※この記事では二次創作小説の同人誌を取り上げています。公式とは一切関係のない制作物です。苦手な方はご自衛ください。
過去つくった本についての振り返り、ポイピクに文章で上げてみたりスペースでしゃべってみたりといろいろやっていたんですが、一か所にまとめておきたいなと思ってこのプラットフォームをえらんでみました。
特殊装丁に手を出すようになって、顔も知らぬ同人の先輩たちが残してくれた御本の写真や装丁のメモにとても助けられたので、少しでも恩返し(?)できれば…という気持ちで記しておきます。
自己紹介
(知っているかたはぬるい目で見守っていただけますと…!)
・某少年誌ジャンルBLカップリングの文字書き
・このジャンルで初めて二次創作の文化に触れ、見よう見まねで同人活動を開始
・小説(と呼べるのか未だ不明)を書くのは初めて
・ざっくりとした同人年表
2023/4月〜 二次創作沼入り(ROM専)初めはオールキャラ、徐々にCPにハマる
2023/5月上旬 初の同人イベント一般参加
2023/5月下旬 初の作品投稿
2023/8月中旬 初の同人イベントサークル参加 小説本を頒布
衝動で生きている人間です。
1冊目・概要
印刷所:STARBOOKS
サイズ:B6
表紙用紙:OK特アートポスト+ 180kg / マットPP(第二刷→グロスPP)
本文用紙:淡クリームキンマリ 90kg(第二刷→ キンマリSW 90kg)
遊び紙:ミランダ 空(第二刷→スプリンクル ピーチ)
その他加工:小口染め パステルブルー
フォント:源暎ちくご明朝 9pt
装丁について
な~~~~んにもわかりませんでした。
フォロワーの方に教えを乞うこともせず(コミュ力不足)、タイムラインに流れてくる情報を必死に拾って手探りで決めていきました。
サイズ→イベントで得た御本を読み、「なんとなくB6が好き」の自覚が芽生えていたため、これだけはすんなり決まった。
印刷所→「細かく見てくれる」という評判を目にして、STARBOOKSさんで即決。他を検討する余裕や知識がなかった。よくわからないまま早割で予約申し込み。
用紙→なにもわからず、表紙はベーシックなもの、遊び紙はラメラメでアガるもの、本文は厚いほうがリッチな感じ!?と思って選択肢の中からいちばん分厚いもの(90kg)を選択。もっと薄くすればよかったな…という反省はずっとありつつ、小口染めは分厚いほうが映えるよね~!と自分を慰めています。
組版→印刷所が配布しているテンプレートの存在も知らず、ネットで「B6 同人 小説 組版」とかで検索して出てきた記事を参考にWordをいじくってました。字送りも行送りもハチャメチャ。この設定とは何冊も戦い続けることになります。
デザイン→好きな書き手さまが依頼されていたデザイナーさんを探し、「デートがテーマの本なので、かわいくポップな感じで」とオーダー。上品なかわいさ溢れる素敵デザインを提案いただきました。
小口染めはデザインと馴染むカラーを採用。
こんなかんじ。かわい〜!
STARBOOKSさんは評判通りケアがきめ細かく、めちゃくちゃ助けていただきました…本文データの─(ダッシュ記号)がうまく縦書き表示になっていないミスがあり、自分も見落としていたのですが、入稿の際に指摘してくださいました。ありがたい…!
どうにかなるだろ精神で突っ走り、ネットの叡智に頼りつつなんとか形にできました。
☆ガチ初心者へのアドバイス☆
わたしと同レベルで「なにから調べたらいいのかすらわからん!とにかく本を出してみたい!とりあえずコレ選べっていうのがあったら知りたい!」という文字書きの方がいましたら、ご参考まで…。
・表紙用紙はその印刷所が基本としているものを選ぶ
・つるつるが好きならグロスPP、すべすべが好きならマットPPをかける
・本文用紙は淡クリームキンマリ 72kg付近 or 書籍用紙(おすすめ!)を選ぶ
・印刷所のHPからフォーマットをダウンロードしてそのまんま使う
・表紙デザインはSKIMA、coconalaなどのスキルサービスSNSでデザイナーさんを探して依頼する
出したあとにもっとこだわりたい!こういうのが好き!というのがわかったら突き詰めていくといいんじゃないかと思いました(もちろん調べるのが苦ではない方は、はじめからガンガンこだわっていってください!用紙見本とか取り寄せるの、楽しいです)
内容について
東京のいろいろな街にふたりが存在していたら…というコンセプトで執筆した短編集。好きなアーティストのアルバムの曲名をまるごとお借りして、各話のタイトル+舞台にしました。
固有名詞は出さないようにぼかして書いたのですが、実際にその街にあるお店や観光名所などを作中に登場させたことで、より「実存」を感じられる仕上がりになったと自負しています。15篇それぞれ、年齢操作したり進路を変えたりと細かく設定したので、ふたりのいろいろな面を引き出せたと思います。ノンセクの攻めの話はちょっと凝縮しすぎている感もあるけど、すごく気に入っています。
まとめ
人生で初めて出した本!ありがたいことにいまだにご感想をいただいたりする、とても思い出深い作品です。
いま思うとウソみたいな話ですが、わたしはこのイベントが最初で最後のサークル参加になると思っていて、「最後なら思い出づくりとして、やりたいこと全部やっちゃおう!」のノリで(当時の自分的には)盛り盛りの装丁で出しました。そのつもりだったのですが、これを携えて参加したらあまりにも楽しすぎて、帰りしなに次回のイベントに申し込んでいました。
華の(地獄の)同人人生、スタートだ!
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