⇒(前記事)【ニュージーランド旅行記】3/15 NZ一の大都市AucklandとのどかなDevonport
NZに着いて2日目 今回の旅行のメインディッシュ TiriTiriMatangi島でのバードウォッチングの日です
朝6:00起床 ホテルから徒歩で港まで向かう
朝のAucklandの町は人がいなくてとても静かで爽やかなストリートでした
港に着くと既に20~30人の人が集まっており、我々と同じバードウォッチングツアーの参加者だとすぐわかった 数名日本人の方もいた
受け付けを済ませ、繊細な島に余計なものを持ち込まないために靴裏をブラシで洗い、船に乗り込む
昨日とはうってかわってとてもいいお天気で青空と青い海がとても美しかった
50分ほどフェリーで走りGulf Harbourへ寄る ここでもツアー参加者を拾っていく 大所帯だ
Gulf Harbourから30分ほどで着きました!TiriTiriMatangi島!
今回のツアーにはボランティアのガイドも付いている
日本人ガイドを予約時に指定はできなかったので英語ガイドを覚悟していたのだが、たまたま日本人ガイドさんがこの日はいらっしゃったので、10人ほどの日本人グループに混ぜてもらうことが出来た ラッキー!
TiriTiriMatangi島について
NZのハウラキ湾に位置する「鳥の楽園」と呼ばれる無人の離島
かつて入植者によって牧場開発のため島の原生林が9割伐採されてしまったのだが、経済状況が悪くなり牧場がなくなったあとボランティアによる植樹で森と生態系を復元、その後も育苗・植林と希少な生物を導入して今の島が成り立っている
自然保護省とボランティアのレンジャーさんたちが管理をしていて、NZ固有種の鳥や樹木を中心に絶滅危惧種の生物が本土から隔離されて自由に暮らす島だ
これはNZ全体の話だが、NZにはそもそもヘビ・ワニ・クマ・オオカミなど、鳥の外敵となる動物がほぼいない 唯一オーストラリアから持ち込まれ繁殖して増えたポッサムがNZ全域にいる(ポッサム:小型の有袋類)
ちなみにこのポッサム、この旅の後半で車移動をした時しょっちゅう道で轢かれた痕があり、現地の方によると現地民から嫌われており「『ポッサムを見たら轢け!』って言うくらいだよ」と冗談交じりに教えてもらった(ほんとかよ)
このティリティリマタンギ島ではそんなポッサムや鳥の卵を狙うネズミがおらず、更に海流の流れもあって他の島から外敵が泳いでくることすらできない そんな奇跡の島だそうだ
ガイドさんはとても丁寧に島の歴史、自然や鳥の保護のための活動について歩きながら教えてくれた
実際に出会うことができた鳥たちを紹介していく
・Oyster Catcher
歩き始めてすぐの浜にいた第一鳥人(だいいちとりびと)オイスターキャッチャー
その名の通り長いくちばしを時折波の中に突っ込み、貝を探し歩いていました
3羽の家族連れで浜を歩いていました 貝を取る練習かな 雛は茶色くてふわふわ産毛でした がんばれ
・Saddle bag
こちらはサドルバッグというその名の通り、馬の背中の鞍のような模様をしている鳥
素早い動きで木を登ったり降りたりして虫を探していました
クチバシの端にぷるんとした赤い肉垂れがついているのもおもしろい
肉垂れってなんなんだろね 異性へのアピール用のお飾りなのかな
・Blue Penguinの巣(不在)
こちらはオーストラリアにも生息しているブルーペンギン(コガタペンギン)の巣 この時間(お昼)は海に出かけてご飯をとりにいっているので不在でしたが夕方になると陸にあがってきてこちらに帰ってくるそうです
コガタペンギン 確か和歌山のアドベンチャーワールドで見た覚えがある 本当に小さくて頭がころんとしてて可愛いんだけどすごく気が強くてたくましい印象
・NZ Pigeon(keruru)
NZ固有種の所謂ヤマバト 結構大きいのが枝にずっしり乗っかってる様子を何羽も見れました 触りたい
マオリ語でケルルとも呼ばれるみたいです
・Stitch bird ♀
・Stitch bird ♂
スティッチバードの雌と雄 雄の方はピント外れた写真しか撮れなかった汗
尻尾がピンと上がるのが特徴でフォルムがかわいいです
・Kokako
林の奥の方にいて枝が重なりなかなかうまく撮れませんでしたがこれがすごく貴重な絶滅危惧種のコカコ 見切れてるけど頬の下あたりに青い肉垂れ?のようなつるんとした飾りがある(気になる人は是非コカコ 鳥で画像検索して見て欲しい シンプルにかっこいいデザインの鳥だ)
ツアー中2、3回いずれも林の奥にいるのを発見できて、ガイドさんも熱心に探していたのでこの島でも出会うことができたらラッキーな鳥っぽい
飛べるがあまり得意でないようで枝から枝へ飛び移ったり素早くないので一度発見すればじっと見られます
・NZ Robin
こいつがすーーごいかわいいロビンちゃん
林の中を歩いていると何やら我々の後ろをちょんちょんホップしてついてくる小さな塊がいてびっくり ロビンちゃんでした!
