来年こそ柿を干してみようと思っていた矢先に、でかい渋柿が売られているのを見つけた。
私の手ほどの大きさのあるでかい渋柿、2個入り250円(税抜)。
2個。「ちょっと試しに干してみる」には丁度いいのではないか?
そう思った私は、でかい渋柿の入った袋を買い物かごに入れてレジへと向かった。
――ここまでが、昨日の話である。
さて現在、数メートル先のダイニングテーブルにはでかい渋柿の入った袋が置いてある。一方の私は、リビングのこたつの中。
やる気はあるのだ。しかし如何せん、現在の私は眠い。日曜なのに出勤、しかも職場に泊まりとなる配偶者のために夜も明けぬ早朝から昼食の弁当と夕食のカップ麺のお供になるおにぎりを作り、そのままたった今までずっと起きているからである。
干し柿の作り方はさほど難しくはない。さっさと済ませようと思えばできるのだろうし、寒いこの時間帯から干した方が上手くできるのかもしれない。
しかし眠いのである。
幸いにも今日はロボット掃除機も動かないし、水槽のメンテナンスの予定もない。少しだけ寝よう。お昼くらいまで。
待ってろ柿。後で干してやるからな。