紹介したものが誰かに引っ掛かること

rimo
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人に本を紹介する時は、誰も読まないだろうと思いながら紹介する。

本は読んでもらえるだけですごい。映画とか音楽とかお店とか食べ物とか、人におすすめしたくなるものはあるだろうけど、本はその中でも特に試してもらえることが少ない。ちょっと手に入れにくいし、本を読む時間と労力もかかる。内容によっては頭も使うし。合わなかった時の残念な感じもわりとある。

よっぽどのベストセラーでもなければ、同じ本を読んだことがある人は少ない。

コーヒーのアカウントでは、好きなコーヒーを載せていたら好みの近そうな人が試してくれたりする。コーヒーは「だれか1人ぐらいは試してくれるかも」とちょっと思ってる。本を紹介するときは、誰も読まないだろうし、紹介したポスト自体に目を向けてくれる人もだいぶ少ないと思ってる。

そう思ってたんだけど、何冊かフォロワーさんが読んでくれた本がある。そして気に入ってくれた人もいる。これは凄いことだと思ってる。

この本は、少なくとも3人読んでくれた。……いやいや、3人ってまじですか。1人でもすごいのに。

今までの経験では、本を紹介しても薦めても借しても、読んでくれる人は少なかったのに。Twitterに載せただけなのに。こんな世界があるんだなあと感動した。

これはカウンセリングを受けた側の体験談で、読んでくれた人がカウンセリングを受けるきっかけになっていた。そして良い方向に進んだようだった。まじですか。Twitterに載せて良かった。

ちゃんと感想を書いたわけでもなく、書評みたいなものをしたわけでもなく、ただ共有した方がいい本だなと思って何度か呟いていた。

Twitterはこういう共有にすごく向いている。今は他人を自分の思う方向へ動かそうとする活動や、お金稼ぎのための宣伝が増えすぎてしまっているけれど、そういう自分の事しか考えていないモノじゃなくて、「これ良いな〜」「これ好き!」と感じたモノを共有し合いたい。

Twitterはそれが楽しかった。自分も沢山受け取ってきた。今でも一部ではちゃんと楽しめている。

感想とかちゃんとした内容紹介とか、人を惹きつける要素を付けなくてもいいから、ただ共有してほしい。意外と見ている人はいるから。いつか必要になった人が検索した時に辿り着く場所になるかもしれないから。

@rimo
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