2023年に聴いたトップソング:ベスト1「リンジュー・ラヴ/マカロニえんぴつ」

るな
·
公開:2023/12/3

年末のお楽しみ、Spotifyの一年のまとめ。

今年最も聴いた楽曲のトップ5は上記のとおり。一言ずつ感想を書いていこうと思ったら結構なボリュームになってしまったので、一旦2023年の再生数一位であった「リンジュー・ラヴ」について。以下雑記。

1・リンジュー・ラヴ/マカロニえんぴつ

初めてイントロを聴いた瞬間、ビビッと電流が流れる曲がある。まさにそれ。エモーショナルなキーボードのメロディ、穏やかなドラムのリズム、あたたかなベースの音、歌詞が始まる前のギターの一閃、そして「最後の夜に…」という歌いだしで、ものすごい曲が来た!と思い、一瞬再生を止めて、もう一度最初から聴きなおしたくらい。

それからしばらくこの曲しか聴かなかったけれど、まさか2023年の再生数一位だとは思わなかった。今、あらためて聴いてもちょっと良すぎて適切な言葉が思い浮かばない。

近年、判りやすくシティポップっぽい曲や丸サ進行みたいなエモめの曲が流行っていて、そういうテイストは好きだけれどややお腹いっぱいだったので、エモさもあるけれど良い意味で捻っていないというか、「マカロニえんぴつ」というバンドの音楽が確立していて、その上で素直な歌詞とメロディで真っすぐに良いなと思える曲が今の自分にとっては逆に新鮮さもあってすごく好き。私は音楽に詳しいわけではなく専門用語も全く分からないため、この曲が内包している音楽的価値を言語化する能力がないのが悲しいけれど、シンプルに「好きだな」と心から思える曲。

余談。今年聴いた曲で、ストレートであることがすごく素敵だと思ったのはこの曲と「わたしの宇宙/SHISHAMO」の二曲。

本題に戻って。あらためてこの曲を聴くと、あまりにも好きすぎて途中途中感情を整理するために曲の再生をストップするくらいに、琴線に触れすぎる。もちろん、とても素敵な曲をぶつ切りで聴くことは無粋だと判っているので、再度最初から再生する。良すぎて、止まらなくなる。「リンジュー・ラヴ」だけを聴いて一時間、二時間が平気で経過する。今、この文章を書きながら、2023年に聴いた曲のなかで再生数一位であることに段々と納得がいくようになった。

マカロニえんぴつと聴いて好きな曲はいくつか思い浮かぶけれど、ちょっとこの曲はレベルが違う。どうにかして2023年中にライブで聴きたかったけれど色々な都合がつかず断念。これだけ聴き込んだ曲だから絶対にいつか生で聴きたい。

何度聴いても、新鮮に歌詞が良いと感じる。この曲が主題歌であるドラマ「100万回 言えばよかった」にリンクしている箇所も多分にあるのだろうけれど、ドラマを観ていない自分でもすごく胸に刺さるものがある。

曲の始まりから追っていくと、まずキャッチーなイントロ。このイントロに掴まれて曲にのめり込んだと言っても過言ではない。それからAメロのエモーショナルな歌詞。ベースとドラムが本当に良い。Bメロで個性を出しつつ音を抑えて、蕾が開いて花が咲くようなサビの盛り上がり。このサビの真っすぐさに心打たれた。サビの終わりのリズム感。間奏で一呼吸整える暇もなく繰り広げられる音楽の勢いのままに再度Bメロ→サビで心を掴まれる。そしてCメロ。すごくロマンチックな歌詞から落ちサビに転じて、ここまでもこれだけ情緒的で物語性がすごいのに、ラスサビでもう一段階、聴かせてくる。そして、一番最後は静かなAメロに戻って終了するところがたまらない。この曲の物語が、何となく自分の手のひらのなかに収まって終わったような感動を感じて曲は終わる。壮大さと等身大のバランスが凄い。とにかく美しくて、聴いた後の満足感が凄い。日常のプレイリストの中に入っていて、何の気なしに聴き始めるけれど、聴いたあとに一つ心に残るものがあるような曲。

2023年の再生数ベスト2~5の曲についてはこちら

@musicaka
自由帳。twitter:@musicaka__