映えないバレットジャーナルを毎日楽しく書いている話

おがた
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流行りのデコも何もなく基本的に文字だけでページを埋め尽くしているし、その字があまりにも汚ないので写真に撮ってSNSにアップするのも憚れるレベル。

それでも3ヶ月以上、毎日楽しく続いているので、ちょっと現状をまとめてみましょうかという話。

そもそもバレットジャーナルとは

バレットジャーナルは、タスクや思考などを素早く手帳やノートに箇条書きしていく手法(ラピッドロギングといいます)を使ったタスク管理術のこと。ニューヨーク在住のデジタルプロダクトデザイナー、ライダー・キャロル氏が、自らの注意欠落障害(ADD)を克服するために生み出した手法で、文章ではなく「・」(バレット)を使い箇条書きで記載していく点がバレットジャーナルの特徴といえます。

↑これが基本。

↑もうちょっと詳しい書き方のページ。

書き方そのものは検索したらいろいろ出て来るので気になる人はそっちで詳しく見てね~になるけど、バレットジャーナルの基本の構成としては以下の4つ。

  1. Index

  2. Future Log

  3. Monthly Log

  4. Daily Log

このうちMonthly Logのタスク部分を月間から週間に細分化してWeekly Logに、Monthly Logの予定部分とFuture Logはシステム手帳の月間リフィルを使用。システム手帳を使うのでIndexは不要。結果、私がバレットジャーナルとして書いてるのはDaily Logだけとなりました。

最初は基本どおりに1冊のノートとペンを用意して、ひとつひとつ線を引きながら全部のページを作ってやってみたけど面倒だし、なんか自分が求めているものと違うなぁと思ってすぐにやめてしまった。

その後、手帳に箇条書きで色々書いていたらなんとなくバレットジャーナルに近くなってるのでは?と思って下の動画を見て、なるほどね~~~となった。

バレットジャーナル初心者にやって欲しいたった1つのこと/in my room 〜ノートや手帳で遊ぶ部屋〜(2024/8/11)https://youtu.be/NvbaC447Log

動画の内容を簡単にまとめると「バレットジャーナルはデイリーログを書いてそのフィードバックだけやればいいし、フューチャーログだのインデックスだのコレクションページだのは必要だと感じたら足していけばいい」ということになる。

動画を見てからさっそくデイリーログだけ書き始めて「今日やらなかった/終わらなかったけど、明日やらない/終わらない未完了タスクや予定(休日やることとか、ソシャゲのイベントとか)」をとりあえずストックしておくためのページが欲しいなと思ってウィークリーログを作成してみた。

作成してみた、とはいえデイリーログもウィークリーログも日付だけ書いてあとはほぼ基本どおりの箇条書き。日付を目立たせるために蛍光ペンを引いたり、タスクとメモを書く場所をなんとなく分けたりはするけど枠とか線とか何も書かない。もちろんインスタで見るようなオシャレなデコレーションもしない(できない)気が向いたら余白に好きなシールを貼る程度。

この簡略化と、ページをひたすら文字で埋めていく感じが自分には合っていて、今のところ毎日無理なく楽しく続いている。


もともとスケジュール管理は「月間・ブロック形式・月曜始まり」に限定して10年以上やってきたので、これを変えると混乱してしまう。とはいえ月間ブロックをバレットジャーナルに毎回書くのも面倒だし、それなら月間の予定は今までどおりスケジュール帳でいいよね=マンスリーログのページは必要ないね、となる。

マンスリーログをその都度作るのではなくスケジュール帳として事前に用意しているので「該当月のマンスリーログのページを作成するまで予定やタスクを置いておく場所=フューチャーログ」も必要ない、ということになる。

予定ではなく長期タスク置き場としてのマンスリーログのページを作ってみたこともあるのだけど、先送り癖があるせいで「月末にやればいいや~」で未完了タスクが大量に残ってページを見るのが嫌になってしまうから、ウィークリーくらいで区切った方が自分にはちょうど良かった。「週末にやればいいや~」の方がまだマシ。平日勤務なので週末=休日だけど月末=休日にはならないし。