人が歩くことで踏みしめたり蹴飛ばした石ころの裏から虫が出てくるので、それを狙って人の後ろをついてくるそうです
警戒心が全くなくて、腰掛けて座っても足元までやってくるすずめサイズの小さな鳥 腰掛けた足元の石ころをわざと手でのけてやるとちゃんとそこまでぴょんと跳んできて見に来るかわいいやつ
South Island NZ RobinとNorth Island NZ Robinの2種いて色の濃さが違うみたいです
・Tui
前回の記事にも書きましたトゥイはTiriTiriMatangi島でたくさん見られました!ここでもやはりヘンテコな声が目立つのですぐ「Tuiがいる!」とわかります
よく見るとブルーグリーンな羽根が美しいですね
林を抜けた灯台の近くのショップ前のシュガーステーション(餌場)にもTuiがたくさん来てて写真撮り放題でした みんな首元のふわ毛がなびいてて可愛い
・Bell Bird
林の中に設置されたシュガーステーション(餌場)にベルバードがめーーっちゃめちゃいる 声も羽ばたきもすごすぎて圧倒される 人の顔面にぶつかる勢いで飛び回ってるので初対面のツアー客と「ここちょっと危なくて怖いですね」と笑いあった
たくさんいるとかなりうるさいのですが、一羽だとよく通る綺麗な声でとても耳心地がいいです Tuiと同じミツスイ科の鳥でサイズはウグイスくらいかな
・Pukeko
プケコだ!と思って一生懸命カメラを向けていたらガイドさんに「プケコは別に珍しくないよ どこでも見られるわよ」と宥められて笑った いやプケコについても教えてよォ
林を抜けたところに灯台と少しの休憩スペースとショップがあり、その側にプケコはたくさんいました
私たちはここでプケコに会ったっきりそのあと見かけることはなかったのだけど、調べてみるとオークランドの大きな公園とかに行けばアヒルレベルでいる鳥のようでした
白い灯台と青空の美しく気持ちの良い場所
・Takahe
た、タカへだ!!!と興奮してしまいました
ちょうどガイドグループを解散したあと、灯台のそばの草陰の中にタカへがいるよー!と声をかけられて慌てて見に行った
NZ航空の安全ビデオにも登場したNZを代表する絶滅危惧種 タカへに会えた!
ずんずん歩いていってしまってほんの一瞬だったのでこっちを向いたベストショットは撮れなかったけどずんぐりしたその姿はとても可愛かった
タカへは戦後まで絶滅したと考えられていたが、1948年に探検家によりフィヨルド国立公園で発見されたのだ 今では数を増やして500羽ほどになったとききました
探検家が発見した時興奮しすぎて危うく首しめそうになっちゃったの面白いのでタカへ再発見物語の記事を貼ります
・Fantail
何度も見たのだけどあまりにも早すぎてTiriTiriMatangi島では写真に全くおさめられなかった 別のところでギリギリかすめ撮った写真を貼ります
ファンテールという名の通り扇のように尾を広げてきゅっと上にあげたりさげたり、宙を飛んでいるときも尻尾で調整しているのか蝶々のようにひらひら器用に飛んでとても可愛いです
ロビンと同じように人の周りの虫を狙って近くまで飛んできます
素早くひらひら妖精のようで日本でいうシマエナガのようだなと思いました 和名でオウギビタキというのでエナガとはまた分類が違うかもだけどね
私もかなり気に入った鳥ですがお土産屋さんにもたくさんグッズがあり、NZで人気の馴染みのある鳥なようです
声も可愛いので人様の動画ですが是非見て欲しい↓
・Magpie
こちらはNZ固有種でもなくこの島で保護しているわけでもないよくいる鳥のようですが、マグパイと呼ばれるカラス・カササギの仲間
オーストラリアで主に見られるようです 賢くいたずら好きでよく人にも攻撃をしてくる まあ話を聞いたらカラスだよなあと思った
ショップの休憩スペースでごはん食べてたら周りを歩いていたので多分林にいるタイプじゃないかも
・Morepork
NZで唯一生き残ったふくろうです 陽のあたるヤシのような形の木のてっぺんで眠っていました
灯台から船へ戻る帰りの道で出会いました ふくろうは当然夜行性なので昼間にこんなとこに姿を表すのは珍しいのでこれもまたラッキーな出会いでした
グループガイドは解散していたのですが、我々夫婦が明らかに双眼鏡もカメラも身なりから熱心な愛鳥家だったからか日本人ガイドさんが帰りも一緒に同行してくださいました ガイド同士で連携をとっているようで「モアポークがこの先にいるらしいから見に行こう!」と連れて行ってくれました 探している最中どういう高さにどういう風にいるのか尋ねたところ、ガイドさんは慣れててはっきりイメージできているからか「見れば分かる」としか言わなかったの個人的に面白くてじわじわきた 実際、「見れば分かる」って感じの存在の仕方だったから余計におもろい
