「しずかなインターネット」の素晴らしいところ

shinya
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しずかなインターネットの想定ツッコミを読んだ。まぁごもっともだと思うが、自分はこのサービスでしか得ることができない体験に非常に満足しているので、そのことについてまとめてみる。

1.有益なことを書かなくてよい

私はNoteもZennもMediumも全て会員登録してる。でも1つも記事を書けなかった。下書きで書きたいことをまとめて、そのまま放置している。アウトプットが大事なことはわかっているが、なんだか書けない。

それはどこかで「ゴミ記事を書きたくない」「もしかしたら同じようなことを書いている人がいるかも」等、自分とは関係ない誰かを意識して書いていなかったのだと思う。

自分はエンジニアなので、バグに遭遇した時に技術的な記事を書きたくなるが、せっかく記事を書くなら、自分の動作環境や、公式サイト、関連するGithub issueなどをまとめて記事にしなきゃという「自分なりのハードル」が存在する。

しかし、このサービスは見事にそういったハードルを取り払ってくれている。記事の書き始めがデフォルトで「自分だけ」になっていることは、心理的にかなり楽だ。もしこれが「下書き」だと、これからちゃんと書きあげないといけないというプレッシャーを感じてしまう。

自分はあまのじゃくだから、なんだか書きあげたくなくなる。

禁煙しているときでも、タバコを持っておいて、いつでも吸える安心感を得る感覚に似ている。(わかりづらくて、すみません)

2.他の人の記事を見なくてもよい

他の投稿サイトで記事を投稿しようとすると、大体トップページに記事があって色々見てしまう。そして数記事見て満足したら、仕事に戻っている。

人間は思ったより弱い。「よし、記事を書いてみよう!」という熱き炎は、そよ風で消える。

記事を書くまでにノイズが入らないことは素晴らしい。

3.書いていて気持ちいい

ここが一番驚いた。行間、フォント、ムードで書きたい気持ちが驚くほど高まる。おそらく何のツールで書くかによって、浮かんでくる文章はかなり変わってくるのだと思う。

普段からNotionやInkdropに毎日文章を書くのだが、それと比較して、しずかなインターネットに文章を書き込む時は、驚くほど筆が走る。文章が書きたくなる。他のツールでは、ほぼインデントされた箇条書きしか書かないので、ものすごい進化だ。

最近はなにか情報をまとめたり、文章を書く必要がある時は、しずかなインターネットで一度書いてから、他のツールでまとめ直している。

今までいろんなツールで文章を書いてきたが、コードが綺麗に表示できるとか、タグ付けの管理が秀逸とか、ショートカットキーが充実しているとか機能面ばかり気にしていた。

しかし、一番大切なことは「書いていて気持ちいい」ことだった。

まとめ

ごたごた理由を述べてみたが、とにかくこのサービスが非常に気に入っている。機能的にどこが優れているとかではなく、雰囲気が気に入っている。

HipChatよりSlackのほうが好きだったのも、こんな感覚だった。(なつかしい)

なかなかアウトプットしたくてもできなかった人に、ぜひ試してもらいたい。

@shinya
ソフトウェアエンジニア・札幌 技術的なことを書くかもしれないし、あえて技術的じゃないことを書きたくなるかもしれない