そういう、マンスリーログの代わりである月間スケジュールページや、いわゆるカスタムコレクションのページであるメモやリストをまとめるスケジュール帳を、綴じ手帳から差替え式(システム手帳)に切り替えたのでインデックスページが不要になった。

……という流れを経て、確かに私の場合はデイリーログ(と追加で用意したウィークリーログ)だけでバレットジャーナルの基本の部分は回りますね、という話になった。

自分に合わせて簡略化したおかげで無理なく続けやすいし、日記と同じなのでパラパラと読み返すとその日のことを思い出して楽しい。楽しいし毎日書き込むためにページを開くから、ページを見るたびに思い出すことでタスクの先送り癖がちょっとだけ改善した。


やりたいことや行きたい場所のリストとか、デイリーログへ毎日バラバラに書いたメモをジャンルやプロジェクトごとにまとめるページ(カスタムコレクション)は、必要だと感じたら月間スケジュールを挟んでいるシステム手帳に用意して、デイリーログから転記している。

思いついたアイデアもタスクも、すぐに書きとめないと本当に即刻忘れるし、他のことを考えている間に(どこに書くべきか考えているうちに)忘れるので、何でもかんでもデイリーログに書いている。それを何度も見返したり、転記作業をすることによって書いた内容を再確認し、取捨選択してまとめたり、追記したり、ジャンルごとに整理したりすることで精査する(フィードバックする)というのがバレットジャーナルの基本っぽい。

だからどこの解説でもたいてい転記作業が大切だと繰り返し出て来るのだけど、別にマンスリーログや各コレクションページそのものを頻繁に転記する必要はないよねぇ?ってなったのでページの消費が激しいデイリーログの別冊化、からのシステム手帳化。

綴じ手帳やノートだとノートが新しくなるたびに必要なページを転記しなければならないけれど、システム手帳なら必要なくなった時にそのページだけ外して保存用バインダーに移動したり、ページ丸ごとではなくその中の必要な部分だけをまた転記すれば良い。


ここまでくるとさぁ、スマホやパソコンのメモの方が楽だし荷物も重くならないじゃんって思うよね。思ったし、やってた。というか今も、買うもの/欲しいものリストはNotionのページにまとめてスマホのホーム画面から一発で飛べるようにしてあるし、最終的なログはデジタルでまとめた方が探しやすいだろうなとも思う。

じゃあなんでわざわざ紙の手帳・ノートでやってるのかというと、単純にその方が私は見返しやすかったからという理由が大きい。Notionやscrapboxあたりをしばらく使っていて感じたけど、デジタルのメモってうまく管理できないと感覚的に埋もれてしまって見返しづらくなってしまう。検索すれば簡単に出て来るしそれが利点だけど、パラパラと見返したい時は手帳・ノートの方が楽だなと思った。

もともとスケジュールに関してはGoogleカレンダーと紙の手帳を併用していて、家族との共用カレンダーはスマホのアプリだけど、それとは別にスマホで連絡をとったり画面を見ながら紙の手帳を確認することが多いし楽。あと家では大きいモニターを使ってるから原稿を打ち込むページと創作メモページを2画面で開くこともしてたけど、それより手元の創作メモを見ながら打ち込んだ方が個人的に早かった。

デジタルからの回帰と言うよりも、デジタルツールを日常的に使うからこそ紙の手帳・ノートと併用することで楽になる、という話。


数ヶ月後には「やっぱり綴じ手帳・ノートがいいわぁ」とか「デジタルにまとめた方が軽くて楽」とか言ってるかもしれないのであくまで現状のまとめ。でもそこそこ素敵なお値段の素敵なシステム手帳が来年届くので、もう半年くらいはシステム手帳沼でちゃぷちゃぷ続けて欲しい気持ち。

↑本家本元の基本の本。

↑つづき。

@ogata2100
なんでもかんでもすぐに忘れちゃうからゆるりゆるりと書きつくる場所