アンリミテッド土ワークス

半井ユキヤ
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 園芸や農業をやっている人は既知のことだろうが、土は痩せる。

 土というのは、岩石の砕けた砂や粘土に、動植物の死骸等が混ざってできている。

 その中に、微生物がいる。土の中には虫やミミズなんかもいたりする。そこから植物が生える。そういったものが、土から栄養を奪っていく。摂取して、排泄して、死んでいくのだから、土に栄養が返っていっているようにも思えるが、還元されるのは微々たるものらしい。得る分よりも出て行く分が多い、それゆえに放っておけば土は痩せていく。ふかふかだったものが、ぺたんこになる。放っておいても痩せる。何と羨ましいことか。半井もかくありたい。

 しかし畑の土がそれでは困る。中にはあまり栄養がない土でもモリモリ育つ作物もあるものの、基本的には栄養はあった方がいい。作付けをするときに苗と共に買ってきた肥料を与えてもいいのだが、基礎をしっかり作っておくに越したことはない。

 そんなわけで、私は土に栄養を与えている。

 ほぼ毎日黒烏龍茶をボトルに作って飲んでいる(1.6Lと2Lの二つを使っているのだが、配偶者の0.48Lの水筒に入れるのと、私のマグカップが300ml入るくらいにでかいのですぐになくなってしまい、回転が速い)ので、その茶殻と、ときどき飲む紅茶やほうじ茶の茶殻、配偶者の弁当に入れる卵焼きで週4~5個分出る卵の殻をベースに、皮や端っこやヘタや芯などの野菜くず、りんごやみかんの皮、だしをとった後の削り節やにぼし、昆布を、百均でそれ専用に買ったざるに放り込んで乾燥させる。乾きにくい水分の多い果物の皮や、きのこの軸、肉の切れ端(鶏肉の血の部分など)、食べた魚の骨と皮以外は全部パリッパリに乾かして、それらを全部ミルにかけて粉砕し、粉にしてしまう。ある程度溜まったら畑に撒く。とても雑に作るかんたん肥料である。

 本当は、これをコンポスターなるシステムで発酵させると肥料としてグレードが上がるらしいのだが、手間がかかるし発酵となるとニオイも気になるし、そこまではせんでええかな……と思っている。何しろ私は雑に生きる女。できる範囲で、凝らずに雑にやりたいのだ。

 雑に作った肥料でもそう悪くはないのか、これをたまに根元に撒きながら夏に育てていたミディトマトや米なすやオクラは実にイイ感じに実をつけてくれた。多分こんなでも大丈夫なのだろう。地味に実績を得ているこの雑な生ゴミ粉末肥料を、私は今後も信頼していこうと思う。

 住んでいる町が生ゴミ処理機の補助金を出していたけど数年前に終了していたと知ったのは、少し前のことである。くそっ。

@nakyukya
まったくここはしずかなインターネッツでつね