どどどど・ド田舎で暮らしているにも関わらず、いまいちネット環境を活用できていない自覚があり、つねづねもったいないな〜と感じていたところに、気になるお知らせが届いてラッキー! やったー!
ミカ・ヴァルタリの『エジプト人 シヌへ』を日本に届けてくださったセルボ貴子さんが、新たにポッドキャストを始められるとのこと。せっかくの機会なので聞いてみた。
ところで『エジプト人 シヌへ』、ハチャメチャドタバタうるせ〜〜〜のにじんわりしみじみする大河小説なので、日本語が読める人全員に体験してほしい。もう読んだ? ありがとう、もう一度読もうね。
☕️ ポッドキャストの話に戻ります
イントロ回と第二回、どちらもすごく聞きやすくて楽しかったし、第三回も楽しみ。馴染みのない「Kahvitauko」という番組名も、初めて耳にした時は頭上にカタカナが飛び交っていたけど、セルボ貴子さんのお名前のアクセントと似てる? ほとんど同じ? と気づいてうれしくなった。しっかり覚えた。
紹介されていた野外読書会、穏やかな季節に広々とした屋外で本を読むのは楽しそう。肌で風を感じたり、遠くから枝葉の揺れる音が流れてきたり、草や土の匂いとか……たまに近くに座った人のくしゃみとかページをめくる音とか……いいな〜 虫の羽音はやだな。
読書会には参加したことがないし、身近に本を読む知り合いもいないので、他人を隣人として読書体験を共有する空間をうまく想像できないけど、古くて新しい、魅力的なコミュニティなんだろうなと思う。デジタルデトックスは多くの現代人の願望であり欲求のひとつ。
🇫🇮 ファーストコンタクトの記憶
「Kahvitauko」はフィンランドの本や作家、書店に関するポッドキャストということで、リスナーである自分にとっての"フィンランドとの出会い"はどんなものだったか、記憶を探ってみた。
フィンランドという遠い外国の文化に初めて触れたのは、おそらくアラビアの食器かイッタラのグラスだったと思う。あの頃すでにどす黒くてつやつやのコーヒーの香りが大好きだったけど、幼すぎるからと飲ませてもらえなかった。たしかに園児にはまだ早すぎる。その次にアアルトの家具……あの椅子を知って、ひとりで分厚い本が読める年齢になってから、ようやくムーミンにたどり着いた。カバ、ロバ、茄子、マシュマロみたいなふしぎな姿が妙におしゃれに見えて、軍手と白滝のキノコみたいなニョロニョロがかわいくて、モランのことが大好きになった。コーヒーを飲んでもいいと言われたのはたしかこの頃。
今年はムーミンの小説出版から80年という記念の年らしいので、今年か来年か、近いうちにまた読みたい。