退院後の経過
04/24(水) 通院・抜糸
退院後の再診ということで病院へ行き、レントゲンを撮ってもらった後で診察される。肺の一部を切っているので胸腔内に隙間ができるのだが、退院時と今回のレントゲン画像を比べるとその隙間減が狭くなっていた。順調に回復していてよかった。
手術の創部の3か所のうち、最後にドレーンが入っていた1か所の抜糸もしてもらう。切って取るだけなのですぐ終わり、特に痛みもなかった。残りの2か所は抜糸不要なように処置されているので特に何もなし。この2か所には手術後からハイドロコロイド素材のパッドが貼ってあり、退院後に自分でキズパワーパッドに貼り替えている。抜糸の時に危うく剥がされかけた。抜糸してもらったところはすでにかさぶたになっている。
今回の気胸に関してはこれで終わりで、また病院に来る必要はないとのことだった。抜糸したばかりなので湯舟への入浴は一週間ほど避ける必要があるが、飛行機に乗るのは特に問題ないとのことだった。
05/08(水) 創部がすべてふさがる
抜糸した箇所以外の2か所の創部もふさがって、浸出液が出ない状態になった。病院から言われているわけではないのだが傷跡をきれいに直すには刺激を与えない良いようで、今後はアトファインを貼って様子をみていく。
所感
ありがちな感想になってしまうが、今回の経験でまず感じたのが健康であることのありがたさ。26年の間、入院はもちろん大きな病気をせずに生きてきたので身をもって感じたところである。自由には動けなかった約半月の入院期間では、かつての状態が恵まれていたと思うとともに、それに気づかず無駄に費やした時間もあったなと振り返ったりもした。健康は当たり前ではなく、突然の病気や事故、災害などで急に動けなくなる場合もあることを実感できたのはむしろ良い契機でもあった。健康に過ごせる期間をどのように使っていくかを意識するようになり、怠惰さによって後回しにしていたことも優先順位をつけてやっていこうと思うようになった。
健康な時間をうまく使うだけでなく、それを積極的に向上ないし維持することも考えるようになった。働き始めてからというもの意識的に運動する機会が少なく、デスクワークということもあって運動不足だったと思う。後回しにしていたことの一つだが、運動習慣をつけたいところである。入院で体力が落ちている自覚があるのでまずは体力を戻すことを目標にしたい。ほかに、心の健康にも気を配っていきたいというのもある。今回なった原発性自然気胸の原因は解明されていないものの、ストレスとの関連性も言われている。自分の場合がそうだったかは分からないし自覚もなかったが、何にせよストレスを溜めすぎない生活をしたい。健康な時間をうまく使いつつも、無理しすぎるのも良くないのでバランスをとっていければと思う。
病室は4人の大部屋で、入れ替わりはあったものの他の入院患者が誰かしらいる状態だった。入院患者は病室では一人なのだが、時々面会に来てくれる家族がいる人、高齢で独居の人など、それを支える背後の存在は様々だった。主語が大きいかもしれないが、人間やはり一人でいるのは脆弱で、病気になったり年をとったりするとそれはなおのことであると感じた。何かあったときにお互いに支えあっていける人がいた方が心強いだろうと、健康でいるときよりもいっそう強く思った。
退院翌日は休みをもらって2日後から仕事復帰した。休んでいた間のキャッチアップをしたり勘を取り戻しているうちにゴールデンウィークに入ったこともあり、しばらく調子が出ない期間が続いた。一か月たってようやく元通りになってきた感じがする。仕事への向き合い方みたいなのも少し変化があり、仕事はあくまで生活の一部として適度にやっていこうという心持ちが少し増した。自分がそうしていたわけではないが、若いうちにハードワークするのが良いという人もいるらしい。自分には向いていない生き方だと思うし、あんまりやりたくない。仕事によって健康を害しては元も子もないので、これからも健康第一でやっていきたい。
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