A.I.VOICE2 とかんしくんの連携について

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·

この記事は A.I.VOICE 2.2.3 と かんしくん v1.6.0beta2 向けの情報ですが、この情報は既に古いので、新しい記事を参照してください。

現時点における注意点

現時点の A.I.VOICE 2 では、デフォルトの保存ファイル名は

0_こんにちは.wav

のように、キャラクター名がつかない名前になります。

これが原因で、外部のアプリケーションからどのキャラクターが喋っている音声ファイルなのか容易に判別できません。

外部から取得することは技術的には不可能ではありませんが、「ファイル名にキャラクター名を含める」という改善は1時間あれば実装できるような変更内容であり、おそらくこれは近い将来解決すると思うので、かんしくん側からの本格的な対応はその後にする予定です。

かんしくんの設定例

「琴葉茜」と「琴葉葵」を使う場合の設定例を作りました。

この設定では例えば

0_こんにちは.wav

であれば「琴葉茜」になり、

1_こんにちは.wav

であれば「琴葉葵」のセリフであるものとして扱います。

また、この設定には SoX を使って音声ファイルの前後にある無音部分を取り除く設定も含まれています。

この処理が必要ない、あるいは SoX をインストールしていない場合は、設定から以下の部分を削除してください。

-- 余白をカットし、0.01秒でフェードイン・アウトさせる

execute("<IN>", "<OUT>", [[C:\Program Files (x86)\sox-14-4-2\sox.exe]], "-t", "wav", "-", "-t", "wav", "-", "silence", "1", "0.1", "0.01%", "fade", "t", "0.01", "reverse", "silence", "1", "0.1", "0.01%", "fade", "t", "0.01", "reverse")

設定が完了したら、かんしくんを起動してください。

内容が間違っていなければ連動起動で A.I.VOICE 2 も起動できるはずです。

A.I.VOICE 2 側で必要な設定

「ツール」メニューから「アプリケーション設定」を選んで、以下のダイアログを表示します。

最低限 テキストファイルと音声ファイルを一緒に保存する を有効にする必要があります。

そして、設定内容に合うようにブロックを追加します。

「0_こんにちは.wav」が「琴葉茜」、「1_こんにちは.wav」が「琴葉葵」になるよう、上に琴葉茜、下に琴葉葵を追加しました。

これらのブロックをそれぞれのキャラ専用のセリフ入力欄として使います。

つまり、セリフを入力する場合はブロックを追加するのではなく、この2つのブロックのテキストを書き換えて保存する、という形で使用します。

このように運用すれば、保存時のファイル名が「0_」から始まれば「琴葉茜」、「1_」から始まれば「琴葉葵」になるため振り分けできます。

よくある質問

  • 「口パク準備」とか「字幕準備」が作られない

  • 「口パク準備」とか「字幕準備」とかじゃなくて普通のテキストが欲しい

記事の更新履歴

  • v1.0 - 初版

  • v1.1 - テキストが空になることがある問題に対して sortdelay で対処

  • v1.2 - かんしくん v1.6.0beta2 で上記問題を根本的に防止