出会った鳥は大体このくらいかな たくさん見れました
Kiwiもこの島に暮らしているみたいですが、彼らは夜行性なので会えませんでした
グループガイド後の帰り道ガイドさん同行では、ライフルマンという全長8cmほどしかない緑の鳥を一緒に探してもらったのですが残念ながら出会えずでした ライフルマンというくらいだからライフルの弾のように早いんじゃないかと尋ねたら「いやそんなんじゃない」と言うガイドさん どうやら緑な見た目がライフルを持った軍人の色と同じだからという説があるようです 小さすぎる野生の鳥見てみたかったぜ
【NZの鳥番外編】
・NZのスズメ
日本と同じく街でも島でも森でもどこでも見れるしサイズも同じくらい
でも見た目だけ少し違いました
こちらがスズメ♀
こちらがスズメ♂
日本のスズメはオスメスの見分けがつかないほどそっくりですが、NZで見たスズメはオスメスで顔が違いました
夫が野鳥の中でもスズメが特に大好きなので、日本のスズメをあまり知らないガイドの方に「日本のスズメは頬っぺたが黒くて可愛いんですよ〜」と教えていたら「NZのスズメだって可愛いでしょ!!!」と言われていて笑いました
NZのスズメも個性があってもちろん可愛いよ 笑
ガイドさん 一期一会だったけど鳥や島のことを教えてもらったのは当然感謝でいっぱいなのだが、おしゃべりがとても楽しくて良い時間を過ごさせていただきました ありがとうございました
あと、これは虫嫌いの方はスクロール非推奨ですが、希少生物なのでせっかくなので書いておく
ジャイアントウェタ,ウェタプンガと呼ばれる巨大バッタのような、本当にちょっと信じられないくらいデカすぎる昆虫もこの島で見れました
↓一応写真小さめでスクロールあけておくわね
木の上にいるのでサイズ感伝わるかわからないのですが、10cmくらいでしょうか 脚がトッポより太そうだなあ… 手のひらにどすっと乗るサイズで大きいものだとスズメより重い
この木の付近に5匹ほど上の方でこんな感じに葉にしがみついてるウェタを見た
希少種なのでガイドさんが興奮気味に「ウェタがいる印がついてる!一緒に探そう!」と周りの人をかき集めていました ウェタがいる時にその木にリボンをつけるガイドさんがいるらしい
ウェタ探しで人が集まっているのを見て、グループガイドで一緒だった日本人大学生がわたしの隣にやってきて「なにがいるかわからず来てみたのですが、もしかしてあの気持ち悪いやつのこと見てます!?」とぎょっと話しかけてきて面白かった その場で嬉しそうに興奮する人ばかりが集まっていたので私もすごく希少な虫に対して申し訳なかったのだが、「デカすぎる!」「気持ち悪すぎる!」と言いながらシャッターを切って面白かったよ!
デカすぎんだろ ニュージーランド行ったならウェタプンガ実物見たほうがいいよ
島を満喫し、PM4:00の便でAucklandへ帰る
振り返ると最後に浜でオイスターキャッチャーがまさにオイスターをキャッチするため波にも果敢に挑んでいる姿を見せてくれました
桟橋から見下ろしたところはこんな感じです 透き通ってて美しい
行きと同じルートでGulf harborに寄り、Aucklandへ帰還
前日にラグビーチームの子供達が吸い込まれていったアイスクリーム屋さんへ我々も欲望のまま吸い込まれていく
前の記事にも記載の通り、ここはスイス発のアイスクリーム屋さんだが、塩気の聞いたキャラメルアイスが濃厚でとっても美味しかったです
アイス食べちゃったけど前日は疲れ果ててホテルでカップ麺だったし今晩は外でなにか食べよっかーとフィッシュマーケットへ足を伸ばした
いろいろ悩んだ結果ロブスターサンド!結構ぎっしり詰まっててボリューミー!こんがり焼かれた香ばしいパンにソースと絡んで美味なロブスターは抜群に美味しかった!
ここは中庭野外フードコートのような場所になっており、何個かのお店が外囲い形式に並んでいて、中庭にパラソル付きのテーブル席が並び、テーブルに座った向いには壁一面スクリーンにプロジェクターでうつされたラグビーを観戦しながら食べ飲みするスペースとなっていた
周りにはフィッシュ&チップス大盛りで酒を飲む人や家族で賑わっていました
この日はこれでおしまい
ホテルに帰って鳥のことばかり思い返してぐーすかぴーと寝た
⇒つづく 【ニュージーランド旅行記】3/17 こんにちは南島