スタッフ紹介(ソフトウェア編・その2)

小河彰護
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公開:2025/1/31

小説の執筆はマイペースに進んでいますが、とりたててここで報告することもないので、前にやった執筆環境の紹介の続きをやりたいと思います。

Parallels Desktop for Mac

Parallels Desktop

mac上でWindowsを動作させる仮想化ソフトというやつです。一太郎(後述)を使うためだけに、Windowsが必要なので、iMacにもMacBook Airにもインストールして、Windows11のライセンスを2台分購入してセットアップしています。お金……。

一太郎

一太郎

言わずと知れた国産ワープロソフトです。macのCPUがアップルシリコンなので、Arm版(従来のIntelなどじゃない版)のWindowsにインストールしているわけですが、これは公式にはジャストシステムの動作保証対象外です。一応動作はします。

学生時代までは、小説執筆の主力ソフトだったのですが、現在は一切こちらでは執筆していません。では何に使っているかというと、できあがってきた小説の校正です。

現在の一太郎には、一定の記法でルビや傍点が設定されたテキストファイルを一太郎のルビや傍点付きに変換して表示する機能があります。これを利用して、縦式からカクヨム形式で出力し、CotEditorでルビ用記号を置換したテキストファイルを一太郎に読みこみ・変換することで、一太郎の優秀な校正機能と表記揺れ抽出機能を使うことができるのです。

表記揺れ抽出機能

特に、表記揺れについては、執筆期間が2年以上と長期にわたっているので、自分では同じように書いているつもりでもぼろぼろ出てきます。そこで、章が終わるごとに校正にかける癖を付けています。

MAMPとDokuWiki

MAMP

MAMPは、平たく言うとmacの中にサーバー環境を作ってくれるソフトです。これがあると、インターネット上にサーバーを用意しなくても、動作にサーバーが必要なソフトをセットアップして使うことができます。

僕は何に使ってるかというと、DokuWikiというWikiソフト(文書集積ソフト)を動作させるのに使っています。Ogowikiと言う名前をつけて、macの機能であるWebアプリにしています。

Ogowiki

Wikiの用途は、小説のプロットや設定資料の蓄積でした。ただ、いまの僕はいくらプロットや設定資料をつくっても、その通りに執筆できない(最近は完全にプロットなしで書いています)ので、あまり有効活用できていません。唯一、表記揺れを防ぐための表記ルール一覧表みたいなやつを作ったのが役に立っていますが、この用途なら表計算ソフトとかで充分事足りるんですよね。

ただ、今後、いまの小説の続編を作ったりするときとかに、設定資料をまとめておかないと、整合性がとれなくなったりするおそれがあるので、他のソフトを使うかどうかも含めて、この辺はちょっと模索中です……。

常用漢字チェッカー

ソフトウェアというか、ウェブサイトですが、欠かせない存在です。

僕は「常用漢字以外の漢字には、小説の各章に初めて出たときにだけルビを振る」というマイルールを自分に課しています。なので、各章の一節を書き終わる度に、縦式から本文を直にこのサイトにコピー&ペーストして、常用漢字以外の漢字を使っていないかチェックしています。

「チェック」ボタンを押せば、文中の漢字を種別ごとに色分けして分かりやすく表示してくれます。オレンジ色(人名用漢字)とピンク色(人名用漢字以外)が常用漢字以外の漢字なので、見つける度に、「その章ですでに使っている(ルビ振り済み)の漢字かどうか」を、縦式の検索機能で確認し、「その章で初出だった場合」にだけ新たにルビを振るようにしています。

たぶん、一太郎でも同様の作業はできるのですが、一太郎を起動させるよりこっちの方がはるかにお手軽なので、すっかり定着してしまいました。


とりあえず、ソフトウェア編はここまでです。あと紹介できる「スタッフ」があるとすれば、デスクと椅子くらいですかね……。

@ogosyogo
北海道生まれ北海道育ち、北海道在住のウェブ小説家です。 【ウェブサイト】tamagome.jp 【小説】kakuyomu.jp/users/ogosyogo 【つぶやき】@ogosyogo