光るサウンドがお洒落。一つ一つの楽器の音、そしてその重なりが本当に心地よい。

・シルエット/KANA-BOON

「まっさら」など、KANA-BOONの曲はイントロの終わりからAメロにかけてギターの音が残るのがとても良い。サビの疾走感と爽やかさ。バンドが大変なことになってしまったけれど、谷口さんが前を向けるようになるまで待っていたい。この曲はKANA-BOONの曲のなかでも一番好きなので、いつか野外フェスなどで聴いてみたい。

・シャングリラ/チャットモンチー

みんな大好きシャングリラ。もう20年近く前の曲であることが信じられない。このゆるさとキャッチ―さ。ふとした時に口ずさみたくなる。サブスク全盛期の今聴くと、イントロのバスドラから少しずつ音が重なっていく時間がとても贅沢だと感じる。サビが好きなのはもちろんのこと。

・シティガールは忙しい/ベッド・イン

ちゃんまいの歌が上手すぎて笑ってしまう。「懐かしいあの時代」のパロディの境地とも言える歌詞・曲調・MVだけれど、ちゃんとベッド・インらしさがあって、普通に元気づけられるし、前向きになれる。いかにもすぎて笑ってしまうような歌詞だけれど、サビなんか特に、落ち込んでいるときにはパワーをくれる。ギラギラしたベッド・インの曲も好きだけれど、この系統も良き。

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まだまだ続く。

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